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本日13,000円台回復。13,000~13,500円のもみあいのあと14,000円の動きとなるのかどうか-注目は19日のバーナンキ議長の記者会見-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

本日13,000円台回復。13,000~13,500円のもみあいのあと14,000円の動きとなるのかどうか-注目は19日のバーナンキ議長の記者会見-

2013/6/18
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週は、想定以上の円高進行で、日経平均も再度下値確認へ

先週は、メジャーSQに絡む先物主導で大きな振れがなければ、6月7日(金)の安値12,548円が底打ちの可能性が高いとしました。昨年の11月中旬から5月23日の15,942円までの上昇幅の1/2押しが12,281円(日経先物は6日に一時12,290円とほぼ到達)ですので、ほぼ値幅調整は完了し、あとは日柄調整が先週末のメジャーSQまで続くかとしていました。

しかし、想定を超える円高進行となったことで、値幅と日柄が多少ズレてきています。10日(月)に前週末のアメリカの雇用統計を受けて海外株式の上昇と円安進行となったことで、△656の13,514円と今年最大の上げ幅となりました。このまま底打ち反転も期待していましたが、11日(火)の日銀金融政策決定会合で追加の金融緩和策がなかったことがきっかけに、メジャーSQを控えて先物には仕掛け的な売りが出て3日続落となり、13日(木)は、アメリカ市場でのQE3の規模縮小懸念が高まり株安・ドルの全面安となったことで、円は1ドル=94円台の円高進行となり、日経平均は売りが売りを呼ぶ展開となり、▼843の12,445円と今年2番目の下げ幅となりました。週末の14日(金)は、一時12,900円まで上昇するものの△241の12,686円の終値となりましたが、メジャーSQ値12,668円をわずかに超えて引けました。

今週も週末にメジャーSQを控えて、先物主導の動きの可能性

日経平均は先週末の7日(金)に12,548円まで下落して下ヒゲを出し、日足での陰線となってテクニカル的には12,500~13,000円のボトム圏の形成の動きとなっています。先週は、75日移動平均線が13,000円台にあったことで、13,000円を下値抵抗ラインに13,000~13,500円をボトム圏と想定しましたが、1ドル=94円台までの円高進行でボトムのレンジが一段下となりました。

今週は、14日(金)にメジャーSQを控え、先物に振り回される場面もありそうです。そのきっかけの材料としては、10日(月)~11日(火)の金融政策決定会合で何か金融緩和策が出るのかどうか、14日(金)はメジャーSQですが、この日には成長戦略の閣議決定が行われるため、あたらめて買い直されるのか、材料出尽くしとなるのか等があり、海外ではアメリカの経済指標の結果を受けて、株、為替の動き、6月決算のヘッジファンドの動きが注目となります。

なぜ、急激な円高進行となっているのか

目先の一段の95円を切る円高は、11日(火)の日銀金融政策決定会合で追加の金融緩和策がなかったことによります。現状維持だけでしたので、既に織り込まれつつあった資金供給オペの期間延長も見送られたことで、不動産株が大きく下落しました。この日の海外で失望売りが広がり、欧米株式の大幅下落と1ドル=98円台から95円台へ円高進行となりました。さらにアメリカ市場では、QE3の早期規模縮小懸念からドル全面安となり、1ドル=93円台をつける動きとなっています。

しかし、円高進行のスタートは、5月22日にバーナンキ議長が議会証言で「労働市場が改善すれば、QE3の規模を縮小させる」と発言したことで、早期の規模縮小懸念が生まれ、5月23日以降の日本株式の急落にもつながり、新興国からも資金流失となって株価が下落し、新興国も波乱相場となっています。

どういう事かと言うと、『円のキャリートレードの巻き返し』が起こっているのが円高進行の1つの理由です。金利の安い「円」で資金を調達し、その「円」を売って新興市場の資産や株式市場で運用する手法をとっていた海外ファンドが、アメリカの長期金利の上昇(QE3の規模縮小期待で金利上昇)で、資金をアメリカの国債に移動する動きやトルコ情勢の悪化で新興市場から資金が逃げ出す可能性を懸念し、いったん新興国に投資していた資金を換金して「円」に買い戻す動きが出ています。

つまり、日銀の異次元金融緩和策への失望と円のキャリートレードの巻き返しで急激な円高となっているといえます。円の乱高下の背景にあるのは短期的な売買を繰り返すヘッジファンドなどの影響が大きいことは株式相場と同じです。90~93円水準では過去に売ってきた円の利益確定が終わってしまう水準ですので、現在の日米の景気回復に向かう中では、リスク回避の円買いを続けることは逆にリスクが大きくなります。そのため、ここからの円の上昇余地は限られてくるものと思われます。

