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目先は戻り試す展開もここからは上値重い…自律反発終われば新興国懸念次第で再下落も…
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

目先は戻り試す展開もここからは上値重い…自律反発終われば新興国懸念次第で再下落も…

2014/2/12
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週は一時14,000円を割って、週後半自律反発へ

先週の予測で、新興国通貨不安から下値確認の動きへとし、下がるほどリスクは少なくなる買いチャンスの局面になるとしました。その場合の下値ポイントとして、前週は14,800円を切ると14,500円水準へとしており、この日(2月3日)は▼295の14,619円で引けていることで下への行き過ぎもあるともしました。但し、好業績の個別株は指数の動きほど大きな動きにはなっていないので、安いところは買い下がり、次の大きな反発を待つことになるとしていました。

結局、3日(月)の日本市場の引け後のアメリカで1月ISM製造業景況指数が8カ月ぶりの低水準となり、企業決算も予想を下回るものが多く、新興国問題もあって世界的な景気減速懸念が高まり、NYダウが▼326の15,372ドルと急落し、リスク回避の円買いとなって1ドル=100円台の円高となったことで、4日(火)の日経平均は先物主導で仕掛け的な売りが続き、▼610の14,008円の大幅下落となりました。チャート分析では、手仕舞い売りや見切売りで42億株の大商いとなっており、売られ過ぎの水準に入っているとしました。5日(水)は一時13,995円と14,000円を割り込みましたが、大引けは△171の14,180円と大幅反発し、6日(木)は▼25の14,155円と小幅反落しましたが、週末の7日(金)は前日の欧米株式の大幅反発と円安基調を受け、引け後のアメリカの1月雇用統計の結果を待たずに先物主導で指数を押し上げ、△307の14,462円の大幅高で引けました。

 

底打ち確認にはまだ早い

先週の動きを要約すると、アメリカのQE3の縮小開始に端を発し、新興国からの資金流失などを材料に通貨安が進行し、世界的な市場の動揺のなか日本市場は週半ばに昨年の10月9日以来の約4カ月ぶりの14,000円割れの局面がありました。しかし、この14,000円水準では海外勢と観測される押し目買いが入り、200日移動平均線(7日時点14,437円)を上に抜けて引けました。75日移動平均線(7日時点15,176円)まではかなり距離があり、早めに回復できなければ戻り売りとなって調整が長引くことになります。目先の上値のフシは、柴田罫線では26週移動平均線(14,827円)と同じ14,800円水準となります。ここを抜けて15,000円台に入れば別ですが、ふつうは大きくリバウンドしたあと再度下値確認の動きとなってダブル底(もしくは2番底)を形成して、その後本格的な戻りに入るということになります。そうならない場合は、200日移動平均線を下値に日柄調整を続けたあと戻りに入るということもあります。

 

短期の大きな上下動はヘッジファンドの投資の結果

そこで、大きなリバウンドのあとの下げ要因は何かというと、やはり新興国の通貨安問題となります。現在の世界の株式市場の反発は「一時的な上昇」になるかもしれないというニュースがありましたが、その理由は先週の新興国の通貨安が止まったのはヘッジファンドが利益確定のための買い戻しのためであり、買い戻しが終われば再びヘッジファンドが新興国の通貨を売ってくる可能性があるというものでした。

つまり、ヘッジファンドがQE3の縮小を材料に新興国から資金を引き上げ、日本株式市場で売り仕掛けをして14,000円割れまで下げさせた背景は、2013年からの買い持ちポジションの利益を確定させつつ、2014年の買いポジションの持ち値を安くする狙いがあり、又同時に新興国問題に対してイエレン新FRB議長の危機対応能力を見極める意図があるといわれています。

ヘッジファンド勢の資金は、日本の国家予算を上回るほどの資金量であり、これらの資金で利益を出すためには何かの材料が出て株式市場が大きく動かなければなりませんので、国の経済成長も国民の生活も関係なく、何かの材料を利用して大きく株価を上下動させ利益を作り出すことになります。そういう意味で、短期的にはファンダメンタルズを無視した大きな株価の上下動が起こることになりますが、中長期トレンドでみるとやはりファンダメンタルズを反映することになります。マスコミや評論家は目先の大きな動きに対して何らかの解説をしなければなりませんので、例えば、昨年の5月23日にピークをつけたあとの急落(これもヘッジファンドが絡んでいた)をアベノミクス崩壊やアメリカ経済崩壊など騒ぎたてました。昔はトレンドがはっきりしている場合は、途中で最近ほど大きな上下動はありませんでしたが、現在トレンドに関係なく大きな上下動が起こるのは、ネット時代に入って高速コンピューターなどの利用によって生まれている現象だといえます。そのため私は一貫して、結果的に中長期上昇トレンドであっても安いところで買って、ある程度上昇すれば確実に利益確定し、中途半端な位置で買う場合は損切りポイントを設定して出動し、損切りの場合の損失は小さく、利益確定は大きくすれば着実に利益を積み重ねることができるとしています。これが株で1年間で確実に利益を増やせる唯一の方法だと思っています。

