前日(8月3日)の市況
ドル/円:再び下落
前日、111円直前まで買い戻されたドル/円は、東京時間の110.82円を高値に、110円後半の取引をしばらく続けましたが、ドル買いの勢いは続かず。NY時間に110円を下回ると、今週の安値を更新して109.84円まで下落しました。終値は110.016円(前日比-0.723円)。
7月の米ISM非製造業景況指数が予想を下回り、米長期金利が下落したことがドル売りのきっかけになりました。さらにトランプ大統領のロシアゲート疑惑を巡り、米大陪審がトランプ・ジュニア氏に対して召喚状を発行したこともドルの圧迫材料となっています。
ドル/円15分足チャート[8月2日]
本日の見通し:今夜は米7月雇用統計が発表されます
市場予想は、NFP(非農業部門雇用者数変化)は+18.0万人(前回+22.2万人)、失業率は4.3%(前回4.4%)。また平均労働賃金は、前月比+0.3%(前回+0.3%)の予想になっています。水曜日に発表された先行指標とされるADP雇用統計は予想より悪かったものの、マーケットは反応しませんでした。米労働市場はすでに完全雇用に近い状態。雇用者の多少の増減は取引材料にならないようです。むしろ、インフレ率との関係が強い平均労働賃金の上昇率の方に関心が集まっています
雇用統計の結果を受けて、ドル/円が今年の安値にチャレンジするのか、それとも今週の高値を超えて111円を超えることができるのか、注目です。
ポンド/円:BOE会合後に急落
ポンドは急落。
この日、BOE(英国中央銀行)は会合を開き、政策金利を0.25%に据え置きました。据え置きは6対2で決定。BOEは、同時に発表されたインフレレポートにおいて、成長見通しを下方修正。利上げ期待が大きく後退したことで、ポンド/ドル、ポンド/円に売りが殺到しました。
ポンド/円15分足チャート[8月3日]
ポンド/ドル:BOE利上げ期待後退で
ポンド/ドル15分足チャート[8月3日]
今日のサポートとレジスタンス
サポート、レジスタンスとは、テクニカル分析で用いられる用語です。サポートラインは、前回下げたときの安値で、そのレベルで反発したことから「下値支持線」、レジスタンスラインは、前回上昇したときの高値で、そのレベルで反転したので「上値抵抗線」とも呼ばれます。
必ずしもこの水準で反発、反転するわけではありません。これらの水準でレートが押し戻されるのか、それとも超えていくのかを見極めることがポイントになります。
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