5480 日本冶金工業 東証1部

10月30日の決算発表では、7-9月期経常赤字は4.1億円に縮小。14年3月期は高機能材堅調や汎用ステンレスの値上げ浸透で経常黒字。

含み資産関連の代表格として注目中。同社の川崎工場は国家戦略特区に格上げされる可能性。「京浜臨海部ライフイノベーション総合特区」と道路を挟んだ向かい側に位置するため。

チャートは、中期の下降トレンド(A)の中で、2012年9月5日の62円、10月15日の61円とダブル底となって今年の4月23日の164円まで上昇するものの、下降トレンド(A)の上値斜線にアタマを押さえられ、反落となって6月27日の102円まで押し目を入れました。ここから国家戦略特区関連として暴騰し、9月24日に400円の高値をつけました。ここをピークに10月8日の294円まで下落し、その後は三角保ち合い(B)となっています。高値圏の株でリスクはありますが、チャートの形としては三角保ち合いの煮詰まってきた段階で、上限に近いところでもみあっており、どちらかというと買い有利の形と考えられます。

日本冶金工業

 

5302 日本カーボン 東証1部

10月30日の決算発表では、既に下方修正済み。1株純資産は268円。

奈良先端科学技術大学院大学が軽く丈夫なカーボンナノチューブをシート状に加工して発売する発電シートの開発に世界で初めて成功。同社はカーボン大手で思惑人気が高まる可能性。

2010年4月30日の343円の高値から下降トレンド(A)を形成し、この中で2012年10月12日の120円で底打ち。ここを安値に11月中旬のアベノミクス相場のスタートに支えられて上昇を開始し、下降トレンド(A)を上に抜けて今年の5月22日には261円まで上昇しました。ここを当面のピークに6月27日の162円まで下落し反発するものの、下方修正を受けて9月2日に161円まで再下落し、ダブル底を形成。9月27日の205円まで反発後、10月8日の181円まで押し目を入れ、下方修正を織り込んで緩やかな短期の上昇トレンド(B)へ移行しています。

日本カーボン

 

4203 住友ベークライト 東証1部

11月6日の決算発表では、7-9月期経常益は22%減の20.8億円。通期を従来比16%減に下方修正。14年3月期は半導体封止材の復調や新基板『LαZ』も好調で経常増益。

中期的には2011年7月8日の560円の高値からの下降トレンド(A)の中にあります。この中で2012年10月15日の265円で底打ちとなり、11月7日に308円で買転換が出現、中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(B)を形成し、今年の5月20日の456円まで上昇しました。ここで下降トレンド(A)にアタマを押さえられる形となって反落し、6月17日に342円まで下落となりました。ここからの反発で7月9日の404円まで上昇するものの、下方修正の予測から8月28日の339円と年初来安値を更新し、もみあったところで11月6日の339円でダブル底をつけて下方修正を織り込み、11月28日に368円で買転換出現となっています。

住友ベークライト

 

5706 三井金属鉱業 東証1部

11月5日の決算発表では、7-9月期経常益は2.7倍の65億円。14年3月期はPC向け電材や自動車機器低調も円安効果で経常増益。

2011年2月17日の333円の高値からの下降トレンド(A)の中で、2012年7月25日の145円で底打ち後、安値圏で三角保ち合い(B)を形成。この煮詰まったところで11月13日の155円を安値にアベノミクス相場に支えられて下降トレンド(A)を上に抜け、今年の5月22日には278円まで上昇。ここから6月21日の201円まで押し目を入れ、9月30日には293円の年初来高値更新となりました。ここから再び押し目を入れたところで、10月28日の終値256円の時点で、弊社オフィス出島の有料会員向けに買いポイント(1)240~250円台(2)230円台とし、利食いポイントを(短期)280~300円(中期)320~340円としました。その後、11月1日の237円まで押し目を入れて12月3日に312円まで上がって押し目を入れています。短期利食い目標達成となりました。

三井金属鉱業

 

4613 関西ペイント 東証1部

11月8日の決算発表では、7-9月期経常益は31%増の88億円。14年3月期は自動車用塗料の海外好調で原料費高こなし経常増益。

チャートは、2011年3月15日の590円の安値から(1)→(2)→(3)と上昇角度を大きくし、現在は上昇トレンド(3)の中にあります。この中で、今年の5月17日に1,481円まで急騰し、ここをピークに上値、下値を切り下げる下降トレンド(A)となっていましたが、8月21日の1,100円を安値に切り返し、下降トレンド(A)を上に抜けて短期の上昇トレンド(B)を形成しています。この中で、11月26日の1,473円、12月3日には1,499円と年初来高値を更新、12月10日には1,490円と日足での三尊天井を形成し、12月12日に1,436円で売転換となっています。この売転換は短期の売転換であり、押し目狙いとなります。

関西ペイント