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早くも意識された「弱気ゾーン」
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

早くも意識された「弱気ゾーン」

2016/1/15
今週の国内株市場も荒れ模様が続いています。日経平均は週初の1月12日(火)に大発会からの6日続落を初めて記録した後、翌13日(水)に前日比で500円近くの大幅反発となりました。
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今週の国内株市場も荒れ模様が続いています。日経平均は週初の1月12日(火)に大発会からの6日続落を初めて記録した後、翌13日(水)に前日比で500円近くの大幅反発となりました。ただし、14日(木)に再び下落に転じるなど、「3連休明けでひとまず落ち着く」動きとはなりませんでした。14日の終値は17,240円でしたが、取引時間中は16,944円の安値をつけ、昨年9月29日以来の17,000円台割れの場面もありました。

(図1)日経平均(日足)の動き (2016年1月14日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

足元の状況を上の図1で確認してみます。値動きは冒頭でも触れた通りですが、13日(水)のローソク足が大きく反発して陽線になったとはいえ、5日移動平均線を上抜けできず、底打ちアピールしとしてはイマイチな感じでした。結果的に、翌14日(木)に反落してしまうわけですが、この日のローソク足は下ヒゲが長くなっています。また、陰線とはいえ、節目の17,000円台割れから値を戻したことや、終値(17,240円)が12日の終値(17,218円)を上回っており、13~14日の動きを総合すると、底打ちらしき兆候も無くはないです。短期的にはいつ反発してもおかしくないのですが、「これで下げ止まった感じがしない」という方も多いのではないでしょうか?

そこで、下の図2でも確認してみます。図2は期間が長めの日経平均(日足)と、東証1部の出来高のチャートです。

(図2)日経平均(日足)と出来高 (2016年1月14日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

昨年夏場の相場急落はまだ記憶に新しいと思います。いわゆる「チャイナ・ショック」と呼ばれた局面です。この時は、8月半ばから9月末までのあいだに日経平均が3,787円下落しましたが、実は足元の状況も似ています。12月あたまから1月14日の時点で3,068円下落しています。

ただし、図2下段の出来高をみると、足元の下落は昨年夏に比べて盛り上がりに欠けています。相場の下落と共に売買が増えていけば、「セリングクライマックス」という言葉があるように、反発ムードが芽生えるのですが、足元はこうした売りが一巡した感じがしません。買いがなかなか入らずに売りだけが目立ち、結果として下げ幅が大きくなっている印象です。

値幅的にはイイところまで調整が進んでいるものの、買いのきっかけがつかめず、ズルズルと値を下げてしまう、もしくは単発的な買いが入るが、ある程度戻ると再び売られるもみ合いとなり、日柄調整の低空飛行に入る可能性もあります。戻りのメドは、昨年からの相場の流れが続いているのであれば、日経平均18,000円が意識されそうです。ここは前回でも触れた、昨年9月末~12月あたまの上昇幅の「3分の2押し」であり、かつ、年初からの下落幅の「半値戻し」の水準でもあります。

(図3)日経平均の動き(月足)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

また、上の図3は昨年末のレポートでも紹介しました、日経平均の月足チャートを想定ラインですが、年明け早々に早くも弱気ラインを下回ってしまいました。また、2012年11月から始まったアベノミクス相場で初めて24カ月移動平均線も下回っています。もともと、日経平均の弱気ゾーン入りは想定していましたが、思ったよりもずっと早い印象です。強気ラインまでの復帰のイメージは現時点では描きにくく、まずは4年目に突入したアベノミクス相場が踏みとどまれるかが焦点となる展開になりそうです。

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