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ゴールド売り止まらず1,250ドル割り込むほか
池水 雄一
他にはない特別な金のレポート Bruceレポート拾い読み!
Bruce(ブルース)レポートとは、金取引の第一人者、一貫して貴金属ディーリングに従事し、世界中のブリオン(貴金属)関係者の間でも名を馳せた池水雄一氏が執筆する、金融会社・貴金属…

ゴールド売り止まらず1,250ドル割り込むほか

2016/11/15
このドル高株高の高揚感はちょっと行き過ぎだと思います。まずまだ彼が実際にWhitehouse入りするまでは時間があること。そして彼が実際に選挙キャンペーンで主張していたことを行動に移すとするならば、今のマーケットはその都合のよいポイントだけを先取りしているのではないでしょうか。
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図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

ゴールド売り止まらず1,250ドル割り込む(2016年11月14日(月)掲載分より)

このドル高株高の高揚感はちょっと行き過ぎだと思います。まずまだ彼が実際にWhitehouse入りするまでは時間があること。そして彼が実際に選挙キャンペーンで主張していたことを行動に移すとするならば、今のマーケットはその都合のよいポイントだけを先取りしているのではないでしょうか。個人的にはこの状況は長続きはしないと思います。英国に次いで米国までも反グローバル主義のいわゆるポピュリスト(大衆迎合主義)の政権になることによって、欧州各国の民族主義者は勢いを増し、確実に世界は反グローバル化へ、不安定な世界を向かいつつある恐れがあります。向こう10ヶ月間に欧州のイタリア、オーストリア、オランダ、フランス、ドイツでは国民投票や大統領選、総選挙が目白押しです。各国の民族主義者が勢いを得ています。英国と米国の動きは、EUそしてひいては世界に大きな不安の陰を投げかけることになるでしょう。

そう考えると今目の前で行われているEuphoriaは行き過ぎではないでしょうか。史上最高値を記録している米国の株式市場、この状態は続いても実際にトランプ大統領がWhite House入りするまででは、と思うのですが。

ゴールドは長い間のサポートであった1,250ドルを金曜日のニューヨークで割り込みました。ただ金曜日は米国はベテランズデイの休日であり、マーケットはとても薄い状態であったことろに大口の損切り売りがはいったと考えられます。来週はここから始まるのですが、このレベルを待っていた中国・インドがどう動いてくるのか注目です。おそらく下げすぎが修正されるのではないでしょうか。しかしこのトランプに乗った「リスクオン」相場が今爆発しているのは事実。これが続く間はゴールドにとっては厳しい相場になりそうです。ETFにも同様のゴールド売りが波及してきており、まさにリスクオンの相場にはゴールドは必要なし、という動きになっています。実需がここを支えてくれればよいのですが。

ドル高、株高、ゴールド安、パラジウム高続く(2016年11月11日(金)掲載分より)

トランプ勝利からの不安定な動きが続いています。昨日も株価は大きく上げて、ドルも続伸、対円では106.95まで円安ドル高がすすみました。一昨日の円高の極である101.20から6円近く円安に戻しています。NYダウは2日連続200ドルを超える上昇で史上最高値となりました。トランプ政権の経済政策、特にderegulation(規制緩和)とtax reform(税制改革)に関しては、民主党政権下でがんじがらめの金融規制にあってきただけに、大きな期待を抱かれているようです。Protectionism(保護主義)への心配よりも、上記のもっと直接的即効的な効果に投資家はまずかけているようです。

ゴールド売り:好景気到来でゴールドの役割終り

国債売り:景気回復で金利上昇を期待

成長株買い:経済成長期待で、今後伸びそうな新規分野への投資

ドル買い:トランプ政権によりアメリカ経済がもっとも伸びる。特にユーロそして円に対するドル買い

さて、それが正解なのでしょうか。実際に彼が大統領として政治を行うまでまだまだ不安定要因は大きく、安心はできないと思います。

上昇を続けるパラジウム(2016年11月11日(金)掲載分より)

「パラジウムが安いのは納得がいかない」といろんなところでしゃべって書いてしてましたが、ようやくそれが修正されてきました。10月末の610近辺を底値として、ここ数日で大きく上昇を続けています。注目すべきはforward marketです。急激にリースレートは上昇傾向にあり、近いところのforward marketはもはやdiscountです。これは現物が非常に足りない状況を示しています。つまり高い金利を払って借りるのなら買っちゃえという動きにつながり、俗に言うsqueeze状態となりつつあります。ショートは危険です。パラジウム爆発する可能性もありますね。650ドル割ったら買いと言ってましたが、やはり下げすぎ、理由無き下落は買いで正解でしたね。円建ても2,050円から2,370円と一週間くらいでなんと300円以上の急騰になっています。安値拾えた人は大正解。

Et tu, America?(2016年11月10日(木)掲載分より)

アメリカよ、お前もか?

