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リスクもあるが夢もある~「GC銘柄」の意味と投資法(その2)
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

リスクもあるが夢もある~「GC銘柄」の意味と投資法(その2)

2014/7/17
今回は前回に引き続き、GC銘柄についてです。倒産リスクがそれなりに高いため、さすがに初心者の方におすすめはできませんが、多少のリスク覚悟で高いリターンを得たいという個人投資家の方にとっては、GC銘柄は「ダイヤモンドの原石」となる可能性が少なくないため、要注目です。
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今回は前回(リスクもあるが夢もある~「GC銘柄」の意味と投資法(その1))に引き続き、GC銘柄についてです。倒産リスクがそれなりに高いため、さすがに初心者の方におすすめはできませんが、多少のリスク覚悟で高いリターンを得たいという個人投資家の方にとっては、GC銘柄は「ダイヤモンドの原石」となる可能性が少なくないため、要注目です。

なぜGC銘柄は大きく上昇するのか

例えば過払い金返還請求等により業績が一時急速に悪化したアイフル(8515)は、GC銘柄の1つですが、2010年10月の安値41円から、2013年5月高値1,658円(2013年実施の株式分割考慮前の株価)まで、約40倍に上昇しました。

また、指紋認証ソフトを開発するディー・ディー・エス(3782)もGC銘柄ですが、6月13日には1,899円の高値をつけました。これは2012年6月につけた安値20円からみて95倍もの上昇です。

では、なぜ倒産リスクの高いはずのGC銘柄の株価が大きく上昇することが多いのでしょうか。それは「株価水準が非常に低い」ことがまさにポイントとなります。

倒産リスクが高い銘柄は、そのことが株価に反映されているため、株価がかなり低い水準にとどまっています。さらに、GC銘柄に指定される時点で、かなり業績が悪化していることが通常ですから、株価も相当売り叩かれている場合が多いのです。

株価が上昇するときのスタート地点がかなり低い位置にあるため、他の銘柄に比べて、株価が上昇したときの上昇率が大きくなるのです。

ただし、GC銘柄なら何でもよい、というわけではありません。当然ながら、中には業績が回復せず倒産してしまうものもあるからです。「GC銘柄だが業績が回復基調にあること」もしくは「GC銘柄だが画期的な新技術・新製品等により業績の急回復が見込まれること」が銘柄選びの際のポイントとなります。

ゴーイング・コンサーン情報の解消を待ってからの買いは遅い?

とはいえ、GC銘柄は、倒産リスクが他の銘柄より高いことも事実ですから、継続企業の前提についての注記やリスク情報への記載が解消されてから投資した方がよいのではないか、と思う方も少なくないでしょう。

確かにその考え方にも一理あるのですが、株式市場は常に先を読んで動くものです。ゴーイング・コンサーン情報の開示が解消されるより前に、株価はすでに大きく上昇してしまっていることが多いのが現実です。

例えばアイフルは、未だに「リスク情報への記載」によるゴーイング・コンサーン情報の開示が行われておりGC銘柄のままですが、株価は底値から40倍に上昇したのです。

また、ディー・ディー・エスは先日ようやく「注記」による開示が解消されたものの、「リスク情報への記載」という形での開示は続いています。株価は「注記」による開示が解消された時点で、すでに底値から70倍になっていて、逆に「注記」解消のIR後は株価が40%以上下落しました。

GC銘柄から外れたことを確認してからの買いは、確かに倒産リスクの回避という面からは有用ですが、投資タイミングという観点からみると、下手をすると「高値掴み」にもなりかねない点は十分に用心すべきでしょう。

監査法人によりゴーイング・コンサーン情報への対応が異なる?

ゴーイング・コンサーン情報の記載が必要かどうかは経営者が判断しますが、その妥当性については監査法人が検討することになります。筆者の個人的な感覚でいえば、この対応について監査法人により温度差があるように感じます。

なぜなら、営業赤字が1期のみ生じただけで財務状況も特段問題ないと思われるにもかかわらずゴーイング・コンサーン情報の記載がされている銘柄がある一方で、営業赤字が数年続いていてもゴーイング・コンサーン情報の記載がない銘柄もあるためです。筆者自身、「この銘柄はさすがにゴーイング・コンサーン情報の開示が必要ではないか」とか、「この程度でゴーイング・コンサーン情報の開示をするのは厳しすぎるのではないか」と感じることがよくあります。

そこで、ゴーイング・コンサーン情報の記載があるかどうかだけでなく、各企業の財務状況(債務超過やそれに近い状況に陥っていないか、現預金が有利子負債に比して少なすぎないか、多額の欠損金が生じてないか、自己資本比率が低くないか、など)も照らし合わせた上で倒産リスクを見極め、投資対象とするかどうか判断するようにしましょう。

GC銘柄への筆者の対処法

最後に、筆者がGC銘柄に対してどのように対処しているかをご紹介します。

まず、筆者はGC銘柄を一律に投資対象から外す、ということはしていません。

筆者は投資対象とする銘柄を選ぶ際に、財務状況もチェックします。上で記したようなチェック項目を確認し、問題がなければ投資対象とします。

その結果、投資対象とした銘柄の中に時折GC銘柄が混じることがありますが、財務状況や直近の業績などからみて問題ないと判断すれば、他の銘柄と同様に投資します。

また、財務状況にやや難があるものの、新規事業の将来性が高く、株価が大きく上昇する可能性があると判断した場合、投資資金を小さくして、万が一倒産してしまったとしても大勢に影響のない金額にとどめた上で投資することもあります。

この方法で銘柄を選ぶと、GC銘柄のうち投資対象銘柄として候補にあがるのはゴーイング・コンサーン情報を「リスク情報への記載」で開示する銘柄が大部分です。「注記」にて開示する銘柄は業績や財務状況がかなり悪い銘柄が多いので、ふるいにかけた時点で投資対象から外れてしまうことが大半です。

GC銘柄は倒産リスクが他の銘柄に比べて高いことは間違いありませんから、くれぐれも無理のない範囲内で投資をすべきです。絶対に倒産を避けたいのであれば投資対象から外さざるを得ません。

しかし、大きく売り込まれている分、業績や財務状況が「普通の状態」に戻るだけでも株価は大きく上昇しますし、画期的な新製品・新技術などで業績が劇的に回復することが見込まれれば、底値からの株価上昇が100倍に達することもありえます。

リスクもあるが夢もある…GC銘柄への投資も株式投資の醍醐味の1つです。

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