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出遅れディフェンシブ株に見直し余地
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

出遅れディフェンシブ株に見直し余地

2016/12/14
今年の前半(6月まで)と後半(7月以降)で、株式市場の物色動向が正反対になっています。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 7月以降、金融株・景気敏感株(輸出株・資源関連株)が見直されて上昇する一方、ディフェンシブ株(医薬品・食品・情報通信・小売・サービスなど)は下落が目立っていた。
  • 今週は、金融株・景気敏感株の上昇が一服する中で、ディフェンシブ株に見直し買いが入っている。今後、ディフェンシブ株・金融株・景気敏感株が循環物色される中で、日経平均は20,000円超えを目指すと予想。
 

本レポートでコメントする銘柄群

コード 銘柄名 種別 株価:円
12月13日
配当利回り
12月13日
株価騰落率
1月-6月
株価騰落率
7月-12月
2914 日本たばこ産業 ディフェンシブ 3,905.0 3.3% -8% -5%
9020 東日本旅客鉄道 ディフェンシブ 10,035.0 1.3% -18% 6%
9432 日本電信電話 ディフェンシブ 4,875.0 2.5% -1% 2%
9433 KDDI ディフェンシブ 3,054.0 2.6% -1% -2%
9437 NTTドコモ ディフェンシブ 2,691.5 3.0% 11% -3%
8306 三菱UFJ FG 金融株 747.7 2.4% -40% 64%
8316 三井住友FG 金融株 4,656.0 3.2% -36% 59%
8411 みずほFG 金融株 220.0 3.4% -39% 48%
8766 東京海上HLDG 金融株 5,314.0 2.5% -29% 58%
8591 オリックス 金融株 1,883.0 2.7% -24% 44%
6501 日立製作所 輸出株 634.3 1.9% -39% 50%
5108 ブリヂストン 輸出株 4,306.0 3.3% -22% 32%
7203 トヨタ自動車 輸出株 7,050.0 2.8% -33% 40%
7270 富士重工業 輸出株 4,809.0 3.0% -31% 38%
8058 三菱商事 資源関連株 2,592.5 2.3% -12% 45%
8031 三井物産 資源関連株 1,690.0 3.0% -16% 39%

(出所:楽天証券経済研究所が作成、株価騰落率7-12月は12月13日まで)

(1) 今年の前半と後半で、正反対の物色動向

今年の前半(6月まで)と後半(7月以降)で、株式市場の物色動向が正反対になっています。

前半は、金融株・輸出株・資源関連株が売られる中、ディフェンシブ株【注】が堅調でした。後半は、金融株・輸出株・資源関連株が買われる中、ディフェンシブ株が軟調です。そのことが、上記の銘柄一覧表の、株価騰落率1-6月と7-12月を見比べると、わかります。

【注】ディフェンシブ株:景気変動の影響が相対的に小さい株。業種では、医薬品・食品・情報通信・小売り・サービスなどに多い。

この現象は、日本株だけのことではありません。欧米株式でも、同じ傾向が出ています。年前半、世界景気への悲観が強まり、世界的に金利低下が進む中で、世界的に金融株・景気敏感株が売られましたが、年後半は、世界景気の見通しが好転し、長期金利が上昇する中で、世界的に景気敏感株が買われています。

年金・投信などの機関投資家が、年前半にアンダーウエイト(基準組み入れ比率よりも低い組み入れとすること)していた金融株・景気敏感株を買うために、年前半までオ-バーウエイト(基準組み入れ比率よりも高い組み入れとすること)していたディフェンシブ株を売っている影響が出ているためと考えられます。

(2)ディフェンシブ株の出遅れ感にも注目

7月以降、日経平均が急騰する中で、ディフェンシブ株は、業績が好調でも株価が下がるものが目立ちました。

ただし、今週(12月12・13日)は、金融株や景気敏感株の上昇が一服する中で、出遅れのディフェンシブ株に見直されて買われるものが増えています。ディフェンシブ株にも、割安感が出てきているためと思います。

 

今週の物色動向:ディフェンシブ株が上昇

コード 銘柄名 種別 今週の株価騰落率 最小投資金額(円)
2914 日本たばこ産業 ディフェンシブ 2.4% 390,500
9020 東日本旅客鉄道 ディフェンシブ 1.9% 1,003,500
9432 日本電信電話 ディフェンシブ 7.1% 487,500
9433 KDDI ディフェンシブ 5.1% 305,400
9437 NTTドコモ ディフェンシブ 3.5% 269,150
8306 三菱UFJ FG 金融株 -2.0% 74,770
8316 三井住友FG 金融株 -1.6% 465,600
8411 みずほFG 金融株 -0.8% 22,000
8766 東京海上HLDG 金融株 -0.5% 531,400
8591 オリックス 金融株 0.9% 188,300
6501 日立製作所 輸出株 -2.7% 634,300
5108 ブリヂストン 輸出株 1.2% 430,600
7203 トヨタ自動車 輸出株 0.7% 705,000
7270 富士重工業 輸出株 -0.3% 480,900
8058 三菱商事 資源関連株 -1.2% 259,250
8031 三井物産 資源関連株 -0.4% 169,000

(出所:楽天証券経済研究所が作成)

機関投資家の銘柄入れ替え(ディフェンシブ株の売り、金融株・景気敏感株の買い)がある程度進み、改めて、ディフェンシブ株の割安性を見直す余地が出てきていると思われます。今後は、景気敏感株とディフェンシブ株が循環的に買われる展開になると予想されます。

 

 

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