図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

ドイツ銀株上昇でゴールド安(2016年10月3日(月)掲載分より)

ゴールドはぱっとしませんね。金曜日も結局1,320ドルを割り込んだままの引けになりました。ドイツ銀行の株価が戻して、少し不安が和らいだためと言われています。下げて終わった一週間でしたが、金曜日は四半期の終わりでもあり、実は期初から下がって終わる四半期は昨年の第4四半期(つまり年末)以来のことです。今年一年ここまで上げ続けてきましたが、第3四半期は停滞しました。ドイツ銀行はリーマンの時のようにはしないということですかね。

CFTC Commitment of Traders Report as of 27 Sep 2016(2016年10月3日(月)掲載分より)

出所:2016年10月3日(月)掲載分より

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

1,025トンから1,040トンへ増加。

ドイツ銀行不安と原油の急騰(2016年9月30日(金)掲載分より)

さすがにネットワークが弱いようで、Bloombergがほとんどスタックして動かず朝から苦労しました。相変わらずのマーケットが続いていますが、ドイツ銀行の経営に関する不安がその深刻さをまして来ており、ゴールドの下値を支えています。恐怖指数と呼ばれるVixも 12.39 から 15.61 と26%も上昇し、米国では銀行株も売られ、市場には不安が広がってきているようです。そしてもう一つゴールドの下値のサポートになりそうなのが、原油の上昇です。OPEC総会での 40ドルを割り込むと手を打つという姿勢がはっきりしたことから原油がここ2日間で 47.7ドルまで急騰しています。下がってはしぶとく底を打って上がるゴールドですが、今回もまたそんなパターンになりそうです。冷静に取引レンジをみてみると6月に1,300ドルを超えてからずっととても狭いレンジでの動きを続けています。動きようがないといった感じです。

パラジウム700ドル超え(2016年9月29日(木)掲載分より)

ゴールド&シルバーは特に材料のない中、売りが優勢でだらだらと下げています。ちょっと投資家がサイドラインで様子見、出来高も少なく、利食いの売りに押されているという感じでしょうか。昨日の東京引けのレベルとほとんど変わらず。パッとしませんが、そんな中PGMはしっかり。特にパラジウムはこれまで天井であった700ドルを越えても上昇を続けています。もっともファンダメンタルズのよいパラジウムはゴールドのような無関心からの売りとは今一番無縁なのでしょう。ちょっとしばらくパラジウム以外はつまらないマーケットになりそう。ここからの大統領選挙の支持率の行方くらいでしょうかね。

クリントン優勢評価でリスクオンの動き(2016年9月28日(水)掲載分より)

昨日のPresidential Debateの結果、両陣営ともに勝利宣言を出しているものの大方の見方はクリントンの勝ちというものでした。確かにトランプは具体的政策よりも自らの弁護に時間を費やした感が強かったですね。両候補がターゲットとした浮動票にとっては、聞きたかったのは具体的な政策だったと思うので、これはあまりよくなかったのではと思います。クリントンの勝利は、マーケットにリスクアピタイトを呼び返し、株価が上昇、ドルもしっかり、そしてゴールドは売られるという結果になったようです。9月の米消費者信頼感指数も予想以上に上昇したこともメタルが売られる理由になったようです。円は100円台前半でしっかりと推移。ドイツ銀行株が過去最安値となり、このところの欧州の銀行に対する不安が円に対する買いを誘発しています。そのため、メタル安と円高が重なり、円建てではゴールドで50円、プラチナで75円近くの下げとなりました。

大統領候補直接討論に注目(2016年9月27日(火)掲載分より)

まさにStandstill、昨日はほとんど目立った動きはありませんでした。今日は日本時間午前10時から大統領候補の第一回の直接討論会があり、これに注目です。10時からはライブで見ましょう。支持率が大きな差がないだけに、直接討論でのperformanceが非常に大きな意味を持ちます。マーケットにとってもどんな経済指標よりも重要な注目点になるでしょう。