恩恵に期待株2:キャンピングワールド
キャンピングワールド(CWH)は1966年に創業された全米最大のRV(キャンピングカー)の小売店です。2020年末の店舗数は171でした。
同社の店舗は高速道路沿いにあり、広い敷地にたくさんのキャンピングカーをそろえています。店員はキャンピングカーに関する専門知識を持っています。これらの店舗には整備工場も併設されています。
同社はコロラド州デンバー、ケンタッキー州ボウリンググリーン、ノースカロライナ州グリーンビルにコールセンターを設置し、得意客から問い合わせがあれば、すぐに応えられる体制を整えています。2020年には260万回、顧客からの電話問い合わせに応えました。
同社の「グッドサム」プログラムに加入するとキャンピングカーが故障したとき、すぐに救援が駆けつけます。車両の定期整備、点検、メンテナンスなども同社の店舗でできます。
2020年度の売上高は54.4億ドル、粗利益は17億ドルでした。売上高に占める新車販売の割合は52%です。粗利益に対得る貢献という意味では新車販売は30%に過ぎず、ファイナンシング、サービスなどの比率が増えます。「グッドサム」の故障保険プラン加盟者数は68万人です。
新型コロナで国立公園が閉鎖されたときは、RVの利用率が下がりました。
同社のRVのうち69.3%はソア・インダストリーズから、27.9%はフォレストリバーから購入しています。これらのRVメーカーの経営が傾くと同社も影響を受けます。
2月25日に発表された同社の第4四半期決算はEPSが予想22セントに対し48セント、売上高が予想10.8億ドルに対し11.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+17.5%でした。
キャンピングワールドの1株当たりの業績は、下のチャートのようになっています。