図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

Martin Luther King Jr. Day(2017年1月16日(月)掲載分より)

金曜日はニューヨークで1,200ドルから1,188ドルまで急落する場面がありましたが、引けにかけて神経質な動きがありましたが、最終的には1,197ドルへ戻して一週間が終わりました。そして今朝のGlobex Openingではふたたび1,200ドルを回復しています。今週は金曜日20日のトランプ大統領就任式が最大のイベント。ちなみに今日はMartin Luther King Jr. dayで米国はお休みです。こんな日を前にして黒人指導者とTrump President Elect がまた不協和音ですね。一体どうなるのだろう。しつこいようですが、やっぱりゴールド買われるでしょ。こんなでっかい不安要素は他にはないです。

CFTC Commitment of Traders Report as of 10 Jan 2017(2017年1月16日(月)掲載分より)

図:NY金 先物 (期近)日足チャート

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

349トンから383トン、9週間ぶりに投資家のロングが増えました。やはりここで流れが変わりました。

ゴールド一時1,207ドルまで上昇(2017年1月13日(金)掲載分より)

昨日のこのレポートで1,200ドル回復も時間の問題と書きましたが、昨日の夕方には1,200ドルを超えて、ロンドン時間帯、日本時間の午後6時前には1,207ドルまで上昇しました。その後は1,200ドルの達成感もあるのでしょう、NYでは1,196ドルまで下げて一日が終わりました。今後ますますTrump President Electの言動がマーケットを動かすことになるのでしょうね。アメリカの大統領になる人間がTwitterで放言しまくるのはどういうものでしょうね。そして正式な記者会見をようやく開いたと思うと、まさに独善的で、自分の聞きたくないことを言う人間の話はまったく聞かずに徹底的に攻撃するというあの態度はほんとにこの人間に世界最強国の核ボタンを押す権利を与えていいの?と思います。やっぱりゴールド持っとくでしょ。と思う人が多くなって当然ではないでしょうか?

トランプスピーチで神経質な動き(2017年1月12日(木)掲載分より)

昨日はObama大統領のFarewell speechとTrump president electの記者会見がありました。対照的ですな。なんか悲しくなるほど。オバマの人としての厚さとトランプのまるでゴロツキのような会見、誰かが書いてましたが、こんな男と最低4年間つきあうのかよ、と思われてくれるものでした。ほんと、アメリカ大丈夫でしょうかね。

Trumpの会見はもうすぐ大統領になる人間のものとは思えない、まさに選挙戦のころのそのままの破天荒ぶりで、それにより、債券や株価が神経質に動き、ドルも大きくdipする場面がありました。彼の保護主義的姿勢がより鮮明になった会見でした。やっぱりここまでの楽観的な見方はこうやって覆されていくのでしょう。ゴールドは一時1,198ドルまで上昇しました。たぶん1,200ドル回復も時間の問題ではないでしょうか。

やっぱり来た年末年始のV字(2017年1月11日(水)掲載分より)

ゴールドの上昇続いています。昨日は1,190ドルタッチとなりました。6週間ぶり。春節前に中国の需要が出てきているとのレポートもありますが、僕のほうではそれが目だって見えてきていません。この上昇はやはりひとえに昨年後半のTrump Euphoriaによるドル買い・メタル売りの巻き戻しだと思います。実需的には中国もインドも正直、不調であるここ数年以上に不調になるのではないかと危惧しています。ただそれ以上にトランプ政権がもたらす可能性がある地政学的リスクは大きく、やはり投資家の動きにより(実需ではなく)、ゴールドは動くと思っています。その意味でゴールドはこれからも上がる可能性は今年は大きいと思っています。

昨年後半、いろんなところで書いたししゃべったりしましたが、やはり今年も年末年始がターニングポイントとなりました。一昨年とまったく同じですね。年末にかけてゴールドは底を打ち、年の変わりとともに上昇が始まりました。

メタルしっかり(2017年1月10日(火)掲載分より)

日本の連休の間もメタルはしっかりでした。金曜日夜に発表された雇用統計では、Non-farm payroll(非農業部門雇用者数)の前月比は、15万6,000人と市場予想の17万5,000人を下回り。しかし11月の17万8,000人は20万4,000人に上方修正。ちょっと反応しづらいマーケットです。ドルが若干買われ、ゴールドは若干の下げとなりましたが、大きなマーケットの動きにはつながらず。その後昨日一日はまたドルの下落そしてゴールドの上昇となり、一時1,186ドルまでゴールドが上がる場面があり、引けも1,180ドル台となりました。ドルロングのポジション調整とそれに伴うメタルへの資金流入が続いています。

CFTC Commitment of Traders Report as of 03 Jan 2017(2017年1月10日(火)掲載分より)

図:NY金 先物 (期近)日足チャート

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

前週の350トンロングからほぼ変わらずの349トンロング。年末年始を挟んでようやく相場に底値感が出てきたようです。ここで流れが変わるその瞬間のようです。