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中国関連株を見直し
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略を毎営業日レポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者と…

中国関連株を見直し

2017/1/24
日経平均は、当面、トランプ・リスク(トランプ新大統領の保護主義発言が続き、円高が進むリスク)への警戒から上値の重い展開となりそうです。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 日経平均は当面、トランプ不安・円高不安を背景に上値が重くなりそう。ただし、日本および世界の景気回復が続くので、下値は堅いと予想。
  • 当面、安川電機など中国設備投資関連株の業績が上向くと予想。中国経済は構造問題をかかえているが、足元の中国景気は回復が続いていると考えている。

(1)10-12月決算の発表が始まる 安川電機(6506)は業績予想を上方修正

日経平均は、当面、トランプ・リスク(トランプ新大統領の保護主義発言が続き、円高が進むリスク)への警戒から上値の重い展開となりそうです。

一方、日経平均を押し上げる要因になると期待されているのが、いよいよ始まった10-12月決算の発表です。円安が進んだ効果、米国・中国の景気が改善している効果から、10-12月は日本企業の業績モメンタム(勢い)が改善していると予想されます。

23日は、投資家の注目度の高い、安川電機が決算を発表しました。安川電機は、20日締めの3月決算銘柄です。10-12月期(9月21日―12月20日)は第3四半期に当たります。以下の通り、決算発表と同時に、通期の業績(会社予想)の上方修正を発表しました。

安川電機が発表した今期(2017年3月期)業績(会社予想)の上方修正
(金額単位:億円)

  前回予想 今回予想 前年比
売上高 3,900 4,100 ▲4%
営業利益 280 310 ▲16%

(出所:同社決算短信)

安川電機は、株式市場で、設備投資関連株と言われています。制御機器(モーション・コントロール)、ロボットなど、設備投資関連機器の売上が中心だからです。また、中国関連株とも言われます。中国での販売も多いからです。

今回の業績上方修正は、中国市場を中心としてスマホや自動車向けの旺盛な設備投資が続いたことにより、ACサーボモーターなど制御機器の販売が計画以上になったことによります。

上方修正後でも、今期は前年比で16%の営業減益予想となっていますが、これは、円高によるものです。円高が▲104億円の営業減益要因となっています。円高がなければ、47億円の営業増益となっていました。中国を中心に、設備投資が回復している恩恵を受けています。

中国向けの販売は、前期(2016年3月期)は低迷が続きましたが、今期に入ってからは回復が続いています。ちょうど1年前の決算説明会で、安川電機は、中国の受注が回復に向かうとの見通しを話していましたが、その通りとなりました。

中国の経済統計は信頼性が低く、中国の景気実態はわかりにくいですが、中国でビジネスをやっている日本企業の動向からは、中国の景気が回復しつつあることが伺えます。

中国設備投資関連である、ファナック(6954)・三菱電機(6503)・オムロン(6645)・日立建機(6305)・牧野フライス(6135)などの決算発表に注目したいと思います。

(2)中国景気は足元、回復してきている

1月20日に中国の10-12月期GDPが発表になりました。前年比6.8%増で、事前の市場予想6.7%を上回りました。中国のGDP統計は操作されていて、実態を表していませんが、それでも、0.1%程度の細かな変化に、中国の景気実態の方向性が表れていると言えます。足元の中国景気は、回復基調にあると推測されます。

IMFの世界経済予想では、2016年に入ってから、中国の成長率予想の上方修正を続けています。中国景気が、2015年10-12月期を底に、回復に向かっていることを表しています。

今月に出したIMF最新の予想では、2017年の中国GDPの成長率予想を、前年比6.2%増から6.5%増へ、上方修正しています。これは、日本の中国関連株の業績が足元持ち直していることと、整合します。

(3)下値は限定的と考えていますが、当面、上値も重くなりそうです

トランプ不安と円高不安から、23日の日経平均は246円安の18,891円と売られました。ただし、日本および世界景気が回復してくる見通しは変わりません。当面、上値は重く、下値は堅い相場が続くと考えています。

タイミングの測り方がむずかしいが、ここからさらに下がれば徐々に買いを入れていく方針でいいと思います。世界景気の回復を買う相場は、まだ終わっていないと考えているからです。

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