8308 りそなホールディングス 東証1部

四季報2013年春号によると、利回り低下で資金利益弱含みだが、与信費用が想定より減り増額。税効果で純益膨らむ。14年3月期は住宅ローン続伸、法人向け底打ち。投信販売回復。ただ利ザヤ続落、与信費用増え経常小幅減益。

中長期トレンドをみると、2009年2月26日の1,729円の高値からの下降トレンド(A)の中にあります。この下降トレンド(A)の中で、2010年11月17日の445円で安値をつけ、2011年1月7日の579円まで反発したあと下向きの先細三角形(B)の下げの型となりました。この中で2012年6月4日の278円で底打ち(1番底)となり、11月12日の321円で2番底となったあと、安倍政権による金融政策を受けて2013年1月10日に404円で買転換出現となって下向きの先細三角形(B)を上放れしました。その後、3月12日に561円まで上昇するものの、下降トレンド(A)の上値斜線にアタマを押さえられて4月2日の453円まで押し目を入れ、再上昇となって5月9日に574円まで上がって中長期の下降トレンド(A)を上に抜けつつあります。しかし、2011年1月7日の579円が抵抗ラインとなっており、ここを抜けてくると800円まではフシらしいフシはありません。

りそなホールディングス

 

8848 レオパレス21 東証1部

四季報2013年春号によると、賃貸は入居率が改善。空室損失引当金戻入も効く。建築請負は減退でも営業増益。為替差益計上。14年3月期は賃貸の入居率向上と原価引き下げが続く。建築請負は太陽光発電工事が支え、営業益復調。

中長期のチャートをみると、2009年8月13日の999円を高値にリーマンショックを受けて反落し、下降トレンド(A)を形成。この中で、2010年8月13日の123円、11月1日の88円、2011年3月15日の67円と順下げの3点底(逆3尊天井)を作って反発し、緩やかな上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で、2013年11月13日の217円を安値にアベノミクス相場による急上昇となって、上昇トレンド(C)となっています。5月9日に599円まで上昇し、5月12日に515円まで押し目を入れて反発しているところです。長期金利の上昇によって不動産株全体が軟調となっていますが、現在は循環物色の流れですので、再び買い直されてくる可能性が高いといえます。ただし、この銘柄はチャートでは600円水準は上値のフシとなっていますので、このまま上昇すれば見送りがよいと考えられます。

レオパレス21

 

8833 東宝不動産 東証1部

四季報2013年春号によると、14年2月期は主力の不動産賃貸が空室率改善。渋谷ヒカリエ(区分所有)の寄与本格化。子会社の道路は軟調懸念残るが、商業施設改装費も一巡し営業益復調。

2011年3月11日の東日本大震災前の高値1月19日の670円から震災直後の3月15日の400円まで急落し、いったん反発して再下落し、9月12日の373円で底打ちとなりました。ここから三角保ち合い(A)を形成していましたが、2012年11月13日の413円を安値にアベノミクス相場に突入し、急騰となって2013年1月21日に812円と2カ月で2倍化しました。ここで2月6日の734円まで押し目を入れて小さな三角保ち合い(B)となったあと再び急騰し、3月8日には997円の高値をつけました。ここを目先のピークに3月28日には765円まで押し目をいれるとすぐに4月8日には939円まで反発し、再び大きく下げて4月26日には775円で短期の売転換出現となっています。出来高が少ない為に株価の変動が激しいといえます。昨年11月13日の413円から今年3月8日の997円までの上昇幅の1/2押しが705円ですので、この水準までの下げを目安に押し目買いの形と考えられます。

東宝不動産

 

1878 大東建託 東証1部

四季報2013年春号によると、主力の建築請負は受注が3%強増の6,300億円上回る。完工増だが労務費上昇が圧迫。不動産が支え営業増益。14年3月期は建築請負が積み上がった受注残消化で完工高増え牽引。不動産も着実な借り上げ戸数増、入居率高水準保ち利益続伸。

中長期のチャートでは、2009年9月24日の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2010年10月29日の4,775円を安値に上昇トレンド(A)を上に抜け、2011年2月21日には7,180円まで上昇しました。ここでのもみあいの最中に、3月11日の東日本大震災が起こり、3月15日には5,250円まで急落しました。しかし、ここを安値に上昇トレンド(B)へ移行し、この中で2013年4月2日の7,490円まで押し目を入れて急騰となり、上昇トレンド(B)を上に抜けて5月9日には11,040円となりました。しかし、この1万円台のせの目標達成感とその後の長期金利の上昇を嫌気して反落となり、4月2日の7,490円から5月9日の11,040円までの上昇幅の1/3押し(9,857円)を下に切り、5月21日には9,650円で短期の売転換出現となりました。

本日は、長期金利が1.0%と1年2カ月ぶりの上昇となったことでアベノミクス相場を牽引してきた金融・不動産が急落しており、この銘柄も8,860円と1/2押し(9,265円)を大きく下回る下げとなって、終値は▼410の9,060円となりました。

長期金利の予想外の大幅上昇に不動産株が売られていますが、テーマ株だけに長期金利の上昇が一服すれば買い直されることになります。ただし、目先は下げ過ぎからのリバウンド狙いと考えられます。

大東建託

 

3107 ダイワボウホールディングス 東証1部

四季報2013年春号によると、IT部門拡大するが価格競争で粗利低下。衣料は国内の消費低迷続く。システム償却負担重く営業減益。14年3月期はIT部門で携帯端末等伸長。衣料は中国国内事業が拡大。ただ、化合繊・資材は原料価格上昇の懸念。営業益の戻り鈍い。

2009年8月19日の506円の高値からの下降トレンド(A)を抜け出しているものの、大底圏での値動きが続いています。まず、2011年12月20日の237円を高値とし、2011年3月15日の110円を安値とする三角保ち合い(B)を形成し、この中で(1)(2)(3)と3点底を形成して上放れとなり、今年の2月4日に203円まで上昇してここを高値にもみあいが続いています。中期的なチャートの形としては、200円水準を上値として2011年3月15日の110円から下値を切り上げる直角三角形の保ち合い(C)となって〔さらにこの中で上昇トレンド(D)を形成中〕いますので、チャートの形からは、いずれ上放れる形と考えられます。そのポイントは、今年の2月4日の203円を終値で上に抜けた時と思われます。

ダイワボウホールディングス