経常収支は安定的に黒字です。

 

さらに外貨準備は十分です。

 

 これらのことから今の時点では1MDBのスキャンダルが投資家のマレーシアに対する信頼を揺るがすリスクは小さいと見るべきでしょう。

まとめ

 1MDBスキャンダルは世界の金融関係者にとっては周知の事実です。今回、BNMすらナジブ・ラザック前首相に利用されていたことが発覚したことはさすがにショックでした。折から新興国投資を巡るセンチメントは暗転していることから、このニュースは投資資金がアメリカなどの先進国へ逆流することを助長するかもしれません。ただマレーシアの経済そのものは健全であり、少々の事では投資家の信頼は揺るがないと思います。