マザーズ指数はさえない値動きだが反発の兆しも?
そんな中、国内株市場では、年末にかけてIPO(新規公開株)ラッシュを迎えます。今週は12銘柄の上場が予定されていますが、日経平均やTOPIXなどが方向感に欠ける展開となった場合、マザーズやJASDAQなどの新興株市場が資金の受け皿として存在感を発揮する展開も想定されます。ちなみに、12銘柄のうち9銘柄が新興株市場の上場です。
そこで、マザーズ指数の動きについても確認していきます。
■(図4)マザーズ指数(日足)の動き(2020年12月11日取引終了時点)
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12月に入ってからのマザーズ指数は、日経平均やTOPIXに比べてさえない値動きとなっています。11月は75日移動平均線に沿って下値を切り上げてきた株価も下抜けてしまい、移動平均線についても、25日と75日との「デッドクロス」が出現したばかりですが、その一方で、下値のメドとして意識される1,150p辺りで下げ渋っており、反発の兆しも見せています。
米国では、先週10日(木)にNASDAQに新規上場したエアビーアンドビー(民泊仲介業者)の初日の取引が公開価格(68ドル)を大きく上回る144.71ドルで終えていたこともあり、日本国内でもIPOラッシュをきっかけに、チャートの形を好転させられるかが今週の焦点になりそうです。