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ゴールドレンジ上限でしっかり
池水 雄一
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Bruce(ブルース)レポートとは、金取引の第一人者、一貫して貴金属ディーリングに従事し、世界中のブリオン(貴金属)関係者の間でも名を馳せた池水雄一氏が執筆する、金融会社・貴金属…

ゴールドレンジ上限でしっかり

2015/5/19
先週は上値をトライするパターンになりました。米国の経済指標が思わしくなく、ドルが弱含んだこと(ドルインデックスはほぼ半年ぶりの安値レベル)、週前半は債券市場が乱高下したことなどが、safe haven的な買いをゴールドに呼び込み…
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図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

チャート出所:マーケットスピードより楽天証券作成

先週は上値をトライするパターンになりました。米国の経済指標が思わしくなく、ドルが弱含んだこと(ドルインデックスはほぼ半年ぶりの安値レベル)、週前半は債券市場が乱高下したことなどが、safe haven的な買いをゴールドに呼び込み、ゴールドは1,227 ドルが高値とレンジの天井を超えるところまで上昇。あれだけ売りに傾いていた流れの反動が今週は出て来たようです。先週、Comexのロングが100トン以上減少し、ETFも大幅に残高が減少したところが、いわゆる最後の売りのクライマックスだったとの結果になりました。ファンダメンタルズ的にはやはりFRBの金利上げの時期が遠のいたという見方が強くなってきており、ゴールドにとってはそれが相場を押し上げている形です。ただこれは先物市場の反応をみると、そう考えられるということであり、Wall Street Journalが62人の専門家にアンケートを取った結果によると、73%が9月の利上げを予想、8%が10月か12月を予想。7%が来年になると予想しています。アナリストの考えと実際のマーケットの反応にはギャップがあるようです。

ゴールドは1,175-1,225ドルのレンジを完全に上抜けするにはまだ至っていません。上にも下にもこのレンジを抜けるためには、もう少し材料が必要だと思います。短期的にはこのレベルは一時利食いでしょう。ただ先週はこのレンジの上限近くで引けており、まだ買いのエネルギーを残したまま終わった可能性もあり、一時的にもう少し上値トライがあるかもしれませんね。

CFTC Commitments of Traders Report as of 12 May 2015(5月18日(月)掲載分より)

図2.NY金価格と投資家ポジションの推移

出所:筆者執筆「Bruce Report(ブルースレポート)」5月18日掲載分より

投資家ロングは251トンから262トンへ増加。前週の100トン以上の減少でとりあえず底をついた形。この発表以降にゴールドの相場も大幅に上昇。来週の数字はロングが大きく増えている可能性が大。売られ過ぎの是正が入ってきました。

東京スポットゴールド100出来高伸びる(2015年5月15日(金)掲載分より)

ゴールドはしっかり。ドルが引き続き弱い状況であり、アジア時間こそ利食いの売りで頭の重たい展開で1,212-1216ドルの狭いレンジでの静かな動きでしたが、欧米では再び上昇、一時1,225ドルを超えて1,228ドル近くまでジャンプする場面がありました。現在のレンジ1,175-1,225 の幅を超えての上昇でしたが、ニューヨークの終わりは1,221ドル、レンジはまだgoodです。ドル安でマイクロソフトやアップルという大型株が大幅高となりそれによりS&Pが過去最高値を更新。株とゴールドが両方とも上がるという状況。このところ乱高下を繰り返していた債券市場も落ち着きを取り戻し、リスクオンモードということでしょうか。

昨日は東京ゴールドスポット100の出来高が上々来最高の15,458枚。建玉も24,447枚と順調に伸びています。価格も大きくスポットと乖離することもなく、昨日は相場上昇で利食いと新規ショートが多かったのでしょう、一日割安でした。もし裁定取引を行っているれば、ちゃんと利食いができるマーケットでしたね。いいことです。参加者が増える地合いができてきつつありますね。

今度はレンジ高値トライ(2015年5月14日(木)掲載分より)

レンジ内で今度は上値トライとなりました。昨日発表された米小売売上高が横ばいとなり、市場の期待を裏切ったことから、ドルが売られ、ドルインデックスは4ヶ月ぶりのレベルまで下落、ゴールドは買われて1,190ドルから一時1,220の現在のレンジの天井に近いところまで上昇しました。

先週ゴールドETF、Comexのロングともに大きく減少したところだったので、その反動もあり上昇が大きくなりました。久し振りの上値トライですが、まだここ二ヶ月のレンジを破るにはいたっていません。このレンジそう簡単には破れそうにないですね。1,220ドルを超えて上げるにはまだ材料不足でしょう。短期的には1,220ドルは利食いレベルですね。

昨日はシルバーも17ドルを突破、上げ率ではゴールドを上回り金銀比価が久し振りに一時71を割り込みました。

欧州時間にGold 10ドル上昇(2015年5月13日(水)掲載分より)

アジアはとても静かな1,181-1,185の狭いレンジの一日でしたが欧州の時間、東京時間午後6:50分前にゴールドは10ドルジャンプしました。びっくりしていろいろ探したのですが、どうもそのきっかけというか原因を見つけることができませんでした。誰かがまとまった量を買ったのでしょうが、その理由はその買った本人にしかわからないですね。ただほぼ同時に米国債が大きく売られて(利回りは上昇)いるのでそれがなんらか関係があったのかもしれません。Bond売りGold買い?

その買いでゴールドは1,197ドルまで上昇。その後は1,190ドル台前半での動きとなりました。NY時間帯はアジアと同じくとても静かでした。昨日まともに動いたのは欧州のみでした。

パラジウムやはり800ドルは短期的天井(2015年5月12日(火)掲載分より)

相変わらずのレンジマーケットです。昨日は目立つ材料もなかったのですが、昨日のレポートにも書いたCFTCのロングの100トン以上の減少(半年ぶりの減少幅)、そしてETFも10トンを越える減少であったことを材料に投資家のゴールド離れがクローズアップされ、欧米では1,180ドル台前半までだらだらと下げることになりました。どちらにしてもたいした動きではありません。

パラジウムがやはり800ドルが重たかったですね。これまた昨日書いたとおり、ここは利食いとの思いは僕だけではなく、短期筋の投資家の共通の思いだったようです。利食いの売りが、ストップの売りをひっかけ、結局金曜日の上昇前のレベルまで下げることになりました。昨日日経から電話があって、「上がってる理由は特に見当たらない、750-800ドルレンジでここからは重たいからこれ以上上がらない、短期的にはここは売り」と昨日書いたことそのまま言ったのですが、今朝の記事は残念ながらそれは触れられず、上がった事実だけでしたね。そして翌朝その記事が出るころにはその上がった分は全部下がってしまっているというマーケット。相場の記事を書くのは本当に難しいですね。

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