値幅予測で計算する上値メド

 次に、テクニカル分析における基本的な値幅予測の計算でも見ていきます。

(図3)日経平均(日足)の動き(2019年11月1日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 図3のチャートで日経平均のトレンドを見ると、8月下旬で底を打ち(A点)、9月半ばにいったん天井をつけて下落(B点)、10月上旬に底を打って(C点)、再び上昇して現在に至っていますが、ここで、「E計算値」、「N計算値」、「V計算値」の3つを使って、上値の目標値を計算してみたいと思います。

 三者ともアルファベットの形になぞらえて値幅を計算する手法です。

[E計算値]

[N計算値]

[V計算値]

 より細かく見ていくと、各図のA点にあたるのが、8月26日安値(2万173円)、B点が9月19日高値(2万2,255円)、そしてC点が10月4日安値(2万1,276円)になります。

 それぞれ計算していくと、E計算値が2万4,337円、N計算値が2万3,358円、V計算値が2万3,234円となります。足元の株価水準からみると、とりあえずV計算値やN計算値が目標値として意識されそうです。