無傷の筆者の対応策

 筆者は今回の下落をほぼ無傷で乗り越えることができています。

 筆者はいつもどおり、保有株が25日移動平均線を割り込んだところで売却しました。日経平均株価と個別銘柄の動きは一致しないので完全にはリンクしませんが、2月17日にはかなりの保有株を売却しています。

「公認会計士足立武志ブログ」にて毎営業日掲載している「ADA指数」(投資可能資金のうちどれくらいの割合で実際に株を保有しているか)の、2月17日前後の推移は下記のとおりです。参考:公認会計士足立武志ブログ

・2月12日 51.3%
・2月13日 49.6%
・2月14日 31.8%
・2月17日 6.9%
・2月18日 5.5%

 日経平均のチャートでいえば、25日移動平均線を割り込み、前述の(2)の安値をも割り込んだ2月25日の★印の箇所ではなんとしても売却しなければいけません。直近安値割れは、さらなる下落を示唆することがとても多いからです。

 そして、25日移動平均線を割り込んだ後は、再度25日移動平均線を超えるまで買わないようにするのです。

再掲 日経平均株価 日足チャート:2019年12月17日~2020年3月18日

 こうしてみると、(1)~(4)のタイミングで筆者は、今回失敗した個人投資家が取った行動とは全く異なることをしています。

 実は今回の株価急落で個人投資家がとった行動パターンは大きく分けると4つあります。次回はその4つのパターンごとに、それが正しかったのか? 正しくなかったとすれば何がよくなかったのか? を解析していきたいと思います。