本日10日(月)はシカゴの日経先物が14,670円となっていたこたことでサヤ寄せする形で前場は△185の14,647円で始まるものの、上値を追うのは材料不足で高値圏での小動きとなっていました。しかし、後場になると見直し買いが強まって日中高値を更新する動きとなり、△255の14,718円で引けました。

(指標)日経平均

先週の予測では、引き続き先物主導での不安定な展開になる可能性があるとし、下値は14,800円を切ると14,500円台を想定するが、先物を利用したヘッジファンドの売り仕掛け・買い戻しにより行き過ぎの下げも考えられるとしました。

週明け3日(月)は、前週と同様先物売りで大幅下落の▼295の14,619円となり、更に4日(火)は前日の欧米株式の大幅下落と為替の1ドル=100円台への円高を受けて先物売りが続き▼610の14,008円となりました。14,500円以下は売られ過ぎとなったことで、5日(水)は一時13,995円をつけて反発に転じ△171の14,180円、6日(木)は▼25の14,155円と小幅反落したあと、週末7日(金)はアメリカ株高と円安基調を受けて△307の14,462円の大幅高で引けました。

今週は、自律反発後上値の重たい展開となって好決算銘柄や下げ過ぎのリバウンド銘柄の物色ということになりそうです。先週末の反発は、14,000円水準は下げ過ぎのゾーンであり、この水準で新興国の通過が買い戻されて反発したこともきっかけとなり、ヘッジファンドの先物への買いが入って反発しました。ふつうは、急反発の後は再度下値を確認する動きが出て、ダブル底もしくは2番底を確認して本格的な戻りとなります。目先は15,000円水準は上値抵抗ゾーンとなります。

週明け10日(月)は、シカゴ日経先物の14,670円にサヤ寄せする形で△185の14,647円で始まり、前場は高値水準での小動きでしたが、後場になると日経平均への影響度の大きい値ガサ株が買われて一段高となり△255の14,718円で引けました。出来高・売買代金は盛り上がらず、先物への仕掛け的な買いが入って指数だけが押し上げられた感じです。

日経平均

 

(指標)NYダウ

先週の予測では、引き続き新興国問題やアメリカの経済指標の結果によっていったん買いが入るか、さらに下値を探るかとし、26週線(15,679ドル)を切ると15,400ドル水準が下値抵抗ラインになるとしました。

結果的に、週明け3日(月)は新興国問題に加えアメリカの経済指標や企業決算が予想を下回ったことで世界的景気減速感が強まり、▼326の15,372ドルと15,400ドルを下に切りました。その後は企業決算が予想を上回ったことや新興国の通貨安も一服したことで15,400ドルを挟んだもみあいとなり、6日(木)になるとアメリカの経済指標で雇用の改善期待が生じ、ECB理事会で利上げが見送られてユーロが堅調となったことで△188の15,628ドルと反発。週末7日(金)は雇用統計が予想を大きく下回ったものの、1月下旬からの調整が一巡したものとして△165の15,794ドルの大幅続伸となりました。チャートをみると2012年11月16日の12,471ドルからの上昇トレンド(B)にサポートされ、2月5日の15,340ドルを安値に反発した形となっています。新興国の通貨安懸念が目先一服していることで戻りを試す展開が想定されるものの、イエメン議長が11日、13日の議会証言で金融政策の先行きにどう考えを示すかによって上値は限定的となる可能性があります。

NYダウ

 

(指標)ドル/円

先週の予測では、新興国問題で不透明感があり、アメリカの経済指標の発表で市場が安定性を取り戻せるかの重要な週としました。レンジは101.5~103.5円を想定しました。

週明け3日(月)は新興国の通貨安に加えアメリカの経済指標や企業決算が予想を下回ったことで世界的景気減速感からのドル売り、リスク回避の円買いとなって1ドル=100円台の円高進行となりました。週半ばからは新興国通貨が落ち着き、アメリカの経済指標の改善や好決算もあってドルが買われ、週末7日(金)は102円台で引けました。想定のレンジを1円下回る動きとなりました。

今週は新興国の通貨安一服がまだ継続するのかどうかとなります。というのは、通貨安の一服はヘッジファンドが利益をとるために買い戻しをすすめたという見方があり、そうだとすればFRB議長のQE3縮小に関する金融政策の今後の方向が11日、13日の議会証言での内容次第では新興国通貨が売り直される可能性もあります。基本的にアメリカの経済指標に一喜一憂し、相場の方向性は出にくいと思われます。101~103円のレンジを想定。

ドル/円

 

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