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「円売り・日経225先物買い」の動きが続けば、16,000円も視野に
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

「円売り・日経225先物買い」の動きが続けば、16,000円も視野に

2013/11/26
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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週前半利益確定売りとなるが、すぐに切り返し一時15,579円の高値をつける

先週の予測では、日経平均が5月23日の15,942円の年初来高値をつけて6月13日の12,415円まで下落し、5カ月にわたる三角保ち合いを形成していましたが、前週の11月14日(木)の14,876円で上放れとなったことで、当面は16,000円目標(5月23日の15,942円)の動きとなり、まずは5月22日の終値ベースの年初来高値15,627円を視野に入れた高値圏の動きになるとしました。

先週の週前半は、前週の1週間で1,079円の急騰に対する高値警戒感や先物の大口買いの一服、加えてアメリカでのバーナンキ議長の講演やFOMCの議事録の公開、日銀金融政策決定会合を控え、利益確定売り優先となって18日(月)は▼1の15,164円、19日(火)は▼37の15,126円、20日(水)は▼50の15,076円と3日続落となりました。しかし15,000円台を守り、21日(木)にはFOMC議事録で量的緩和策縮小の時期は近々との可能性が示されていましたが、アメリカの景気回復期待が優先されて為替が100円台の円安となったことで、再び先物主導の大幅上昇となり、△289の15,365円となりました。さらに週末の22日(金)は一時△213の15,579円と5月22日の15,627円まであと48円と迫りましたが、終値では先物が売られ△16の15,381円で引けました。

 

今週はアメリカ株式と円相場次第の動き。円安続けば16,000円目指す展開へ

今週は、最近の上昇ペースが早かっただけに、テクニカルな過熱感もあり、アメリカ株式や円相場の動向次第ではいったんの調整の可能性はあるものの、下値は限定的といえます。

プラスの相場環境をみてみますと、信用の絶対期日が経過し、外国人の買い越し(11月10日~16日)は1兆2,949億円と過去2番目の買い越しとなっており、個人の1兆1,526億円の過去最大の売り越しを吸収する形となっています。又、日銀の黒田総裁が「年2%の物価目標の実現に必要であれば、躊躇なく調整する」と追加の金融緩和策の実施の可能性を発言しており、中長期の円安トレンドの方向性は変わりません。

マイナス要因は、11月決算のヘッジファンドの手仕舞いや12月の欧米の決算でのポジション調整が出やすいことがあります。又、節税や証券優遇税制終了に伴う換金売り(これらは今のところ外国人買いで吸収)がありますので、外国人買いが減少すれば、日経平均は一服する場面がありそうです。

本日の25日(月)は、シカゴの日経先物にサヤ寄せする形で△123の15,504円で始まり、為替が1ドル=101円台後半の円安となったことで、上で説明した「円売り・225先物買い」の仕組み売買が活発化し、先週に続きソフトバンクやファーストリテイリング、ファナックなど(前場はこの3銘柄で日経平均の指数の90円分の上昇)が買われました。さらに、これまで円安にかかわらず動きの悪かった主力の輸出株にも買いが集中し、△237の15,619円と終値での年初来高値5月22日の15,627円にあと一歩と迫りました。このまま「円売り・225先物買い」の売買が活発化すれば5月23日のザラ場高値15,942円が視野に入ってきます。

 

NT倍率の急上昇の意味

NT倍率とは、日経平均(N)をトピックス(T)で割った数字ですが、最近は日経225先物に仕掛け的な買いが入って急騰し、それを現物株が追いかける上昇となって日経平均の指数は上昇しますがトピックスはそれについていけず、NT倍率が高くなっています。その背景は「日経225先物買い・円売り」が仕組みとして売買され、先物買いで日経平均が高くなると為替は円売りとなり、円売りが進むと日経平均が上昇するという関係になっているからです。21日(木)時点では、NT倍率12.36倍と2000年のITバブル以来の水準となっており、この日は日経平均が△1.92%上昇したにもかかわらず、トピックスは△1.04%しか上昇していませんでした。

特に、先物に仕掛け的な買いで上昇する時は、指数にインパクトのある一部の値がさ株に集中し、結果的に日経平均の指数が大きく上昇することになります。最近の動きは、ソフトバンクを中心にファナック、ファーストリテイリング、KDDIに資金が集中しており、先週末の22日(金)の騰落数の動きをみても△16の15,381円とプラスの上昇にもかかわらず、値下がり銘柄数は1,021となっています。

ここで考えられることは、相場というのは「行き過ぎ」がありえますので、トピックスに比べて日経平均が「行き過ぎ」となっていったん下落となるのか、それともトピックスが出遅れているとしてトピックスの上昇が追いついてくるのかのどちらかとなります。現時点では、5カ月にわたる三角保ち合いを上放れしたばかりのアベノミクス相場第2幕の初期の段階だとすれば、下げても限定的にトピックスも徐々に追いついてくるとみた方がよいかもしれません。

