Money Hack1長いブームのはじまり

 私は今年2020年3月23日から始まった米国株の上昇相場は長いブームの起点だと考えています。

 普通、相場が「振り出し」に戻るのは、(1)米国経済が不況に陥ったとき、(2)米国株式市場が弱気相場(ベアマーケット)入りしたときだと考えられています。

 米国経済に関しては、6月8日にNBER(全米経済研究所)が「リセッション(景気後退)入り」を宣言しました。

 NBERは超党派・非営利の研究機関で、ノーベル経済学賞受賞者20人をメンバーに含んでいます。このグループが正式に「不況の始まり」「好況の始まり」を判定するわけです。そのNBERが「2020年2月に景気拡大局面はピークを付けた」と宣言しました。これでリーマン・ショック後の2009年6月から実に128カ月にかけて続いた景気拡大局面が終わり、一区切りがついたのです。

 一方、米国株式市場の弱気相場入りは、2~3月にかけての大きな下げ局面で確定しました。S&P500種株価指数は2月19日に高値を付けた後、3月23日までに30%を超える大幅安を演じました。普通、ベアマーケットの定義は「高値から▲20%の調整」なので、このときの下げはその定義にしっかりと当てはまったわけです。

 まとめると、(1)景気の面でも、(2)テクニカル分析の面でも、今回の新型コロナでハッキリとした区切りがついてしまったというわけです。

 しかし、その後の株式市場は出直っており、事実、2月19日の高値を超える水準まで戻しています。これは何を意味するか? と言えば、「強気相場の新しいチャプター(章)が始まった」ということです。

 この強気相場は「まだ若い」です。普通、強気相場は5年くらい楽々と続くことが多いです。

(今は長いブームの端緒についたばかりだ)ということをハッキリ意識すること……これが、今後皆さんが投資を進める上で最も大事な現状認識だと思います。