お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
酉年のスタートはチキンレースの継続か?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

酉年のスタートはチキンレースの継続か?

2017/1/6
いよいよ2017年の相場が始まりました。少し遡った2016年の大納会(12月30日)の日経平均終値は19,114円でした。2015年の大納会は19,033円でしたので、年ベースで小幅ながらも上昇となりました。
facebook twitter メールで送る 印刷

いよいよ2017年の相場が始まりました。少し遡った2016年の大納会(12月30日)の日経平均終値は19,114円でした。2015年の大納会は19,033円でしたので、年ベースで小幅ながらも上昇となりました。

そして迎えた大発会(1月4日)は大納会から大きく上昇し、終値(19,594円)は昨年乗せきれなかった19,500円台をつけています。また、上昇幅(479円高)も大発会としては1996年(749円高)以来の大きさですので、幸先の良いスタートだったと言えます。翌5日の終値は19,520円と小幅安でしたが、19,500円を維持しています。

(図1)日経平均(日足)の動き(2017年1月5日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

まずは、足元の状況を上の図1で確認してみます。

冒頭でも触れた通り、2017年は上昇して始まりましたが、昨年末にかけては上昇が一服して調整が警戒されるような値動きを見せ、前回「ラウンドトップ」という天井パターンを形成していることを指摘しました。

それでも、大納会のローソク足が25日移動平均線をサポートに踏みとどまったこと、大発会のローソク足が直近高値(12月21日の19,592円)を超えたことを踏まえると、「調整入りが警戒されながらも何だかんだで上昇していく」構図が年明けも継続したことになります。酉年だからというわけではありませんが、チキンレースが続いていると言えそうです。

株価上昇の背景には、まだ誕生していない米国のトランプ新政権への期待と思惑を先取りしてきた面が強く、今後は現実とのギャップを埋めに行くことが予想されるため、調整局面は高い確率で訪れると思われます。そのタイミングとしては、①1月11日(初のトランプ氏の記者会見が予定されている日)、②1月20日(トランプ氏の大統領就任日)、③2月9日(米予算教書公表日)、④不明(トランプ氏のTwitterでのつぶやき)等が考えられます。

そのため、上昇と下落の両シナリオを睨みながら、取引のタイミングを探って行くことになります。第140回では、値幅レンジの目安として「HLバンド」を紹介しましたが、今回は「(線形)回帰トレンド」で見ていきたいと思います(下の図2)。

(図2)日経平均(日足)の回帰トレンド(130日)(2017年1月5日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEED for Macを元に筆者作成)

回帰トレンドは、一次関数の考え方を用いて表現する統計学的なテクニカル指標のことです。細かい説明は省きますが、「ボリンジャーバンドと似ているもの」というイメージを持っていただければと思います。

ボリンジャーバンドは移動平均線を中心に、値動きのばらつき具合を±1σ(シグマ)、±2σで表しますが、回帰トレンドも同様に値動きのばらつき具合をσで表します。中心となるのは、移動平均線ではなく、一定期間の値動きの中心を直線で描いたものになります。

直線で描くというのがポイントで、トレンドの方向性がわかりやすくなります。トレンドの勢いが強いほど、直線の傾きの角度が急になります。そのため、ボリンジャーバンドよりも逆張り的な使われ方をします(±2σを越えると相場の行き過ぎと判断)。つまり、トレンドが上向きで株価が+2σを超えたら売り、トレンドが下向きで株価が-2σを割ったら買いというわけです。また、それぞれの線が上値(下値)抵抗線の目安になります。

あらためて上の図2を見てみます。基準とするのは、最後に日経平均が15,000円割れを見せた昨年の6月にしました。米大統領選挙の混乱時期を除けば、視覚的に何となく水準感が分かりやすくなったと言えます。

ちなみに、日経平均がこのまま上昇を継続した場合、どの線に沿って推移するのかによって、2万円に到達する時期を想定することもできます。

最後に本レポートですが、掲載日がこれまでの毎週金曜日から毎週月曜日に変更になります。そのため、次回の掲載は1月16日(月)です。

2017年も何卒よろしくお願いいたします。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

桐谷広人
投資の失敗
日本株
老後破綻

 

このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください酉年のスタートはチキンレースの継続か?

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

酉年のスタートはチキンレースの継続か?

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
ボーナス投資  
桐谷広人
 
老後破綻

 
株主優待
 
投資の失敗
 
インタビュー
 
楽天証券夏ボーナス
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。