図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

Trump Euphoria終わりの始まり?(2017年1月6日(金)掲載分より)

米大統領選挙以来続いてきたトランプ政権への期待からのEuphoria 的なドル高、それによるメタル安でしたが、年が変わり、実際のトランプ大統領の就任が目の前に迫ってくることにより、ようやくこれまでの期待感より実際的な不安のほうが大きくなってきたようです。Twitterで、メキシコに工場を建設しようとしているトヨタを批判するなど、その保護主義的な方向がどんどんクローズアップされつつあります。

積みあがってきたドルロングを売り戻す動きが活発になり、年初は118.60まで行きましたが、そこからはほぼ一方的に下げが始まり、昨夜は115.25までドル安円高となりました。最初はメタル独自の材料(底値感、売られ過ぎ)で上昇を始めたゴールドでしたが、昨日はドル安に反応した動きとなり、ドル安の極では1,185ドルまで上昇し、4週間ぶりの高値となりました。しかし、それだけに円建てのゴールドは大きな動きはなしです。同じく売られてきた米国債(上昇した長期金利)も、大きく買い戻されて長期金利も急落しています。

日本時間今晩10時半に今年最初の米雇用統計が発表されます。NFP市場予想は185,000人増ということです。

急進で一年始まり(2017年1月5日(木)掲載分より)

年始最初の東京マーケットは大きく上昇して始まりました。ドル高とゴールド高が重なるここ数ヶ月間なかったパターンに4,300円でぴたっと動かなかった円建てゴールドも一時4,415円まで大きく上昇しました。PGMのあがり方はさらに大きく、プラチナは3,400円から3,580円、パラジウムは2,590円から2,795円まで上昇しました。NYでは12月のFOMC議事録の発表がありましたが、そのタカ派的内容にもゴールドは反応せずでした。ここから20日まで、マーケットは新トランプ政権の誕生を固唾を呑んで見守ることになりますね。トランプ政権下、果たしてどんな年になるんでしょうか。

あけましておめでとうございます。(2017年1月4日(水)掲載分より)

また新しい一年が始まりました。昨年11月の米大統領選挙以来ずっと円建てゴールドは4,300円周辺で動いていましたが、新年と同時にそれがようやく解けたようです。大きく上昇して始まります。ドル高にもかかわらず、ゴールドはさして下がらず、新年の実需買いと先物のショートカバーが入っているようです。しかし、より大きな上昇はゴールドよりもシルバー、シルバーよりもPGMです。30日の東京の引けと比べるとプラチナで130円近く、パラジウムで160円の大きな上昇となります。

新しい年と同時になぜか、これまでは無視されてきていた自動車売り上げの好調な事と南アのPGM生産が12%減少したという統計が見直されたのでしょうか。パラジウムに関しては、やはり中国の小型車に対する減税の規模を縮小してでも継続となったことが大きかったのかもしれないのと、プラチナの900ドルそしてパラジウムの650ドルでの底値感が強かったことも今回の戻り大きな要因だと思います。

いずれにしろやはり年が変わって相場には新しい展開がありそうですね。

CFTC Commitment of Traders Report as of 27 Dec 2016(2017年1月4日(水)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

390から350トンへ投資家ロングは減少。11月8日から8週間連続でロングは減少。7月5日のピーク1,157トンから、807トンもの売りが出ました。ゴールドの価格も1,309.70ドルから1,134.60ドルへ175ドルの大幅な下落となりました。

2016年のドル建て・円建て貴金属およびドル円騰落率(2017年1月4日(水)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

年前半の大きな上昇と後半の大きな下落。それでも若干は年初と比べると上昇して終わりましたね。

ドルに不穏な動きありよい年を!(2016年12月29日(木)掲載分より)

年末の静かなマーケットが続いています。このまま年を越えるのかな。欧米のクリスマスホリデイがようやく終わりになりましたが、新年まで連続してお休みしている連中が結構多いです。だから僕も年末のこんな日までオフィスにいる羽目になりました。笑。ま、いいんですけどね。ジムすいてるし。

ただここに来てドル円が大きく動きだしてきています。昨日は欧米で117.80から、今朝の116.85までほぼ1円の円高の動きがありました。いよいよトランプ大統領が近づいてきて、現職のオバマ大統領とのヒッチもより鮮明になりつつあり、ここまでの一方的なドル買いにも警戒感が出始めてきたようです。一昨日のゴールドの急騰、ある意味こういう動きの先取り的なものかもしれませんね。年末年始、静かそうですが、ドルと株はここまでのEuphoria的な動きに対する反動が一挙に出てくるおそれもありそうで、ちょっと要注意です。

ゴールド再び4,300円(2016年12月28日(水)掲載分より)

ロンドン休みで日中も基本的に静かだったのですが、夕方突然大きく上昇しました。ドルはどちからと言えば円安だったので、ゴールド独自の動きですが、どうも1,140ドル当たりにでっかいストップの買いがあったようですね。それがひっかかって一瞬にして1,150ドルを超えましたが、その買いはそのときだけであとはすぐに1,145ドル以下のレベルに戻し、ニューヨークが始まってからはまた1,130ドル台での静かな動きになりました。

円建てでは朝は4,270円からの始まりでしたが、じわじわと4,300円に近づき、4時過ぎのゴールドの爆発で、一瞬4,340円近くまで上昇、その後は落ち着き、結局戻ってきたら4,300円ちょうどです。(午前6時現在)またまた4,300円ですね。マジックナンバー??

昨日はTocomのシステムの不具合で帳入値段が出ませんでした。今朝もまだ取引集計表が出ていません。

Globex reopens this morning(2016年12月27日(火)掲載分より)

昨日はTocom以外のマーケットはすべてclosed。したがって何もなし。為替もほぼ動かずでした。今週はオフィスの自分の机周りのダンシャリをしています。Globexは今朝日本時間の8時からre-openです。ほぼ金曜日のNYクローズのレベルでのオープンとなっています。昨日の東京はまったく無駄と言ってもいいですなあ。香港、豪州、ロンドンはまだ今日もお休みです。