b. GMS、スーパーマーケット、モールの収益性改善
イオンは、中国、ASEAN各国で、GMSやスーパーマーケットを展開しており、その損益を「国際事業」として開示しています。ここ数年は赤字傾向で、中国での苦戦が目立ちました。しかし、直近2019年2月期3Q累計時点ではあと一歩で黒字転換という水準まで回復しています。
イオンの海外ビジネスの営業利益推移
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出所:会社資料より楽天証券作成
子会社のイオンモール(8905)は中国、ASEANでモールを展開していますが、こちらは既に黒字転換しています。中国の赤字幅が縮小傾向にある他、ASEANが利益に貢献しています。中国では賃料の高い天津店などが足かせになってきましたが、会社側は同店舗の2020年の黒字化を見据えており、コスト構造が徐々に改善しつつあるようです。ASEANは会社側の計画を上回る進捗を見せていますが、契約満了に伴うテナントの入れ替えや賃料の改定を順次実施していることから、今後も業容の拡大に期待が持てます。
イオンモールの海外セグメント利益推移
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出所:会社資料より楽天証券作成