ここで述べた「先物買い・円売り」の仕組み売買のため、主力株の一部は上昇するものの、好業績の中小型株はせいぜいテクニカルな反発程度で、個人投資家の売買する中小型株・材料株の動きはほとんどないというのが現状です。しかし、日経平均が大きく上昇して多少時間をかけた一服になれば中小型株の水準訂正が始まりますので、もう少し我慢して保有するのがいいでしょう。

(指標)日経平均

先週の予測では、チャートから見る限り5月22日の15,627円を目指し、その背景はアメリカの金融緩和策の長期化期待から世界の株式市場が上昇しており、日経平均も上値を試す展開が期待できるとしました。

週半ばまでは前週末の大幅上昇から利益確定優勢となり3日連続の小幅下落となりましたが、15,000円をしっかり守り、21日(木)には為替が100円台の円安となったことで先物に仕掛けてきな買いが入って大幅高となり、それが一段の円安を誘ってさらに日経平均は上昇し、△289の15,365円の大幅反発となりました。週末の22日(金)は、NYダウが初めて16,000ドルの大台にのり、為替も101円台の円安となったことで一時△213の15,579円と5月22日の15,627円まであと48円と迫りました。しかしテクニカル的に過熱感を示す指標も多く週末要因もあって先物主導で売られ△16の15,381円で引けました。

今週は、国内的には信用の絶対期日を経過して上値は軽くなるため、為替の円安が進行すれば先物主導で「円売り・225先物買い」と、これまでの仕組み商いが活発化して5月22日の15,627円を試す動きが想定されます。逆にアメリカ市場が今週28日(木)の感謝祭や翌日の時間短縮取引となるので、アメリカ株式は低水準の商いとなって一服すれば為替も一服となり、日経平均も上値を試すというより高値圏でのもみあいとなりそうです。

週明け25日(月)は、1ドル=101円台後半の円安となったことで「円売り・225先物買い」が活発化し、カラ売りの買い戻しも誘って△237の15,619円と、5月22日の終値ベースでの年初来高値にあとわずかとなりました。

日経平均

 

(指標)NYダウ

先週の予測として、チャートからみると、4月19日の14,444ドルを安値とする短期の上昇トレンド(B)の上値抵抗ラインの近辺でもみあっていましたが、10月29日に15,680ドルで買転換が出現し、11月14日には15,876ドルで上昇トレンド(B)を上放れる形となったことで16,000ドルの大台を意識した攻防になるとしました。

想定通り16,000ドルを挟んだもみあいとなり、20日(水)にはFOMC議事録の内容で「経済指標は改善しており、近いうちに量的緩和策の縮小の可能性は高い」となったことで▼66の15,900ドルまで下げましたが、緩和策の長期継続期待強く、21日(木)には△109の16,009ドルと終値で初めて16,000ドル台を回復しました。週末の22日(金)も引き続き金融緩和策の継続期待で△54の16,064ドルと史上最高値を更新しました。

今週は高値圏でのもみあいとなりそうです。NYダウは7週連続で上昇し過熱感も指摘されるなか、28日(木)に感謝祭で休場、29日(金)も時間短縮取引となるため市場関係者や投資家で休暇をとる人が多く、週を通して低水準の取引となりそうです。

NYダウ

 

(指標)ドル/円

先週の予測では、アメリカの景気回復期待から金利が低下しているにもかかわらずドルが買われて円安となり、さらに20~21日の日銀金融政策決定会合で追加の緩和の観測が浮上すれば、円売りのきっかけになるとしました。チャートをみると、11月12日に99.7円でドルの買転換となり、実態では100円台で上放れになっているため、柴田罫線でも100.7円を超えると上放れになるとしました。

週半ばまでは100円を挟んだもみあいとなっていましたが、21日(木)は日経平均の大幅上昇が円売りを誘い、NYダウの16,000ドル台のせがアメリカの景気回復を示すものとしてドル買いとなり、7月8日の101.54円をつけた時以来4カ月ぶりの101円台の円安となりました。週末22日(金)も引き続き円が売られ、101.35円まであって101.3円で引けました。

今週の予測は、最近の動きは日米の株高の上昇に引っ張られる形で「ドル買い・円売り」の状況となっています。特に日本市場は「円売り・225先物買い」の仕組み商いが活発化しており、株価がこのまま上昇すれば円安の流れが続くことになります。しかし、今週はアメリカ株式の一服も考えられ、そうなると日経平均も同じ動きとなって円安一服となる可能性もあります。先物主導で日経平均が上昇するようなら、7月8日の101.54円を突破すると102.4円を試す動きとなります。100~102.4円のレンジを想定。

ドル/円

 

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