本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは107.97円
↓下値メドは106.38円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
週末、月末、四半期末、半期末のフローに注意
25日(木曜)のドル/円は、東京時間朝に一瞬106.92円まで下げましたが、それ以外の時間は全て107円台で過ごし海外時間には107.45円まで円安。終値は107.17円でした。
ドル/円をトレードしている人は強いフラストレーションを感じていると思います。今週106.07円まで下落した時は、そろそろ来るか?と期待したのに、翌日にはあっさり107円台。かといって108円を目指す勢いもなし。
6月のこれまでのレンジは3.78円(高値109.85円、安値106.07円)で、それなりの値幅はあります。しかし、ドル/円は一瞬大きく動きはするものの、大きな流れに発展することなく、すぐに凪(なぎ)状態に戻ってしまうのです。
ドル/円がいつまでも、107円台の「ロックダウン(膠着)」状態から抜け出せないのは、投資フローが絶妙なバランス状態を保っているからかもしれません。
新型コロナウイルスが世界を襲ったとき、海外からマネーが流入してセーフヘブン(安全資産)通貨としての役割を果たしていた円が買われ、ドル/円は101.17円まで円高に動きました。しかしその一方で、国内機関投資家や日本の年金は外国債券などへの投資(円売り)を活発化させ、記録的なマネー流出を引き起こしています。
その後、新型コロナウイルスがピークを迎え世界経済が再開に向かうと株式市場は大幅反発。海 外投資家はセーフヘブン取引から撤退(円売り)を始めました。そして国内投資家では、FRB(米連邦準備制度理事会)の量的緩和政策によって利回りの魅力が薄れた外債投資を縮小して国内に資金を還流させる、いわゆるレパトリ(円買い)の動きが強まりました。
このように、円を介在した流出と流入のフローがタイミングよく均衡していることが、結果として、ドル/円が一方向に進むことを阻止しているのでしょう。
25日のユーロ/ドルは下落。一時1.120ドルを割り1.1190ドルまでユーロ安。トレンドに変化があったわけではなく、月末、四半期末、半期末が重なる6月末のポジション調整との見方。ファンダメンタルズはしっかりしています。
今週発表された経済指標は欧州経済の「V字回復」を期待。詳しくは「今日のグラフ」そしてユーロ/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
25日のドル/円のNY市場終値は107.17円
前営業日の終値比+0.11円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
強い者が生き延びたのではない。変化に適応したものが生き延びたのだ。- ダーウィン
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
世界のコロナ感染者、1週間以内に1,000万人に到達と予想 WHO(世界保健機関)
ドイツの通勤者数 ほぼ平常に戻る
タイが緊急事態宣言を6月30日に解除
ドル:
トランプ氏、中国に気を使い最初はコロナ感染拡大を「見て見ぬふり」ボルトン氏指摘
FRB(米連邦順部制度理事会)「今すべきことは全てやった」しばらくは様子見モードか
2020年の米財政赤字は3.8兆ドルに膨張
ユーロ:
欧州の回復は予想よりも早い。しかし「通常」レベルまで戻るのは遠い先
ECB(欧州中央銀行)の2020年成長見通しは▲8.2%。年後半回復しても通年では大幅な縮小
円:
ジョコビッチが試合で新型コロナ感染。東京オリンピック開催にマイナス
ポンド:
英国の移動量、依然として欧州に出遅れたまま
対新型コロナ対策、表現を「出口」から「第2段階」へ変更。より慎重に
豪ドル:
中国の米国品輸入拡大で、豪の中国向け輸出が大幅減になる懸念
NZD:
RBNZ(NZ準備銀行)、政策金利を0.25%据え置き。マイナス金利の余地残す
南アランド:
南アでコロナ感染者急増。国内感染者の半数が過去2週間に発症
NY金先物:
金価格、8年ぶり高値。セーフヘブンとして人気集める
その他:
米ディズニーの再開延期を求め7,000人が署名。感染者の急増を受けて
ブラジルの人口は世界約2.7%だが、コロナ死者数では世界の10%
カナダで「アサルト式銃器」の販売を禁止へ 銃乱射事件受け