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株価調整局面の乗り切り方(その2)筆者の対応法を紹介
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

株価調整局面の乗り切り方(その2)筆者の対応法を紹介

2014/6/12
今回は前回の続きとして、ここまでの1年間、筆者が利益の目減りをできるだけ抑えるために具体的にどのように対応してきたかをご紹介したいと思います。
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2013年6月以降はストレスのたまる相場が続く

今回は前回の続きとして、ここまでの1年間、筆者が利益の目減りをできるだけ抑えるために具体的にどのように対応してきたかをご紹介したいと思います。

筆者の投資スタイルは、明確な上昇トレンドが生じたときには積極的に投資して可能な限り利益を確保し、調整局面では上昇トレンド時に得た利益の目減りをできるだけ抑える、というものです。

そのため、2013年5月までの上昇局面のように、トレンドがはっきりと表れる局面では利益を大きく積み上げることができます。一方、2013年6月以降のように、持ち合いが続き株価の方向性がはっきり定まらないときは、なかなか利益をあげることができなくなります。

上昇トレンドに転じたと思ってもすぐに下降トレンドに戻ってしまうことが多く、そのたびに「試し買い→損切り」を繰り返すことになってしまうからです。

筆者は長期的な上昇相場はまだ続いていると思っていますから、個別銘柄が上昇トレンドに転じたらひとまずは買っていくようにしています。それがすぐに下降トレンドに戻ってしまうことがかれこれ1年近くも続いていますから、正直ストレスが溜まる相場ではあります。

それでも、2013年5月までの上昇相場と同じように現在まで「バイ・アンド・ホールド」を続けていた場合に比べれば、利益の目減りははるかに小さく済んでいます。

調整局面では「大きく張らない」

例え相場全体が調整局面にあっても、上昇トレンドにある銘柄は新規投資したり、保有を続けて問題ないわけですが、やはり相場全体が調整局面にある間は、投資可能資金の大部分を投資することは避けるのが無難です。

調整が深くなると、それまで上昇トレンドを堅持していた個別銘柄までもが下降トレンドに転じてしまうことが往々にしてあります。その際、買値によっては損切りを余儀なくされますが、投資金額が多ければ多いほど、損切りによる実現損も大きくなってしまうからです。

株式投資では、勝負に打って出るタイミングと無理をしないで守るタイミングとがあります。常に全力投球では、いつか大失敗することになります。

個別銘柄の多くが上昇トレンドに転換し、相場全体が上昇局面に移行するまでは、「大きく張らない」ことが得策です。

買い銘柄の損失をカバーするために空売りを併用する

上記のように、筆者は調整局面であっても上昇トレンド入りした銘柄はひとまず新規買いしますから、必然的に損切りによる実現損が生じてしまいます。これをできるだけカバーするために、空売りを併用します。空売りは、当然ですが下降トレンドにある銘柄に対してのみ行います。

空売りは、それ自体で利益を得るというよりも、買い銘柄の損失をヘッジする目的で行うものです。

したがって、空売り銘柄の買戻しは、上昇トレンドに転じるまで行わないのが基本です。相場の状況により、株価が25日移動平均線に達した時点で上昇トレンドに転じる可能性が高いと判断して早目に買戻しをすることもあります。また、騰落レシオや移動平均線との乖離率、信用評価損益率などからみて株価が明らかに売られ過ぎと判断した場合も、買戻しにより利益を確保するようにします。

上昇トレンドにある銘柄も一旦売却→直近高値抜けで買い直し

全体相場が調整局面にあると、上昇トレンドにある銘柄も、その勢いが続かず株価が頭打ちになってしまうことが頻繁に起こります。

例えば、上昇トレンドにある銘柄が直近高値抜けを果たした場合、それは新規買いのサインですから、すでに保有している分に加え、追加で買い増しすることがあります。しかし、相場が弱いと、直近高値抜けを果たしてもすぐに株価が頭打ちになってしまうのです。

通常であれば、25日移動平均線割れで損切りをするのですが、直近高値抜けで買った場合は25日移動平均線まで距離があることが多く、25日移動平均線割れを待っていては損切りによる実現損が大きくなってしまいます。

ただ、株価が頭打ちとなった後再び直近高値を抜くような展開となれば、かなり株価の勢いが強いと判断できます。そこで、損益トントンの水準まで株価が下がってきたら一旦売却すると同時に、直近高値超えの株価を逆指値として、逆指値の買い注文を改めて入れておくようにしています。

ちなみに、相場全体が弱いときは、この逆指値にはほとんど引っかかりません。逆指値に引っかかる銘柄が増えてきた場合は、新たな上昇局面入りした可能性が高まっていると判断することができます。

全般調整局面では「上昇トレンド入り+直近高値超え」を組み合わせる

また、通常は上昇トレンドへの転換が確認できた段階で速やかに新規買いするのですが、調整局面ではこれに加え、もう1段階、「直近高値超え」のハードルを設けることがあります。

調整局面では、日足チャートの場合トレンド転換が頻繁に起こります。上昇トレンド入りしたと思ったらすぐ下降トレンドへ逆戻り、その後再び上昇トレンド、でもまた下降トレンドへ・・・というようにです。

このとき、上昇トレンドを確認後すぐに新規買いすると、「新規買い→損切り」のスパイラルに陥ってしまいます。

そこで、上昇トレンド入りしたとしてもそれだけで新規買いするのではなく、それに加えて直近高値を超えた段階で新規買いするのです。

こうすれば、勢いのある強い銘柄に絞って新規買いすることができます。勢いのない銘柄は、短期的に上昇トレンドに転換しても、直近高値を超えることができずに再度下降トレンドに戻ってしまいます。こうした銘柄の「新規買い→損切り」による実現損を少なくするだけでも大きな効果があります。

なお、この手法は日経平均株価やTOPIXといった株価指数をはじめ、多くの個別銘柄が調整局面にある状況下での、上昇トレンドに転換した銘柄への対処法です。

株価指数や個別銘柄の多くが上昇トレンドに転換した局面では、直近高値超えの可能性が高くなるので、直近高値超えを待たずに上昇トレンド転換を確認できた時点で新規買いしてしまったほうが安く買うことができます。

250銘柄の株価チャートを毎日チェックし、変化の兆候をとらえる

筆者は、投資候補銘柄の個別銘柄(現在は約250銘柄)の株価チャートを毎晩チェックしています。この作業を繰り返すことにより、株式市場の「変化の兆候」をとらえることができるからです。

調整局面では、大部分の銘柄が下降トレンドにあります。ですから、個別銘柄の株価チャートをみて、下降トレンドのまま変化がないことを確認するだけです。

しかし、ある時を境にそれまでの下降トレンドから、上昇トレンドに転じる銘柄がポツポツと現れはじめます。また、それまで全く反転の兆しが現れず、株価下落が続いていた銘柄が下げ止まり、上昇トレンドに転じるまではいかないものの、目に見えて明らかな反発を始めたりします。最近ではこれが明確に現れたのが5月22日~23日にかけてでした。

そして、日を追うごとに上昇トレンド入りの銘柄が増えてきて、やがて大部分の銘柄が上昇トレンドに転換し、相場全体も上昇トレンドとなります。最近では5月最終週(26~30日)が該当します。

上昇トレンドに転じる銘柄の数の変化で、調整局面から上昇局面への転換点を早い段階で察知することができるのです。

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