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今週は、FOMCの結果を受けての動きに注目
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

今週は、FOMCの結果を受けての動きに注目

2013/9/18
先週の9日(月)の時点では、シリア空爆の先送りを背景に、東京オリンピック開催決定や国内GDP改正値の上方修正、さらに1ドル=100円台の円安を受けて日経平均は△280の14,141円の大幅高となりました。
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日経平均は三角保ち合いを上放れるが、8月2日の14,466円は抜けず

先週の9日(月)の時点では、シリア空爆の先送りを背景に、東京オリンピック開催決定や国内GDP改正値の上方修正、さらに1ドル=100円台の円安を受けて日経平均は△280の14,141円の大幅高となりました。この時点では14,300円水準は三角保ち合いの上限にあたり、三角保ち合いを明白に上放れするには終値で8月2日の14,466円を抜けることができるかどうかとしました。シリア問題もまた不透明感が残っており、FOMC(17~18日)を控えてこのまま一気に三角保ち合いを突破して上昇するとは考えにくいところですが、週末にSQを控えており、いったん大きく上昇する可能性もあると予想しました。

10日(火)は、為替が円高へ振れたにもかかわらずオリンピック関連の内需株が買われ△218の14,423円となり、11日(水)は、シリア問題でロシアの提案をアメリカが検討することになったことで外交的解決へ向かう方向となり、為替も1ドル=100.46円までドルが買い戻され、日経平均は先物主導で一時14,561円まで上昇しましたが、△1の14,425円で引けました。その後利益確定売り優先となり、週末の13日(金)は一時▼154の14,233円まで下げて、終値は△17の14,404円で引けました。9月SQ値14,323円を上回って引けましたが、8月2日の14,466円を終値では突破できませんでした。

FRB議長に内定していたサマーズ元財務長官の辞任で緩和策長期化期待

今週は、FOMC(17~18日)が金融緩和の縮小に踏み切るかどうかが焦点となります。それを占う意味で次期FRB議長人事が注目され、先週末にサマーズ元財務長官が次期議長に固まるとの報道から円安が進みました。その理由は前にも述べましたが、次期FRB議長候補としてタカ派(量的緩和に批判的な前倒しの出口戦略)のサマーズ氏と、ハト派(バーナンキ議長の量的緩和を継続し緩やかな出口戦略)のFRB副議長イエメン氏に絞られていました。

しかし、日本が休場の16日(月)に次期議長に内定していたサマーズ氏が指名を辞任したことで、イエメン氏を軸に選考が進むとの見方から緩和的な政策が長期化するという期待と、シリア情勢で外交的解決が合意されたことで、昨日のNYダウは一時△173の15,549ドルの上昇となりました。その後はFOMCを前に様子見から上げ幅を縮小し、△75の15,376ドルで引けました。為替はサマーズ氏の辞退で長期金利が低下しドル売り・円買いとなって98.56円まで円高が進行し、引けは99.15円となりました。

FOMCでの量的緩和策の縮小の時期は、市場では9月実施の見方が大半を占めており、むしろ縮小の規模に注目しているようです。この場合は、長期金利が大きく上昇しなければ目先は材料出尽くしとなって株高が継続することになりますが、金利が大きく上昇すれば株価の下落となって円安よりも株価の下落に影響を受ける可能性が高いといえます。ただし、シリア問題が外交的解決に向かったことで下値は限定的であり、下げれば買いチャンスとなります。時期が先延ばしされればアメリカ株式の上昇要因となり、日本株も連動する可能性は高いといえます。ただし、目先はサマーズ氏の辞退により金融政策に不透明感が生じているとの見方から、様子見姿勢が強まることも予想されています。

本日は、昨日のNYダウは上昇したものの、為替が1ドル=99円台前半の円高となっていることで主力株は見送られ、材料株や小型株(特に低位の建設株)中心の相場展開となりました。前場はかろうじて△13の14,417円とプラス圏を維持しましたが、後場はマイナス圏に沈み大引けは▼93の14,311円となりました。先週の予測で、基本的には14,300円水準(現実は14,400円水準となりました)を上値に高値圏でもみあえば、上昇していなかった好業績銘柄は水準訂正してくるので利益確定を優先し、再び下げたところを買うのがよいとしました。

