本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.57円
↓下値メドは106.81円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ポンド/円の値動き、
ドル/円の倍以上
ポンドは売り優勢。新型コロナウイルスに対する英政府の対応のまずさに加え、EU(欧州連合)との貿易交渉の難航で、英経済に暗い見通ししか描けないというのが理由。
欧州委員会はこの日、助成金5,000億ユーロと2,500億ユーロから成る、総額7,500億ユーロ(約89兆円)規模にのぼる大型景気刺激策を発表。欧州景気回復の期待でユーロが買われたこともあって、いっそうポンドの劣勢が目立つことになりました。
英国とEUのFTA(自由貿易協定)交渉で、最大の難関のひとつが漁業問題。今週、EU側がこの分野で譲歩の姿勢を示したと伝わったことで、ポンドが急上昇する場面もありました。
英国の漁業関係者はEUのCFP(共通漁業政策)に対して長年不満を持っていました。これがブレグジットのきっかけの一つだったともいわれ、2016年の国民投票では漁民の92%が離脱派だったと伝えられています。ジョンソン首相にとっては大切な支持層になるので、この分野で譲歩は絶対にできない。
しかし、英国の水産品輸出額の65%はEU市場向け。強硬すぎてノーディール・ブレグジット(貿易協定なき離脱)になってしまうと英国には大きな打撃となります。
英国経済の問題はブレグジットだけではない。経済再開が欧州に比べて慎重すぎると国民の不満が高まっています。そんな折も折、ジョンソン首相の上級顧問を務めるドミニク・カミングス氏がロックダウン(都市封鎖)の最中に長距離外出をしていたことがばれて、内閣の支持率が急落しています。(日本でも似たようなことが起きていますが)
英国政府は経済再開までのコロナ休業手当として労働者に賃金の8割を支給していますが、政府の負担は3カ月ごとに200億ポンド(約2兆6,000億円)という莫大な金額。受給者は、統計上は失業者扱いになりませんが、政府の保障が止まると同時に英企業が人員カットをかなりの勢いで始めるといわれ、失業率が急騰することになります。ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁は、マイナス金利導入の可能性を検討中。
毎ヨミ!FXトップニュース
27日のドル/円のNY市場終値は107.71円
前営業日の終値から+0.17円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
全ての人間の心臓はいつか止まるもの。だから僕は時間を無駄にしたくない。 - ニール・アームストロング(宇宙飛行士)
今日は何の日(5月28日):
ベルギーがナチス・ドイツに降伏(1940年)
PLO(パレスチナ解放機構) 設立(1964年)
ローマ・カトリック教会とイングランド国教会との正式な和解が450年ぶりに成立(1982年)
パキスタンが初の核実験(1998年)
日本経済団体連合会(日本経団連)発足(2002年)
ネパールが王制の廃止と共和制を採決。ネパール王国は滅亡(2008年)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
1日当たり死者数でブラジルが米国抜く
欧州ではドイツの通勤者数 ほぼ平常に戻る
ドル:
経済再開。NY州含め40州が再開基準上回る
米指標は4月に底をうち、移動制限解除なら5、6月にかけて改善予想
ムニューシン米財務長官「来年は素晴らしい経済になるだろう」
ユーロ:
ECB(欧州中央銀行)が汎欧州金融システムを検討
レーン理事「ECBはインフレ目標を達成できず信頼を失いつつある」
ポンド:
英政府、6月の学校再開に慎重。他国に比べて経済再開が遅れることも
ベイリーBOE総裁「他国の事例を参考にマイナス金利を検討」
その他:
クイーンのブライアン・メイ、心臓発作で手術。現在は回復
アブダビの新型コロナ対策、午後8時に全市民の携帯電話が鳴って帰宅を確認
州政府のロックダウンは「違法」米ウィスコンシン州の最高裁判所