保有する単元株数が多ければ行動の幅がさらに広がる

 保有する単元株数が多いほど、投資行動のバリエーションが豊富になります。例えば1銘柄につき4単元保有していれば、「売る」「保有を続ける」「4分の3を売る」「半分だけ売る」「4分の1だけ売る」という選択肢が可能です。

 さらに、1銘柄につき10単元保有していれば、たとえば株価が買値の2倍になったところで5単元売却して投資元本を確保し、その後さらに上昇して買値から4倍になったときに3単元売却、残りの2単元は将来の株価大化けを楽しみに保有を続ける、ということもできます。

 もちろん、紹介した株価チャートを使った売り時のタイミングを組み合わせても結構です(参考)

 株価が買値の2倍になって持ち株の半分を売却した後、4倍にまで株価が上昇せずに上昇トレンドが終焉したと判断できれば、残り半分の持ち株をその段階で売却してしまってもよいのです。

 売却のしやすさという観点からは、例えば50万円の投資資金を、株価5,000円の銘柄に100株投資するより、株価1,000円の銘柄に500株投資する方が、売却方法のバリエーションが多い分行動しやすいのは間違いありません。特に投資資金の額にどうしても制約のある個人投資家の方は、銘柄選びの際に1単元の株数や、最低投資金額(株価×1単元の株数)も考慮してみてはいかがでしょうか。