図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

パリ同時多発テロでゴールドに買い(2015年11月16日(月)掲載分より)

特に目新しい材料もなく、1,083ドル台で一週間を終えました。前週の金曜日の雇用統計で売られてから、基本的に先週一週間はほとんど動かなかったと言ってもいいでしょう。 金利の上げがまず確実視されるようになり、弱気の見方がより広がってきているのにも関わらず、雇用統計での下げ以上の下げはありませんでした。

そして週末のパリ同時多発テロ。その影響で今朝日本時間8時オープンのGlobexは買われて一時1,090ドルタッチがありました。まったくもってひどい、そして悲しい出来事としかいいようがありません。これでまた世の中が変わってしまうようなそんな事件ですね。弱気一辺倒であったゴールドも見方が変わってくるかもしれません。こんなことがきっかきになるのは悲しい限りですが。

ドル建て・円建てプラチナ年初来安値(2015年11月13日(金)掲載分より)

昨日はアジア、そしてロンドンも静か。動き始めたのはやはりニューヨークが始まってからです。ニューヨークのオープンと同時に売られ、ゴールドは1,086ドルから1,074ドルまで下落その後1,089ドルまで動くという激しい動きが2時間の間にありました。そして再び1,078ドルまで下げてから1,084ドルまで戻して一日が終わりました。昨日の安値の1,074ドルは今年の安値の更新となりました。そこから大きく戻ったことはそこにはやはりサポートが存在しているように見えます。ここ維持することができるのかそれとも下にブレイクして今年のレンジを破るのか、重要なところに来ていると思います。

ゴールドは現在の価格がまさに今年一年の平均値のところにあります。プラチナは逆にほぼ年初来の安値に近いところです。どっちか買えといわれればまずプラチナ買いますね。僕は。

プラチナ続落、2008年以来の安値に(2015年11月12日(木)掲載分より)

同じパターンの繰り返し。アジア時間帯は実需の買いもありしっかりで静か。ロンドン時間帯、ニューヨーク時間帯ではやはり投資家の売りが強く右肩下がり。昨日もアジア時間帯は1,090ドル台での推移でしたが、ニューヨークでは1,085ドルまで下がって終わりました。今週月曜日のインドの「ゴールドを買う日Dhanteras」では15-20%、宝飾の売上が伸びたというレポートが入っています。今週は最大の祭礼Diwaliでインドはお休み、ゴールドも売れているはずですが、このマーケットを上げるほどのインパクトは無さそうですね。

プラチナが続落、10月2日につけた890ドルを下回り、2008年年末以来の安値となりました。売りが売りをよぶ展開で、投資家(特にETF)からのあきらめの売りが続いています。やはりしばらくは頭が重たそうです。

(円建ては)ゴールドが4,300円、プラチナが3,500円を割り込みました。現物買いの個人的なターゲット、特にプラチナ。

インド最大の祭礼week(2015年11月11日(水)掲載分より)

アジアはほとんど動きなし。大きく動いたのはやはりニューヨークでした。オープニングで高値から安値まで10ドル売られてその後8ドル上がり、それからだらだらと5ドル下がるといった展開で、終りは1,090ドルと若干の下げで終りました。

Gold ETFからの資金離脱がとまりません。ほぼ年初来の最小残高まで減ってきています。2月につけた最大残高が1676トンでしたが、現在は1511トンと、単純に計算して165トンの売りがこのセクターから出ていることになります。

インドは今日がDiwali(2015年11月11日(水)掲載分より)

インドが祭礼に週に入りました。月曜日がDhanterasという日に当たりこの日はとにかくゴールドを買う特別な一日になっており、インド中の宝飾店はゴールドを求める人でいっぱいになったようです。そして今日がDiwali。でも今年のモンスーンは雨が少なく、例年に較べるとゴールドの販売量は少ないのでは、というレポートがBloombergに出ていました。

PGMが下げる(2015年11月10日(火)掲載分より)

金曜日の雇用統計の後の初めてのアジア・欧州となりましたが、マーケットは冷静、どちらかといえばこのレベルでのbargain huntingの買いが目立ち、静かながらも8日ぶりに一日を通して価格が上がって一日が終りました。

このところGold ETFの残高が大きく下落しています。Nymexの投資家ロングポジションも急減しており、投資家の売りが目立っています。しかし興味深いのは、大きく残高を減らしている世界のGold ETF(SPDRは現在669トンまで減少)なのですが、それとまったく対照的に日本のGold ETF(金の果実)はこの10月、上々来の金額ベースで最高残高となったようです。実に面白い。欧米人は下がると売りますが日本人は下がると買うというのがはっきりと出ていますね。相場では長い目でみると日本人が勝つと思います。これは昔からそう。まあ安くなったら買って高くなったら売ると勝つのは当然なんですが。

Gold&Silverがある程度しっかりだったのに対して、PGMが下げました。特に金曜日、ほかのメタルが下げる中、最後に大きく上げたパラジウムがその上げた分、昨日下げたという感じです。なんなのでしょう。