今週は、バーナンキ議長の記者会見に注目

為替の今後の方向性を左右するものは、17~18日のG8サミット、18~19日のFOMCがありますが、特に19日のバーナンキ議長の記者会見が注目となります。この会見で「QE3の早期の規模縮小」が弱まれば株式市場にとってはプラスとなります。

先週は3日間で1,000円近い下げとなりましたが、週末は終値がメジャーSQ値を何とか上回って引けました。ただ、目先は上昇しても商いが細っている中での先物主導による振れの大きい動きが暫くは続く可能性があります。

本日は、前場に安寄りして▼136の12,549円まで下げ、そこから切り返して△152の12,838円の前引けとなりました。後場になると、FRBがQE3の規模の早期縮小は行わないのではないかとの見方もあり、一段高となって△346の13,033円と3日ぶりに13,000円台を回復しました。13,000円台を暫く守ることができれば、13,000~13,500円でのもみあいのあと14,000円を試す動きが想定されます。

(指標)日経平均

先週は、10日(月)の時点で、前週末のアメリカの雇用統計を好感して海外株式が大幅上昇し為替も98円台の円安進行となったこともあり、△636の13,514円と今年最大の上げ幅となりました。そのため、7日(金)の安値12,548円が底打ちの可能性があり、目先13,500円を試す動きを期待できるとしましたが、14日(金)にメジャーSQを控えており、日経先物による下ブレの可能性があるともしました。

結局、11日(火)に日銀の追加の金融緩和が見送られたのをきっかけに3日連続安となり、13日(木)には海外株安や円高、それにメジャーSQの清算に絡んだ売り仕掛けで▼843の12,445円と今年2番目の下げ幅となりました。週末の14日(金)は△241の12,686円と反発したものの戻りは弱く、4週連続の下落となっています。

今週は、為替が落ち着けば12,500~13,000円のもみあいのあと13,000~13,500円のボックスに移っていく可能性が高いと考えられます。為替の動きを左右するのは18~19日のFOMCとバーナンキ議長の会見内容にかかっていますので、アメリカの状況をみながらの様子見ムードが強いかもしれません。ただし、下値固めから反発のタイミングを狙う局面に入っていると思われます。

今週は12,500~13,000円でのもみあいを想定していましたが、週明けの17日(月)は寄り付き後▼136の12,549円まで下げたあと大きく切り返し、△346の13,033円と13,000円台を回復しました。13,014円を上回って引けましたので、チャート上はここから下げても押し目買いの形と考えられます。13,500円水準は目先上値のフシになっていますので、13,000~13,500円のもみあいのあと上放れで14,000円を目指す形と考えられます。ただし、そのスピードは為替の動きに関連しますので、FOMCやバーナンキ議長の会見が注目となります。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、5月22日の15,542ドルを高値とし、6月6日の14,844ドルを安値にもみあいとなっており、上放れできるか、それとも下放れとなるのか注目するところとしています。その背景は、アメリカ経済の回復期待とQE3の規模縮小懸念との綱引きとなっているためです。週末の14日(金)は、IMFの2014年米国経済成長が3.0%から2.7%へ下方修正されたこともあり、▼105の15,070ドルで引けました。結局は、経済指標とQE3規模縮小の実施期限を巡って綱引きが続き、柴田罫線をみると高値圏で三角保ち合い(A)を形成し、煮詰まりつつあります。

今週は、18~19日にFOMCがあり、19日のバーナンキ議長の記者会見に注目が集まります。QE3縮小に関する何らかの説明が出ると予想されており、それによって為替、株式が上下どちらかに動く可能性があります。市場の見方は、ドル売り・円買いがこれ以上進行しないような内容になるという見方が多いと考えられます。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週は、米景気の回復期待からのドル買い、QE3の規模縮小懸念からのドル売りと方向性が出にくく、ただし、10~11日の日銀の金融政策決定会合で追加の金融緩和が出ると円安、出なければ円高要因となるとしました。

結局、11日(火)の日銀金融政策決定会合では追加の金融緩和は出ず、これをきっかけに1ドル=95円台への円高進行となり、さらに円のキャリートレードの巻き返しもあって、週末の14日(金)は93.98円まであり94.16円で引けました。柴田罫線では6月5日に99.7円でドルの売転換が出現し、さらに6月11日の96.2円でろく売出現となって93.98円までドルが売られました。93円台は目先の下値のフシですが、ここを切ると91円水準までのドルの下げの可能性が出てきます。

今週は、アメリカでのFOMCやバーナンキ議長の会見によって大きな動きが想定されます。バーナンキ議長がQE3の縮小について時期の明確な見解を示せば、不透明感が和らぎ世界的な株安に歯止めがかかり、円買い・ドル売りも一服するとの見方があります。内容が曖昧だと、リスク回避の円買いが進むことになります。チャートをみると93~97円がレンジとなります。

ドル/円

 

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