8031 三井物産 東証1部

四季報2013年夏号によると、主柱の金属資源は石炭、鉄鉱石。市況弱含むが既存権益拡張による数量増で補う。化学品、鉄鋼製品は前期の減損影響消え反発。円安進行し海外子会社の収益押し上げ、純利益底打つ。配当性向25%基準。

2009年3月4日の800円の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2010年4月12日に1,665円でピークを打ち、ここから大幅調整となって7月6日の995円まで下落しました。その後、2011年2月17日の1,558円まで戻すものの、ここを戻りの高値とし、995円を安値とする三角保ち合い(B)を形成していました。この三角保ち合いの煮詰まりつつある中で、2012年11月14日の1,057円を安値にアベノミクス相場がスタートし、2013年3月12日に1,463円の高値をつけ、いったん三角保ち合いを上放れしました。しかし、中国経済の成長鈍化を嫌気して4月4日に1,205円まで売られましたが、その後の日経平均の急騰に合わせて買われ、5月22日には1,627円まで上昇し、当面のピークをつけました。ここから日経平均の急落に合わせて下落し、5月30日に1,313円で売転換が出現し、6月13日には1,198円まで下げています。今期の業績、PBR等からみると、売られ過ぎとなっていますので、まずはリバウンド狙いとなると考えられます。

三井物産

4042 東ソー 東証1部

四季報2013年夏号によると、石化順調。機能商品に増産相次ぎ戦線拡大。クロル・アルカリは11年秋の事故影響解消。有機化成品とともに採算改善進む。償却減、円安恩恵もあり営業益復調。受取保険金縮小。為替差益見込まず。

2009年2月20日の133円で底打ちとなり、6月1日の333円まで反発。ここから11月27日の198円まで下げて三角保ち合い(A)となり、上放れして2011年7月19日に354円の高値をつけました。その後下降トレンド(B)入りとなって下げ続け、2012年10月1日の147円と、2009年2月20日の133円に対してほぼ全値押しとなりました。しかし、アベノミクス相場のスタートと共に業績も急回復し、今年の5月23日には410円と8ヶ月で2.7倍化しました。5月23日に410円の長い上ヒゲを出して、日経平均の急落と共に下落し、2012年10月1日の147円から5月23日の410円までの1/2押し(279円)に近い289円まで6月7日に下げて反発し、6月17日に326円で買転換出現となって押し目買いの形と考えられます。

東ソー

8848 レオパレス21 東証1部

四季報2013年春号によると、賃貸は入居率が改善。空室損失引当金戻入も効く。建築請負は減退でも営業増益。為替差益計上。14年3月期は賃貸の入居率向上と原価引き下げが続く。建築請負は太陽光発電工事が支え、営業益復調。

2009年8月13日の999円の高値からの下降トレンド(A)の中で、2011年3月15日の67円で底打ちとなり、緩やかに下値を切り上げる上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で、2012年11月13日の217円を安値にアベノミクス相場がスタートして不動産株は急騰となり、上昇トレンド(C)を形成しました。この銘柄は、11月13日の217円からの上昇が12月27日の390円まで上昇して、いったんの下落となったところで、1月17日に1/2押し(304円)水準から下を買って、利食い目標を短期370~390円、中期410~430円としました。

結局、1月23日の300円を安値に反発となって3月15日の445円まで上昇し、利食い目標とした短期・中期を達成し、4月2日に359円まで押し目を入れ再上昇となって、5月9日には599円まで上昇しました。しかし、ここから日経平均が急落し長期国債が上昇したことで不動産株全体が売られ、日銀の次の金融政策を待っているところであると思われます。

レオパレス21

6462 リケン 東証1部

四季報2013年夏号によると、ピストンリング首位、シェア5割。国内エコカー補助金剥落影響あるが、北米、東南アジアでの日系車需要増受け主力の自動車部品拡大。工程改善など原価低減効果が下期中心に発現。償却費、研究開発費増こなす。営業益反発。増配。

2009年3月10日の175円で底打ちし、上昇トレンド(A)を形成。この中で2011年2月17日の444円まで上昇。ここをピークに3月11日の東日本大震災を受けて急落。その後は下値を260円とし、上値を切り下げる三角保ち合い(B)へ移行しました。この中で11月13日に260円の安値をつけ、アベノミクス相場を受けて急上昇し、上昇トレンド(C)を形成して5月20日には522円と7カ月で2倍化となりました。ここから日経平均の急落につれて大幅下落となって6月7日に(2/3押し水準348円の)359円まで下落し、安値圏でのもみあいとなっています。目先は深押しですので、短期リバウンド狙いと考えられます。

リケン

2664 カワチ薬品 東証1部

四季報2013年夏号によると、北関東中心に東北にもドラッグチェーンを展開。店舗純増は前期並みの18。医薬品、化粧品で品目増強、販売員への接客教育も徹底し既存店伸ばす。前期の物流拠点稼働で新店の必要面積減り賃借料抑制、仕入れ原価にも低減効果。営業益反発。増配。

2011年2月15日の1,788円の戻り高値からのもみあいの最中に3月11日の東日本大震災が発生し、3月16日に1,210円までの急落となりました。ここから緩やかな上昇トレンド(A)を形成していましたが、この中で2012年10月4日に1,471円の安値から、アベノミクス相場を受けて急伸となり、今年の5月14日には上昇トレンド(A)を上に抜けて2,414円まで上昇しました。目先は、ここをピークにもみあっている時に日経平均が5月23日に当面のピークをつけて急落となり、この銘柄もこの日に2,185円で売転換出現となって、6月7日には1,813円まで下げて反発となったところです。100株単位で出来高が多くない銘柄ですので、小資金の方向きと考えられます。

カワチ薬品