Brexitに続いてまたやってくれました。なんでしょうね、これは。もう言葉もありません。世の中が考えている以上にヒラリーが嫌われていた、アメリカの人々が変化を望んでいた、ということなんでしょうか。こうなった以上、トランプ大統領が本当はどうなのか、これから見ていくしかないですね。しかし、Brexitもそうですが、もはや我々が考えるような「常識」はまったく通用しない世の中になったのでしょうね。どんなに「まさかね~、ありえないでしょ。」と思ってもそのまさかが実際に起きることは想定しないとだめですね。もう何も信じられない。笑。

当然、昨日のマーケットは大荒れになりました。昨日の開票前のゴールド始まりは1,270ドル近辺。高値は1,337ドル。そして安値は1,268ドル。トランプの勝利の可能性が高くなればなるほどドルが売られ、ゴールドが買われました。ドル円は105.20から始まり、円高は101.20まで進みその後なんと今朝のニューヨーク終りには105.85まで戻し、上下の動きはのべ10円近くとなりました。ゴールド、そしてドルも非常に大きないって来いのマーケットになりました。残念ながら円建てのゴールドはとても見事にドル建てゴールドの上げが円高に相殺されていましたが。

トランプ不安による、ドル売り、株売り、ゴールド買い、米国債買い、そして実際にトランプに決まってからは、まさにうわさで買って事実で売るポジションのまき戻し。とにかく半端ないボリュームで半端ないレンジの取引が昨日一日でなされて各取引所は歴史的にもないような巨大な数量の取引となりました。Tocomはその注文処理能力が追いつかず、とうとう今朝の3時15分に全商品の取引を中断してしまったほどです。

トランプが勝ったらゴールド上昇は、トランプが勝つまで正解でしたが、いったん勝ってしまうと世の中はすぐ平静に持ってしまいました。So what ?とでもいうように。あれだけみんな心配してたのに。でもまだまだこれからですね。彼が選挙戦で繰り返し言ってきたことを本当に実行に移すのか。それを来年早々から見極めることになりそうです。そして当然日本にも大きな影響を与えます。政治的そして経済的にも。このあたりの分析はゆっくりやらなければなりませんね。少なくとも民主党政権で課せられたドットフランクのような、見方によっては行き過ぎた金融規制に対しては彼は反対しているようなので、金融業界&マーケットという観点からは良くなるのかもしれませんが。ドルの戻し、そして株の戻し、米長期金利の上昇はそのあたりを先取りしているのかも、ですね。ただいかんせんまだまだわかりません。ゴールドにとっては全体的に強気になる政権だと思います。彼が言ってたことを守るとすれば。

大統領選開票、Winner takes it all!(2016年11月9日(水)掲載分より)

いよいよ投票が始まっています。ゴールドマーケットは月曜日朝のFBIの訴追なし発表からクリントンの勝利を先取りしたドル買い、ゴールド売りが先行、この状況で投票を向かえ、今日の日本時間はその開票が始まり結果待ちということになります。東京の朝6時現在、まだ開票待ち、午前8時くらいからその結果が出始めます。なんかBrexitの時を思い出しますね。あんまりあんなサプライズは起きて欲しくないですが。各地の開票結果によってマーケットは大きく変動する可能性がありますね。午前8時のGlobexのオープニングから、まずゴールドはさらに売られて、一時1,270ドルを割り込みました。クリントンの勝ちが織り込まれてるんですね。これ、クリントンに決まったら大きく買い戻されるのでは?そしてもしトランプが勝ったらBrexitの再現になりますね。気をつけましょう。

大統領選挙今晩から(2016年11月8日(火)掲載分より)

昨日のマーケットオープニング前のクリントン訴追なしのFBI長官の発表で、ドルが大きく買われ(103円ちょうどから104円半ばまで)、それにより日本時間8時のゴールドのオープンは、金曜日の引けの1,304ドルから大きく下げる形で1,290ドル近辺でオープンとなりました。円建てで変わらないレベル。つまりドル高の分ゴールドが下がってオープンとなりました。その後も基本的ドル高ゴールド安の流れは続き、クリントン候補有利という見方から、NYでは株も大きく買われて、それもゴールドにとってはマイナスとなりました。一方、株高とリスクアピタイトの増加は、工業用メタルであるPGMにはプラス。特にこれまでどう考えても売られすぎであったパラジウムにようやく見直し買いが入ることになり、昨日は620ドルから650ドル半ばまで急騰となり、やっときたかという気がします。

大統領選挙は日本時間今晩8時から投票開始。明日の午前中には結果がわかるとされています。このまま行けばまずクリントン候補の勝ちだと思います。そしてそれをマーケットは織り込んでいると思われます。これでもしトランプ候補の勝利ってことになるとマーケットは大荒れとなるでしょう。まあ明日のアジアの昼間にいなりますが。

今日は嵐の前の静けさとなるでしょうか。クリントン候補勝利の前提でのドル買いメタル安が続くのでしょうか。ただゴールドはこのあたりで下値は固そうですね。

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