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ゴールド、雇用統計に大きな反応なし ほか先週の振り返り
池水 雄一
他にはない特別な金のレポート Bruceレポート拾い読み!
Bruce(ブルース)レポートとは、金取引の第一人者、一貫して貴金属ディーリングに従事し、世界中のブリオン(貴金属)関係者の間でも名を馳せた池水雄一氏が執筆する、金融会社・貴金属…

ゴールド、雇用統計に大きな反応なし ほか先週の振り返り

2017/12/12
・雇用統計に大きな反応なし
・ゴールド続落、パラジウム 続伸
・金曜日雇用統計待ちで小動き
・ゴールド、レンジの底値トライ
・パラジウム1,000ドル割れ
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雇用統計に大きな反応なし

2017年12月11日(月)掲載分より

 金は前々週レンジの天井である1,300ドルをトライして失敗し、先週はレンジの下値トライとなりました。1,260~1,300ドルのレンジの下値トライとなり、8月から続いてきたこのレンジは下にブレイクされることになりました。

 その背景にはやはり上昇を続ける株のマーケットがあります。そして何度かトライしても1,300ドルを上に抜けることができなかったことによる投資家の落胆も大きく、ドルの堅調さも手伝って、売りが先行、1,260ドルを割り込み、1,240ドル台まで下落しました。

 先週注目されたロシアゲートでは目立った進展はなく、トランプ大統領のエルサレムをイスラエルの首都と認定するという非常に一方的な発表は国際社会に批判の渦を巻き起こしたものの、マーケットにはほとんど影響を与えませんでした。

 金曜日には注目の米雇用統計が発表され、11月のNon-farm payrollは市場予想の19万5,000人増を上回り、22万8,000人増となりました。これにより今月12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)による金利上げはほぼ確定的となりました。これはほぼマーケットに織り込み済みと言えることなので、これによる大きな下げはなかったものの、ゴールドにとってはプラス材料でもありませんでした。

 そんな中1,240ドル台でホールドしたのはよいことだったのかもしれません。今週は最後のFOMCがあり、ほぼ確実に金利上げが予想されています。これをマーケットはどう判断するか。昨年は金利をあげ、翌年(今年)の金利上げを3~4回という見通しを議長が述べたため、ゴールドは発表のあと売り込まれて、その後上昇のトレンドに入りました。昨年の状況と今年もまた酷似しています。今週のFOMC後の動きが来年の動きを予見させるものになるかもしれません。

 

CFTC Commitment of Traders Report as of  05 Dec 2017

2017年12月11日(月)掲載分より

出所:池水氏のレポートより抜粋
右軸:投資家ポジション(トン)
左軸:ドル建てゴールド価格

 投資家ロングポジションは800トンから613トンへ大きく急減。

 

ゴールド続落、パラジウム 続伸

2017年12月8日(金)掲載分より

 2カ月間レンジの底であった1,265ドル近辺、ちょうど200日移動平均線を下抜けしたことにより、ゴールドは売りが先行する展開になりました。ドルが強いこと、株価が依然として上げ続けていることもゴールドの売りを誘発しています。次はあるとすれば1,200ドルの今年のサポートでしょうか。昨年は米大統領選挙後1,300ドルから年末に向けて1,120ドル台までゴールドは下落しました。今年も今晩の雇用統計、そして来週のFOMCの結果次第で谷がもう少し下がる可能性があります。

 ゴールドやシルバー、プラチナが下げ足を早める中、やはりパラジウムはまったく別の動きをしています。プラチナとの値差は122ドルまで広がり、比価も0.88対1となりました。もはや完全にパラジウムはプラチナよりも高価なものとなりました。パラジウムのプラチナへの代替への検討も真剣度が増してくるはず。実際に乗り換えるのには年単位の時間がかかるとは思いますが。