(指標)日経平均

先週の予測では、東京オリンピック開催決定で戻りを期待できるが、SQを週末に控えて、又翌週のFOMCの金融政策を巡る様子見ムードもあり、上値を14,300円水準としました。

しかし、9日(月)にはオリンピックの決定に加え、4-6月期GDP改定値が上方修正となったことで△344の14,205円の大幅高となり、10日(火)は、シリア情勢の一服からNYダウが15,000ドルを回復したこともあり△218の14,423円となって三角保ち合いを少し上に抜けました。しかし、週後半には買いが一巡して上げ幅を縮小し、週末13日(金)は一時▼154の14,233円まで下げましたが、△17の14,404円と9月SQ値14,323円を上回って引けました。三角保ち合いの上放れが明白になるには、8月2日の14,466円を終値で上に抜ける必要があるとしていましたが、ザラ場では9月11日に14,561円まで上昇したものの終値では抜くことができませんでした。

今週の相場の動きは17~18日のFOMCにかかります。量的緩和の縮小に踏み切るかどうかですが、アメリカ株式はある程度織り込んでいても新興国は資金流失の可能性があり、もし踏み切った場合に米長期金利の急上昇を誘発すれば混乱要因となります。ただし、下げても、シリアへの武力行使が回避されたことは相場の下支えとなります。下値は14,200円水準、上値は9月11日の14,561円を終値で抜けると14,800円水準を試すことになります。

連休明け17日(火)は、サマーズ元財務長官のFRB議長の辞任を受けてNYダウは上昇するものの、為替が円高へ進んだことで主力株は見送られ小型株が上昇となり、▼93の14,311円となりました。FOMCの結果待ちとなっております。

日経平均

(指標)NYダウ

先週は、シリア情勢とFOMCの金融政策を巡る観測が交錯する展開を予想しましたが、週明け9日(月)は、日本のオリンピック開催決定やGDP改定値の上方修正、中国の8月CPIが予想を上回り、又シリア情勢が一服したことで、△140の15,083ドルと15,000ドル台を回復したことから戻りを試す展開になりました。

結局、シリア情勢が外交的解決の方向に向かい、世界的な経済状況が改善に向かっていることで、11日(水)には△135の15,326ドルと3日連続の100ドル超えの上昇となりました。12日(木)は▼25の15,300ドルと一服しましたが、週末13日(金)は△75の15,376ドルで引けました。

今週は、FOMCの金融政策が焦点となり、小幅な縮小の見方が多く、その場合長期金利が大きく上昇しなければ目先材料出尽くしから株価は上昇する可能性が高く、先伸ばしされても株価は上昇することになります。

週明け16日(月)は、時期FRB議長として有力視されていたサマーズ元財務長官が辞退したことでハト派とされるイエレンFRB副議長が有力視され、一時△173の15,549ドルまで上昇し、終値は△118の15,494ドルで引けました。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、8月雇用統計が予想を下回ったことでFOMCでの金融政策の方向が不透明となり、シリア情勢からも投資家がリスクをとりにくく円高基調となるものの、消費増税実施の可能性が高まれば円売りになりやすいとしました。チャートでは、引け値で9月6日の100.2円を上回れば、柴田罫線で三角保ち合いを上放れる形になるとしました。

しかし、10日(火)にシリア問題でロシアの提案を受け入れる可能性が高まってリスク回避でドルが買い戻され、米国債利回りが上昇してドルが買われ、11日(水)には100.6円までのドル高進行となり、ドルの三角保ち合いの上放れ(円の下放れ)となりました。その後、週後半は経済指標の下ブレで量的緩和縮小時期がズレ込むとの見方からドルが売られ、週末13日(金)は99.19円までの円高となって99.31円で引けました。

今週は、17~18日のFOMCが最大の焦点となります。実施が伸びれば99~100円のもみあい、実施されれば金利が上昇し株安につながりますが、実施されても低金利政策は継続されるので、金利の上昇が限定的であれば円売り・ドル買いとなってきます。100円を軸にもみあってその後緩やかな円安となりそうです。

ドル/円

 

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