Heat Is On

 今日はBOE(イングランド銀行)の政策会合が開かれます。今回の会合でBOEはインフレ予想を上方修正する可能性が高く、FOMCの時と同じようなBOE版「タカ派サプライズ」の可能性があるといわれています。

 BOEのブリハ委員はハト派として知られていて「強い成長が半年続いても、緩和政策続けるべき」というのが主張でした。ところが最近になって「来年前半にも利上げを行う可能性がある」と意見を変えています。英国ではワクチン展開が成功して、7月末にもロックダウンが解除される予定です。経済指標を見ると、5月の失業率は6.2%に低下(4月7.2%)、コアCPI(消費者物価指数)は前年比1.3%から2.0%に急上昇。ハト派のブリハ委員がタカ派に宗旨替えするほどの変化が起きているのです。

 マーケットは、2022年末までに2回のBOE利上げを予想しています。BOEもFRBと同様に、利上げの前に緩和縮小を開始すると考えられています。しかし、BOEがFRB以上に緩和縮小に向けた積極的なガイダンスを示すならば、ポンドがドルに対して上昇する可能性があります。