今週は、2万3,000円水準を前に戻り一服となる可能性

 今週は、先週末の24日(金)に+190円の2万2,601円となって、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線を一気に回復したことでテクニカル的には陽転。米中貿易摩擦の影響はあるものの、まずは目先の2万2,800円水準、ここを超えると2万3,000円が意識される動きとなります。ただし、売買代金や出来高は低水準のため、上値は限定的で、これまで跳ね返されてきた2万3,000円水準を上に抜けていくのは、まだ難しいと思われます。あくまでも買い戻しが中心であり、戻りを試し終わると方向感のない展開が想定されます。当面は2万2,500~2万3,000円が基本レンジとなりそうです。

 8月27日は、先週末の米国株式が3指標の上昇と、ナスダックとS&Pが史上最高値更新したことで、想定以上のサポート要因となり、薄商いの中を+237円の2万2,838円まで上昇。終値は197円の2万2,799円となりました。日経平均の上昇は、指数寄与度の高いファーストリテイリング、ファナック、東京エレクトロンなど、いつもの銘柄が指数を支えており、このことは逆にきっかけ次第で下落への寄与度にも貢献することになります。今のところ米国株式が史上最高値水準まできているためサポートされていますが、ニューヨーク連銀の高官の中にもトランプ政権の通商政策への懸念がでており注意が必要です。