 つい先日1万ドルを越えたといっていたビットコインが爆発して1万6,000ドル。一日で20%超上がっています。恐ろしいとしかいいようがないですね。年初1,000ドルだったものが1万6,000ドルを越えて16倍になったということになります。従来の商品・金融商品の枠ではもはや考えられません。これの先物がCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)やCBOT(シカゴ商品取引所)で上場されるという話です。

 

金曜日雇用統計待ちで小動き

2017年12月07日(木)掲載分より

 昨日はあまり目立った動きはなく静かな一日でした。アジアではじわじわと戻しましたが、ニューヨークではその戻した分を下げて再び1,260ドル台前半へじわじわ下落。ドルインデックスが上昇したのが背景でしょうか。民間のADP(米国の大手給与計算アウトソーシング会社)の雇用統計が出ましたが、ほぼマーケット予想通りのNFP(非農業部門雇用者数)増加19万人という数字であり、マーケットはほぼ反応なし。Labor departmentの11月雇用統計の発表は12月8日発表となります。日本時間午後10時半。NFPの市場予想は19.5万人の増加というものです。

 ゴールドはまだここ2カ月以上続いているレンジの底のほうにありますが、雇用統計次第ではレンジの底抜けもあるかもしれないですね。シルバー、プラチナは16ドル、900ドルの底値を模索中。ゴールド次第では十分割り込むことありえますが、シルバーは工業需要、プラチナは生産コストといった面から、そのレベルは長続きしないと思います。

 

ゴールド、レンジの底値トライ

2017年12月06日(水)掲載分より

 ゴールドは続落。下値のメドと見られている1,265ドルを一時割り込みました。200日の移動平均線がちょうどこのあたり。とりあえずここでのストップはなかったようですが、ほぼ4カ月ぶりの安値となりました。

 やはり上がり続ける株式マーケットがコモディティー最大の重しになっています。しかし、永遠に上がり続けるマーケットはありません。これだけ上がった株式市場、山高ければ谷深し。あまりに一本調子だけに、それがなんらかのきっかけで売りに転じたときが怖いです。

 今年もまたここ数年のパターンと同じく年末に向けてゴールドが下がっています。過去5年間、ほぼ例外なしに年末に向けて下げ、新年から大きく戻すというV字になっています。この年末年始もそうなるのでしょうか。

 ゴールド以上にシルバー、プラチナ、パラジウムが弱いのが気になります。特にシルバーとプラチナは16ドルと900ドルという絶対的な安値(と個人的に考えるレベル)が近づいてきており、もしこれ以上下落してシルバーの15ドル台、プラチナの800ドル台は現状ではバーゲンプライスと考えてよいのではないでしょうか。

 

パラジウム1,000ドル割れ

2017年12月05日(火)掲載分より

 ゴールドはあまり大きな動きはありませんでした。株価は相変わらずしっかりでNYダウは歴史的高値を更新。リスクオンの動きはやはりゴールドにとってはネガティブなものとなっています。目立ったのはゴールド以外の下げ。シルバー、プラチナそしてパラジウムが下げ、特にパラジウムは1024ドル近辺から994ドルまで30ドルという大きな下げとなりました。

 先週1,000ドルは今度は固いサポートとなるのではないかと書きましたがあっさりと割り込んでしまいました。Nymex(ニューヨーク・カーマンタイル取引所)の投資家ロングポジションが過去3年で最高レベルまで増加しており、1,020ドルを割り込んだところで大きくlong liquidation の引き金が引かれたようです。パラジウムにとっての一番大きな下げ要因はこの巨大なロングというマーケット内部要因ですね。ただやはりファンダメンタルズをみると、パラジウムの金利であるリースレートは短期も長期も8~9%と依然高止まり。現物不足はなんら変化なしです(ちなみにプラチナのリースレートは0.1%~0.5%のレベルです。圧倒的な差があります)。

 

[連載終了のお知らせ]

当連載を2017年末にて終了させていただきます。長期にわたり、ご愛読いただき誠にありがとうございました

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