先週の日経平均~変則的な「三空叩き込み」

■(図2)日経平均(日足)の動き(2020年3月13日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 まずは、上の図2の日足チャートで先週の日経平均の値動きを振り返ってみます。

 ローソク足の並びは、週初の9日(月)が陰線、翌10日(火)が陽線、そして残りの11日(水)~13日(金)までは陰線が続きました。

 確かに、先週末までの株価下落はかなりの急ピッチでしたが、いくつかの「窓」空けを伴っており、やや変則的な「三空叩き込み」の形となっています。三空叩き込みは「さすがに下げ過ぎ」感が強いことを意味している他、週末13日(金)に下ヒゲの長い線が出現していることも踏まえると、先ほどの図1と同様に、ひとまず目先の反発が期待できる格好になっています。

 その一方で、三空叩き込みで明けた窓がローソク足のヒゲで埋められている箇所があったり、25日と200日移動平均線との「デッド・クロス」も出現しているため、さらに下値を目指す見方もできてしまいます。