前回のレビューと今回の予想

 8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が+13.0万人の増加にとどまり、予想(+15.8万人)、前月比ともに下回る結果でした。民間部門の雇用が9.6万人(予想15万人)に伸び悩んだことが響きました。さらに前々回7月分については+16.4万人から+15.9万人に下方修正。ただし弱さ一辺倒というわけではなく、平均労働賃金は前月比で+0.4%と今年2月以来で最大の伸び。前年比についても予想を上回る+3.2%に上昇、さらに7月は3.3%に上方修正されています。失業率は3.7%で前月比横ばい。

 10月4日に米労働省が発表する9月雇用統計の予想は、非農業部門雇用者数が+14.5万人。平均労働賃金は、前月比+0.3%、前年比+3.1%なので、失業率3.7%で横ばいの予想。