図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

GoldとSilver 上昇(2016年6月13日(月)掲載分より)

Brexitの投票が近づくにつれて、投資家不安心理からゴールドとシルバーにさらに資金が流入。そしてPGMにはその資金が向かわず反落。明暗を分けた金曜日となりました。その結果、ゴールドープラチナスプレッドは再び拡大して284ドル。先週半ばは240ドルだったので、この週後半のだけで40ドル広がったことになります。この傾向またちょっと続きそうです。プラチナが下がるというよりは、ゴールドが上がるという意味で。Gold ETFは相変わらず増加を続けており、SPDRは893トンともはや900トンが目の前になっています。1,300ドルトライ、今週中にあってもおかしくないのでは。

CFTC Commitments of Traders Report as of 07 Jun 2016(2016年6月13日(月)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

投資家ロングは727 トンから827へ100トンの増加。前週の雇用統計の数字で一挙にまた買いが入り、ロングが増加しました。

増え続けるETF、Goldさらに上昇(2016年6月10日(金)掲載分より)

アジア・欧州では下落傾向でしたが、ニューヨークのオープンとともに再び上昇。ゴールドは一時1,270ドルを越え、3週間ぶりの高値になりました。ドルとゴールドがともに上昇するという珍しい動きでした。やはり1,300ドルへ向かいじわじわと上昇が続いています。6/23の英国のEU離脱への投票がどうなるのか、その不安がゴールドに資金を向かわせているのでしょう。ETFは相変わらず増加傾向が続いており、SPDRは887トンともうすぐ900トンが目の前になっています。全体でも現在1,861トンと年初の1,458トンから400トンも増加し、まだ続いています。Nymexの投資家の利食いの売りの最中もETFは増加し続けました。短期的speculatorsの動きとは一線を画した根強い投資家の買いがそこには見えます。やはりdipは買い、正解だったようです。

Gold今度は上値トライへ?(2016年6月9日(木)掲載分より)

昨日は一日を通して上昇となりました。金曜日の雇用統計でのジャンプ以降ほぼ一本調子の上昇が続いています。月曜日にも書いたとおり、金利上げが遠のいたという見方から、それで売り込んでいた投資家は買い戻しに入っており、1,300ドルから1,200ドルまで下がった先週までの利食いの動きが180度転換、今度は今年の高値1,300ドルへ向かう動きになっています。原油は50ドルを越えて、コモディティ全般が上昇しています。

小動き、次は来週のFOMC?(2016年6月8日(水)掲載分より)

大きな動きのない一日でした。ニューヨークで一時1,235ドルまで下げましたが、その後1,246ドルまで上昇、昨日とほぼ変わらずのレベルで戻ってきました。金曜日の雇用統計による急騰後は小動きに終始していますね。来週14-15がFOMCですね。それまではあまり動けない?明日から中国はDragon Boat festivalでお休み。FOMCも今回の雇用統計を受け、理事たちの姿勢がどうなるか興味深いところです。ちなみにFedWatchは現在、6/15FOMCでの利上げの確率はわずか4%。まあ、ほぼなし。7/27FOMCでは27%、9/21FOMCでは44%、11/2FOMCは47%、12/14FOMCで67%です。夏の利上げはほどなし、年末までずれ込むと見ているマーケット参加者が増えています。

イエレン発言で神経質な動き(2016年6月7日(火)掲載分より)

先週の雇用統計から一本調子の上げはアジアのオープンでも続き、1,249ドル手前まで上昇しましたが、その後は利食いが入り1,240ドルまで下げてアジアは終わり、欧米では再び買われて、ロンドン引け後のニューヨークは神経質な展開となり、昨日の取引レンジのちょうど真ん中にあたる1,245ドル近辺での引けとなりました。ニューヨークでのchoppyな動きはちょうどイエレン議長がその講演で、雇用統計はdisappointingであったとして、雇用マーケットに対して、不安(concern)が残ると発言、ただ一ヶ月のデータだけをあまり重要視するべきではない、とも話し、米経済の成長はいまだに継続しているとしました。これを受けて上がったり、下がったりした結果、レンジの真ん中で終わりとなりました。ただこの雇用統計の落ち込みは確かに不安を呼び起こすものであり、FRBの今後の金利政策に大きな影響を与えるのは必至。金利上げは遠のいたといえるでしょう。1,200ドルまで売られたゴールドもそのマーケットセンチメントは大きく変わりました。