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小型成長株の買い方・売り方 小型割安株の選び方 (窪田)
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略を毎営業日レポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者と…

小型成長株の買い方・売り方 小型割安株の選び方 (窪田)

2017/6/1
小型成長株は、うまく売買すると大きなリターンが得られるが、値動きが荒いので売買タイミングが難しい。成長率が落ちて株価が急落した「かつての人気成長株」に、小型割安株として投資価値が高い銘柄もある。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 小型成長株は、うまく売買すると大きなリターンが得られるが、値動きが荒いので売買タイミングが難しい。成長ストーリーの崩れた小型株は、問答無用の売りしかない。
  • 成長率が落ちて株価が急落した「かつての人気成長株」に、小型割安株として投資価値が高い銘柄もある。

(1)成長株と割安株、どちらがより魅力が高いか?

株式投資の代表的スタイルは、2つあります。1つは成長株投資、もう1つは割安株投資です。読者の皆様は、どちらのスタイルに近い方ですか?

私は、25年の日本株ファンドマネージャー経験があります。投資信託・年金などで、20代に1,000億円以上、40代後半以降は2,000億円以上の日本株運用を担当していました。

私は、主に割安株への投資で、ベンチマーク(競争相手)である東証株価指数(TOPIX)を大きく上回るパフォーマンスを上げてきました。ただし、割安株だけに投資していると、成長株優位の相場展開になると大負けするので、成長株にも分散投資していました。割安株をコアとして長期保有しつつ、小型成長株で短期売買を繰り返しつつ、鞘をかせぐことを目指していました。

株式投資の初心者の方は、まず割安株投資から開始した方が良いと思っています。大型の好配当利回り株が、最初の候補となります。ただし、小型の割安株にも、おもしろい銘柄はいろいろあります。

(2)小型成長株の買い方・売り方

小型株には、値動きの荒いものが多く、売買タイミングが難しい場合があります。特に、人気の小型成長株は急騰急落を繰り返すことがあるので、要注意です。小型株に投資する場合は、企業内容をよく知っているものから始めるべきです。

乱高下する人気の小型成長株 高値づかみすると大変!(イメージ図)

(注:楽天証券経済研究所が作成)

上の例では、黎明期・急成長期・成熟期がそれぞれ5年続く成長企業をイメージしています。黎明期は、利益はほとんど出ないが、将来の大きな夢がある時期です。急成長期は、実際に売上高・利益が大きく伸びる時期です。成熟期には、増益率が小さくなります。あるいは、利益が伸びなくなります。

こうした成長株を、高値でつかむ(グラフ中の赤矢印をつけたところ)と、株価があっという間に半値になることもあります。長期投資では高いリターンが出ていても、投資タイミングが悪いと、大きな損失を出すこともあるのです。

では、こうした成長株に、黎明期から黙って長期投資していればいいと思うかもしれません。確かに、黎明期の成長株に長期投資すれば、最終的には大きなリターンが得られます。選んだ銘柄が、真の成長株ならそうなります。

上記の株価チャートは、成長株の成功例をイメージしたものです。黎明期の後に、急成長期が訪れているからです。実際には、黎明期から脱することができず、鳴かず飛ばずのまま、終わる失敗例もたくさんあります。成長期入りすることができないことがわかると、株価は暴落します。

真の成長企業を見抜く目があれば良いのですが、それは正直、とても難しいことです。私は、ファンドマネージャー時代は、成長株の候補を絞り込まずに、多数の候補企業に分散投資しました。急落する銘柄はどんどん損切りしながら、真に成長する企業を絞り込んでいきました。「相場は相場に聞く」というやり方です。

小型成長株は、チャートを頻繁にチェックし、強い売りシグナルが出たら、問答無用で売ることを徹底していました。成長ストーリーの崩れた失敗企業への投資を放置すると、大きな損失を被るからです。

(3)小型割安株にも投資魅力の高いものはある

もし、成長性が高く、株価が割安な銘柄があれば、それは、成長株投資家も、割安株投資家も、どちらも投資したいと思うでしょう。ところが、割安な成長株はなかなか存在しません。成長性の高い株は、往々にして人気が高く、株価の割安度をはかる代表的な指標であるPER(株価収益率)が30倍~50倍と高い水準にあります。PER100倍を超える人気成長株もあります。成長株は、配当利回りで見ると、低い銘柄が多くなります。

一方、PERで10倍前後の割安銘柄には、成長性が低い、業績になんらかの不安を抱えている銘柄が多くなります。ただし、よく見ると、堅実経営で収益基盤が安定的で、配当利回りが高いにもかかわらず、不人気で、株価が割安に放置されている銘柄も多数あります。それが、割安小型株の投資候補となります。

小型成長株が成熟期入りした後、堅実経営の小型割安株として、投資魅力が高まることもあります。ファンドマネージャー時代には、急落した人気小型株を調べに行き、買い始めることがよくありました。成長株として復活することは期待できなくても、割安株として長期投資の魅力がある銘柄を見つけることがよくありました。

以下は、私がファンドマネージャーならば、持っていてもいいと感じる小型割安株です。成長性は高くありませんが、好配当利回り株として投資魅力があると思います。

小型割安株の参考銘柄

(金額単位:円)
コード 銘柄名 株価 配当利回り PER:倍 PBR:倍 最小投資金額
2674 ハードオフコーポレーション 1,098 3.6% 14 1.1 109,800
3050 DCM HLDG 970 2.7% 11 0.8 97,000
3258 ユニゾHLDG 2,782 2.9% 9 0.9 278,200
4825 ウェザーニューズ 3,790 2.6% 18 3.2 379,000
9412 スカパーJSAT HLDG 485 3.7% 13 0.7 48,500

(出所:配当利回りは会社予想1株当たり年間配当金を31日株価(終値)で割って算出。PERは会社予想1株当たり純利益を31日株価で割って算出。最小投資金額は31日株価で最小投資単位100株を買うのに必要な金額。楽天証券経済研究所が作成)

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