十七郎: 3つ目は航空事業です。海外から日本を訪れる旅行者のみならず、日本から海外にでるビジネスマンも増えていて、全体の旅客数は増加傾向にあります。しかし海外の航空会社は、需要が増えるほどには座席供給を増やしていないのが現状です。

イーナ: へぇー、なんで増やさないんだろう?

十七郎: 現在、日本の空港は発着枠の関係から、海外の航空会社が参入しにくい状況となっているためです。ですので、いまのところは日本発着の国際線旅客需要増は日系の航空会社に多くの恩恵をもたらしており、今後も当面はこの動きが続く見込みです。

イーナ: そうだったんですか、でもオリンピックに合わせて空港の発着枠が増えたりしそうですけれど?

十七郎: はい、今後の発着枠の拡大は検討されていますので、これにより海外の航空会社の参入が見られれば、航空事業の競争は激化するかもしれません。最後は海運事業です。

イーナ: 海運、ということは船ですか?

十七郎: はい、船舶での輸送事業です。海運事業はいわゆる景気敏感セクターと考えられています。

イーナ: 世界中の国々と貿易していると思うとそのイメージはわかる気がします!

十七郎: また、海運事業は設備投資が必要な事業でもあります。貨物を運ぶためには当然ですが船舶が必要になりますので多額の資金が必要になりますが、現在は船舶供給過剰ですので、建造の必要性は低い状況です。

イーナ: 船舶ってどのくらい寿命があるんですか?

十七郎: 一般的には船舶の寿命は20年から30年です。ですので一度大きな供給過剰状態が作られると、保有期間に発生するランニングコストの負担が大きいとされています。そのような環境下では、大手海運会社はそれぞれのコンテナ船事業を分離し、ひとつの会社を立ち上げるなど、業務の効率化を行うことで、各社の収益改善をはかる動きが見られます。

イーナ: なるほどー、ありがとうございました!このセクターについては…?

十七郎: ございます。「TOPIX-17運輸・物流」の値動きに連動するETFですね。

イーナ: わかりました、注目してみます!

十七郎: では、休憩もそろそろ終わりなので、

イーナ: あ、そうだった休憩中でしたね!すみません。

十七郎: いえいえ、お気になさらずに。これは私のミッションですから。

イーナ: ん?ミッション??

続く

※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
TOPIX-17シリーズに係る知的財産権は、株式会社東京証券取引所に帰属します。
※この記事は2018年5月17日に東証マネ部!サイトで公開されたものです。

(提供元:大和投資信託)

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