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【事例研究】ブロードリーフ株から学ぶ株式投資の注意点(その2)
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

【事例研究】ブロードリーフ株から学ぶ株式投資の注意点(その2)

2015/8/6
今回は前回の続きとして、足元で業績が伸び悩んでいるものの将来性が期待できる銘柄を個人投資家が投資する際、どのようなことに気を付けるべきかをお話したいと思います。
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今回は前回の続きとして、足元で業績が伸び悩んでいるものの将来性が期待できる銘柄を個人投資家が投資する際、どのようなことに気を付けるべきかをお話したいと思います。

個人投資家は「将来は株価が大きく上昇するはず」と思うならどうすべきか

前回のコラムにて、株価トレンド分析を使えば、ブロードリーフ株の2度の急落をいずれも事前に回避することができたとお伝えしました。

しかし、個人投資家の皆様の中には、こんな意見を持たれている方もいらっしゃると思います。「確かに足元の業績は足踏み状態だが、ブロードリーフのビジネスモデルを考えれば、この先5年後、10年後の好業績は大いに期待できる。だから売らずに保有していても問題ない。」といった内容です。

また、株価のトレンドを気にせずファンダメンタルを最重視する個人投資家は、ブロードリーフ株の足元の株価下落を喜んで買い増ししているようです。

しかし、プロ並みのファンダメンタル分析の知識を持つ一握りの個人投資家ならともかく、一般の個人投資家がこのような考え方や方法で株式投資をしていると、そのうち大失敗をしてしまうでしょう。

大失敗を避けたいのであれば、たとえファンダメンタル面から大いに期待できる銘柄であっても、「下降トレンドの状態のまま持ち続ける」とか「下降トレンドの状態で新規に買う」という行為は慎むべきです。

「下降トレンドでも保有継続」と「一旦売却して買い直し」のパフォーマンスの差は?

ここで、下降トレンドの株を持ち続けるのと、一旦売却して改めて買い直すのとでどれだけパフォーマンスに差が生じるのかを、ブロードリーフ株に当てはめて示してみたいと思います。

  • ケース1・2とも4月上旬に2,300円で新規買い(上昇トレンド途中での買い)
  • 4月中旬に株価が25日移動平均線を割り込み
    ケース1は2,180円で損切り、ケース2はそのまま保有
  • 今後株価が1,500円に達したときに上昇トレンドに復帰と仮定
    ケース1は1,500円で買い直し、ケース2は何もしない(すでに保有しているため)
  • その後株価が3,000円に達したのでケース1・2とも保有株を売却と仮定
  ケース1 ケース2
当初の買値 2,300円 2,300円
損切りによる損失① -120円 なし
買い直し時の買値 1,500円 なし
売却時の利益② 1,500円 700円
損益合計(①+②) 1,380円 700円
当初買値に対する利益率 60% 30%

いかがでしょうか。25日移動平均線割れで一旦損切りし、再度買い直したケース1の利益率60%に対し、損切りせずに保有を続けたケース2の利益率は30%と、大きく差が生じることが分かります。

買値まで株価が戻らない可能性も想定した投資行動を

しかもこれは言うならば当初の買値より株価が上昇した場合の「ハッピーエンド」パターンです。もし、今後もブロードリーフ株の業績が伸び悩み、株価も低迷を続ければ、ケース2では多額の損切りを余儀なくされるか、含み損を抱えた塩漬け株を10年、20年と持ち続けることになってしまうかもしれません。でも、ケース1のように移動平均線割れですぐに損切りしておけば、損切りにより換金したキャッシュを使って他の有望な銘柄に投資し、資金を5倍、10倍にまで増やすことも大いに期待できます。

将来性が期待できる銘柄については特に、「将来は株価が上昇するからこのまま持ち続けよう」とか、「株価が大きく下がったから安く買える」と下降トレンド真っ只中にもかかわらず逆張りの買いをしてしまう個人投資家が非常に多いように感じます。

今は日本株全般が上昇相場ですから、こうした行為をしても、他の銘柄の上昇がカバーしてくれるのでそれほどのダメージは感じないかもしれません。でも、ひとたび日本株全般が大きく下落した場合、下降トレンドに転じた銘柄を持ち続けるとか、下降トレンド真っ只中の銘柄を逆張りで買い向かうという行為は、致命的な大損失につながりかねないことを肝に銘じておいてください。

好業績期待銘柄に対する筆者の対処法とは

もちろん、筆者もファンダメンタル分析の結果、ここから業績の飛躍的な伸びが期待できると判断した銘柄はいくつもあります。それでも、株価のトレンドが下降トレンドになったら一旦は売却しています。

実際、ブロードリーフ株も上昇トレンドが続いていた今年4月中旬までは保有していました。また、6月初めに株価が25日移動平均線を超えたときも、業績の伸び悩みは株価に織り込んだかもしれないと考え、買い直しを実行しました。でも、いずれも25日移動平均線を割り込んだ時点で速やかに損切りしています。その結果、その後の急落を回避できています。

筆者は、好業績銘柄や、将来業績の伸びが期待できる銘柄については、リストに入れて毎日株価チャートをチェックしています。

自身がどんなに良いと思った銘柄でも、株価が下降トレンドに転じたら一旦売却する、しかし上昇トレンドに復帰したらすぐに買い直すことができるように株価の動きは毎日チェックしておく・・・これが皆さんにもお勧めしたい、筆者が大きな損失を避けつつ利益をあげるために日々実行している方法です。

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