Happy holidays!

2017年12月25日(月)掲載分より

 クリスマス入りはゴールドが金曜日のニューヨークで、200日移動平均線の1,268ドル近辺を超えたことによって一段上昇、1,276ドルまで上昇、引けは1,275ドル前後でクリスマス休暇へ入りました。他のメタルも上昇。やはり12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)を境にマーケットの雰囲気が変わりました。

 今日はクリスマスで世界中お休みです。ゴールドのマーケットは、香港、シンガポール、豪州、欧米、すべてお休みです。

 ということで26日ボクシングデーはシンガポールとニューヨークが出てきてGlobex(シカゴ先物取引システム)も動きだすので、明日の東京朝8時まではあるのはTocom(東京商品取引所)だけとなります。

 ロジウムは上昇を続けています。

CFTC Commitment of Traders Report as of  19 Dec 2017
2017年12月25日(月)掲載分より

出所:池水氏のレポートより抜粋
右軸:投資家ポジション(トン)
左軸:ドル建てゴールド価格

 投資家ロングポジションは372トンから407トンへ増加。FOMCへ向けたロングの整理も終わり、ここから戻しが始まりそうです。

 

Happy holidays!

2017年12月22日(金)掲載分より

 もはやクリスマスホリデーで目立った動きなしですね。

 

パラジウム・ロジウム上昇基調

2017年12月21日(木)掲載分より

 やはりFOMC以降じわじわと上げてきています。ドル建てゴールドは1,265ドル、ドルインデックスは下げていますが、円に対してドルは買われており、円安が進んでいるため円建てのゴールドは久しぶりに4,600円を超えました。やはり今年も例年と同じく年末年始が大きな分水嶺になりそうな感じですね。

 今日から休みに入る欧米のトレーダーが多く、マーケットは静かになっていくものと思われます。プラチナも堅調。売られすぎた部分を少し取り戻しつつあります。パラジウムは2001年以来ほぼ17年ぶりの高値をほぼ毎日更新しています。

 ロジウムがまた急騰。10月後半につけた1,650ドルを抜けて昨日のJM Priceは1,675ドル。昨日要注意と書いたばかりですが、ほんと流動性のないメタルはおそろしいですね。ちなみにロジウムの、いや全金属の、歴史的高値は2008年にロジウムがつけた1万ドルです。

 

Holiday season 入り?

2017年12月20日(水)掲載分より

 あまり大きな動きはなかった一日でした。ゴールドはアジアでしっかり、ニューヨークの朝に1,265ドルをつけましたが、その後はドルの戻しに1,260ドル割れまで下落。その後のドル下落で1,262ドルまで戻して終わりというマーケットでした。クリスマスが近づくことによりマーケットはどんどん薄く静かになっていくものと思われます。

 今週に入ってのプラチナの上げ、パラジウムの停滞で0.85まで下がったプラパラ比価が0.90近くにまで戻ってきました。ラマポーザ副大統領がANC(Africa National Congress:アフリカ民族会議)の新議長になったことで希望の光が差してきた南アの政局ですが、まだまだこれからの紆余曲折が予想され、ランドの動き、そしてひいてはプラチナの動きは今後の南アの政局がどうなるかが重要なファクターになりますね。

 10月につけた高値の1,650ドルに近づいてきました。パラジウム同様、もしくはパラジウム以上にファンダメンタルズがタイトなロジウムは流動性がないことで、より極端な動きもありえるため、要注意です。

 

プラチナ買い戻し

2017年12月19日(火)掲載分より

 やはり今年も12月のFOMCが分水嶺になったのかもしれません。金利上げにより材料出尽くし、さらなる株高にもかかわらずじわじわと上昇しています。昨日は1,264ドルまで上昇しました。シルバーは16ドルを回復、プラチナもほぼ1週間ぶりに900ドルを回復。やはりシルバーの16ドル、プラチナの900ドル割れは安すぎると繰り返していましたが、マーケットもそう見ているようですね。

 ゴールドが上がっていることに加えて、南アの政情が大きく絡んでいます。ラマポーザ副大統領が与党ANCの党首選挙に勝利し、次期大統領になることがほぼ確定しました。そのためランドは13ランドから12ランド台へさらに強含んでいます。ズマ大統領が推していた元妻であるドラミニ・ズマ氏は負けたとのこと。ズマ大統領の任期は2019年までですが、その前に退任せざるを得ないと思われています。強いランドはプラチナにとっては強材料です。大統領が変わらなければこの国はにっちもさっちもいかないと言ってきましたが、ようやく光が差してきたようです。あまりに安かったプラチナにも修正が入ってくるのではないでしょうか。

 円建てのプラチナは先週3,100円台にまで下落。このレベルは昨年の10月以来のレベルで、リーマン・ショック後でこのレベルまで下がったのは2016年に2回きりです。リーマン・ショック時は2,600円まで下がったことがありますが、覚えている限りそれがプラチナ円建ての歴史的安値だと思います。先週は店頭でもバーゲンハントの買いが相当入ったようです。ちょっと円建ても底を打ったような感じでしょうか。

 

[連載終了のお知らせ]

当連載を2017年末にて終了させていただきます。長期にわたり、ご愛読いただき誠にありがとうございました。