乗り換えをするなら高値掴みに要注意

 もし乗り換えをするのであれば、注意点があります。それは「高値掴み」です。
 今で言えば、半導体株やハイテク銘柄の強い動きは近いうちに終焉してしまうかもしれません。それなのに、株価が高いところでジャンピングキャッチすると、その後株価が値下がりしたときに塩漬け株が生じてしまうことになります。

 筆者は、物色対象の変化を感じ取るため、成長株だけでなく、「大型株、ハイテク株、半導体株、鉄鋼株、銀行株、証券株、建設株などおよそ400銘柄」をリストアップし、それらの株価チャートを日々チェックしています。それでも、半導体株はハイテク銘柄が明らかに強い動きであると気づいたときには、株価はかなり上昇していました。

 リストアップした銘柄の中にハイテク銘柄や半導体株が含まれていなければ、もしくはそもそも投資候補銘柄のリストアップをしていなければ、ハイテク銘柄や半導体株が上昇したことに気づいたときには、かなり株価が上がってしまっているはずです。

 足元で買われている銘柄群が、いつ天井をつけるかは分かりません。筆者はいつ株価が値下がりしても小さい損失で対処できるよう、上昇トレンドかつ移動平均線からのかい離が大きくない銘柄、具体的には5%以内のものに絞って買うようにしています。そして移動平均線を割り込んだら速やかに損切りをします。