どこまで上昇が続くのか?
いわばチキンレースのような展開ですが、「どこまで上昇が続くのか?」を探る上で、ボリンジャーバンドを見ていきます(下の図3)。
■(図3)日経平均(日足)とボリンジャーバンド(2020年5月29日取引終了時点)
直近の状況を見ると、ボリンジャーバンドの幅が拡大中となっていますが、ここでチェックするのは株価の動きと反対側のバンドの傾き、ここでは▲2σ(シグマ)です。
ボリンジャーバンドでは、トレンドが発生している反対側のバンドの向きが変わると、いったんトレンドがストップすることが多い傾向があります。実際に、2月から3月の下落局面をみても、反対側の+2σの向きが変わったところで下落が止まり、相場が反転しています。
ですので、今週は▲2σの向きが変わるかが注目されます。
ただし、このサインの判断は、「いったんトレンドが止まる」ということだけですので、その後トレンドが反転することもあれば、しばらく調整した後で再びトレンドが継続することもあります。後者の場合であれば、「バンドウォーク」と呼ばれる形となることが多く、トレンドが強い状況を示します。したがって、足元の上昇が落ち着いてからが勝負ということになります。