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仏大統領選はマクロン氏トップ 安心感広がる(窪田)
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略を毎営業日レポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者と…

仏大統領選はマクロン氏トップ 安心感広がる(窪田)

2017/4/24
仏内務省の発表では、仏大統領選の第1回投票結果は、1位マクロン氏(得票率23.8%)、2位ルペン氏(同21.5%)、3位フィヨン氏(同19.9%)、4位メランション氏(同19.6%)。マクロン氏とルペン氏が5月7日の決戦投票に進む。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 仏内務省の発表では、仏大統領選の第1回投票結果は、1位マクロン氏(得票率23.8%)、2位ルペン氏(同21.5%)、3位フィヨン氏(同19.9%)、4位メランション氏(同19.6%)。マクロン氏とルペン氏が5月7日の決戦投票に進む。
  • 敗れた3位のフィヨン氏と4位のメランション氏は決戦投票でマクロン氏を支持すると表明。マクロン氏が決戦投票で勝利するとの見方が優勢となり、金融市場に安心感が広がった。24日の日経平均は前週末比255円高の18,875円に。為替は、24日15時時点で、1ドル110.24円の円安に。

(1) 仏大統領選は第1回投票でマクロン氏がトップに。決戦投票でもマクロン氏が勝利するとの見方広がる

23日に実施された仏大統領選の第1回投票の結果、トップのマクロン氏と2位のルペン氏が5月7日の決戦投票に進むことになりました。事前の世論調査では、4候補が大接戦となっており、極右ルペン氏と極左メランション氏が躍進するリスクが心配されていました。

仏大統領選の結果:上位4候補の得票率

順位 候補者 役職・経歴 政策立ち位置 第1回投票の得票率
1 マクロン氏 前経済相 中道:親EU 23.8%
2 ルペン氏 国民戦線党首 極右:反EU 21.5%
3 フィヨン氏 元首相 中道右派:親EU 19.9%
4 メランション氏 欧州議会議員 極左:反EU 19.6%

(出所:得票率は仏内務省)

上の表で、青字で示した中道のマクロン氏とフィヨン氏は、金融市場に安心感を与える候補です。赤字で示した極右ルペン氏と、極左メランション氏は、金融市場に不安を与える候補です。

反EU(欧州連合)を唱える極右ルペン氏と、極左メランション氏の得票が予想以上に伸びて、両者で決戦投票ということになっていれば、フレグジット(フランスのEU離脱:FRANCEとEXITを組み合わせた造語)が意識される可能性がありました。英国に次いでフランスもEU離脱に向かうと、EU崩壊も現実味を帯びてくることになります。

投票結果が明らかになるまでは、悪材料の連鎖によって、円高・株安が進む可能性も意識されていました。マクロン氏がトップで、極左メランション氏の敗退が決まると、金融市場に安心感が広がりました。

(2) 政治不安、残る問題

極右ルペン氏が仏大統領に当選するリスクが低下したと見なされたことを好感して、24日の日経平均は上昇、為替は円安へ動きました。これで、日経平均は目先の下値を確認した可能性があります。ただし、まだ本格的な戻りに入ったとは言えません。

日経平均日足:2016年11月9日―2017年4月24日

(注:楽天証券マーケットスピードより作成)

仏大統領選は、第1回投票を終えて、マクロン氏が5月7日の決戦投票で勝利する期待が高まっていますが、まだルペン氏が巻き返す可能性もないとは言えません。決戦投票前の世論調査で、マクロン氏がルペン氏を大きくリードしているというデータが出てくるまでは、完全に不安を払拭することはできません。

仮にマクロン氏が圧倒的に優勢となっても、それでも、たくさんある世界の政治不安の1つが緩和しただけで、まださまざまな政治リスクが残っています。

  • 北朝鮮の暴走による東アジアの地政学リスクの高まり
  • 中国の海洋進出に対し米国が強硬策を取り、米中対立が先鋭化するリスク
  • シリア・アサド政権への米ミサイル攻撃により、シリア和平が遠のき、米ロ関係が悪化
  • 英国がEU離脱を正式に決定し、英国・EUともダメージを受けるリスク
  • フランスに限らず、欧州各国で、反移民・反EU運動が勢いを得つつあるリスク
  • 世界各地にISテロが頻発しているリスク
  • 日本の森友学園問題

日経平均がボックス圏を上へ抜けていくためには、世界景気の改善が続き、日本の景気・企業業績回復が、鮮明になってくることが必要です。そこで、注目されるのが、今から本格化する3月期決算の発表です。

前期(2017年3月期)実績は好調が予想されます。今期(2018年3月期)についても、楽天証券経済研究所では、東証一部純利益で13%の増益を予想しており、好調が続くと考えています。ただし、会社は、今期については、極めて保守的(低め)に業績予想を出してくる可能性があります。

(3) これから発表が本格化する3月決算は好調が予想される

21日に、ソニー(6758)が前期(2017年3月期)の連結純利益の予想を、260億円(前期比▲82%)から、730億円(同▲51%)へ大幅上方修正しました。

楽天証券の今中能夫アナリストは、4月21日付けでソニーのアナリストレポートを発行しました。株価レーティングは「A」、今後1年間の目標株価レンジは4,800~5,000円です。詳細はレポートをお読みください(アナリストレポートをお読みいただくにはログインが必要です)。

楽天証券では、ソニーは新しい成長フェーズに入ったと判断しており、今期(2018年3月期)の連結営業利益は5,200億円と、最高益(98年3月期の5,257億円)と並ぶ水準に拡大すると予想しています。

ソニーだけでなく、これから本格化する3月決算は、全般に好調が見込まれます。米景気好調、中国景気回復、半導体ブームを受け、米国関連株・中国関連株・半導体関連株の好調が見込まれます。

20日に決算を発表した安川電機(6506)は、中国が牽引して、好調な決算でした。中国で、スマホや自動車関連の設備投資が増加する恩恵を受けます。

これから決算を発表する半導体製造装置(東京エレクトロン(8035)アドバンテスト(6857))、内需関連株(建設や不動産)も好調が見込まれます。

ただし、米国で自動車販売が減少してきていることから、自動車(トヨタ自動車(7203))の業績は冴えないものとなるかもしれません。

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