今週の指標:日経平均株価

 今週の日経平均は2万6,900~2万7,800円の間でのもみあいを想定しています。

 企業決算が今週から来週にかけて予定されているものの、国内での新型コロナ感染拡大のスピードが上がっており、菅政権の求心力の低下も加わって先行き不透明感から、安値圏でのもみ合いとなりそうです。

 また、8月中旬にかけて、日経平均が2月につけた年初来高値の信用期日が到来するため、売り物が多く出てくることになります。そのため、好決算でも大幅なサプライズがなければ売られ、高く買われてきたものは失速してしまいます。

 好決算から株価が上昇しても長続きしない可能性が高いので、一気に飛びつくのはやめた方がよいかもしれません。

先週の動き

 先週は、米株式の主要3指数そろって史上最高値更新を受け、前週末のシカゴ日経先物が+620円の2万8,180円となっていたことで、2万8,000円台での動きを想定しました。

 しかし、新型コロナの感染拡大が予想以上のスピードで進んでいることで、日本経済への懸念が外国人投資家の間に生まれ、週始めこそ2万8,000円をつける場面がありましたが、週半ばは2万7,500~2万8,000円の間のもみ合いに。

 週末の30日(金)は、前日の感染者数の1万人超えを嫌気し、▲498円の2万7,283円と2021年1月6日の2万7,055円以来の安値で終わりました。