分かりやすい例として主力株をいくつか取り上げます。

ソニー(6758・東証1部)の日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

HOYA(7741・東証1部)の日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

中外製薬(4519・東証1部)の日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

 全体相場の目立った下落局面を除き、2019年、ここまでほとんどの期間で上昇をキープしていると言っていい銘柄です。

 もちろん、こうなることが事前にわかっているわけではないので、どの時点においても、おそるおそる買いに出ることになるでしょう。買った翌日に下落することもあり、どうしても不安が募る場合は無理をすることなく撤退するのが賢明です。半面、全体相場の流れに変化がなく、個別の悪材料もないと判断して保有することができれば、この3銘柄ではそれなりの利益を得ることになったでしょう。

 このように考えると、見込み違いが起きた時に撤退することができれば、今の相場環境における上昇継続銘柄では大きな損を被る可能性は小さいという考えに落ち着きます。通常、昨日と今日、今日と明日で目の前の景色が一変することはありません。個人投資家の株式投資は必ず長く保有しなければならないものではなく、一つの銘柄で大きな値幅を取らなければならないものでもありません。すべて自由裁量でできるのです。

 配当利回りや株主優待を一切考慮しない「値動きに着目した短期投資」というやり方もあります。ここでは「上昇継続傾向の10万円で投資できる銘柄」を参考として取り上げます。