6924 岩崎電気 東証1部

11月2日決算発表。2016年3月期見通しは増収・小幅減益となるものの1株利益は33円、割安株。

11月26日に政府が照明器具のLEDへの切り替えを促す方針を示したことでLED照明を手掛けている同社に物色人気で急騰。

2012年11月13日の105円を安値にアベノミクス相場にサポートされて、2013年1月16日の243円まで上昇、その後6月26日の167円まで押し目を入れて三角保ち合いとなり、この煮詰まったところの2014年2月4日の223円で買転換となって上放れとなりました。3月7日の273円まで上昇後、10月10日の216円まで下げ、今年の3月31日に223円と2点底をつけて大幅上昇となり、5月20日の315円の年初来高値をつけました。ここから三角保ち合い(B)となって、この中で11月4日に安値をつけてもみあっているところに11月26日の政府の照明器具のLEDへの切り替えを促す方針を受けて11月27日の293円まで急騰し、押し目を形成しているところです。どこかで再び買われる可能性が高いと考えられます。

岩崎電気

 

4042 東ソー 東証1部

10月30日決算発表。2016年3月期の通期予想は売上はやや減少だが営業利益は上方修正。

チャートの動きとしては、2012年10月1日の147円を安値に11月中旬スタートのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)が継続しています。この中で2014年10月17日の381円を安値に業績上方修正を受けて、角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し、今年の6月23日に829円の高値をつけました。ここをピークにもみあって当面の材料出尽くしとなり、7月6日に697円で売転換となって上昇トレンド(B)を下に切りました。調整中に日経平均の急落で一段安となり、8月25日に498円まで下落し、ここを安値に反発となって9月17日の614円まで上昇しました。

ここから9月30日の557円まで押し目を入れて再上昇となり、10月9日に637円の高値をつけたあと下値を切り上げる小さな直角三角形の保ち合いとなって上放れし、12月1日に708円まで上昇しました。ここをピークに日経平均の急落につれ安しており、大きく下げたところは短期リバウンド狙いとなるでしょう。

東ソー

 

4112 保土谷化学工業 東証1部

アップル社が3年後に発売するアイフォーンの表示装置として有機ELパネルを採用するとの報道で11月26日にストップ高となり人気化。

2012年2月23日の306円を高値とし、10月9日の134円を安値とする三角保ち合い(A)が煮詰まったところで今年の5月14日の211円を高値に業績の下方修正から下放れとなりました。8月25日の147円を安値にもみあい10月7日に166円で買転換となっていましたが、アップル社が3年後に発売するアイフォーンの表示装置として有機ELパネルを採用する報道で11月26日にストップ高となり11月30日には257円まで上昇しました。ここから過熱感から下落となるものの、12月3日の220円、12月10日の221円とダブル底のような形となって反発し12月11日には238円で上放れの形となりました。

日保土谷化学工業

 

4023 クレハ 東証1部

11月12日決算発表。2016年3月期予想は売上は増加だが減収・減益。しかし依然として割安感あり。

2012年2月13日の427円を高値とし、10月15日の265円を安値とする三角保ち合い(A)が煮詰まって2013年10月31日に378円で上放れとなりました。2014年1月8日の554円まで上昇して2月4日の429円まで押し目を入れ、上昇トレンド(B)を形成していましたが、11月27日の592円でピークとなって上昇トレンド(B)をいったん下に切り、今年の1月22日の460円まで下げて2月25日の572円まで反発するものの、ここが2番天井となって下降トレンド(C)へ移行しました。この下降トレンド(C)の中で日経平均の急落にあい、8月26日の402円まで下落し、ここを安値に安値圏でもみあって9月29日に400円まで下げてダブル底のような形となり10月5日に445円で買転換となりました。

そこから上昇が継続し11月18日に501円まで上昇後、ここを戻り天井に上値重く、もみあっているところで日経平均の急落でつれ安してきています。

クレハ

 

4631 DIC 東証1部

11月13日決算発表。四半期決算も2ケタの増収で2015年12月期見通しも増収・増益。

2012年11月14日の129円を安値にアベノミクス相場がスタートし、現在は中期上昇トレンド(A)の中にあります。この中で129円を安値に短期上昇トレンド(B)を形成し2013年11月16日の328円まで上昇し、ここを当面のピークとして調整入りとなり、2014年10月17日の204円まで下落しました。ここから再び短期上昇トレンド(C)を形成し今年の4月22日には382円の高値をつけました。この382円をピークに5月15日に355円で売転換となり、調整入りし7月9日の271円まで下げて8月12日の314円まで反発後、下向きの先細三角形(D)の下落となり、この中で9月29日に258円の安値をつけて反発し10月5日に290円で買転換となって上放れの形となりました。

ここから大幅上昇となり、12月1日には377円まで上昇し4月22日の382円に対する2番天井となっています。9月29日の258円から12月1日の377円までの上昇幅の1/3~1/2押し水準を待つところです。

DIC