2432 ディー・エヌ・エー 東証1部

四季報2013年春号によると、主力のソーシャルゲームはバンダイナムコとの協業タイトル絶好調。無料通話・メール(12年秋参入)の販促費吸収。14年3月期は無料通話・メール赤字先行だが国内ソーシャルゲーム安定成長。海外黒字化達成もあり増益路線保つ。連続増配か。

2011年8月18日の4,330円の戻り高値をつけた以降のチャートの動きをみると、2012年1月19日の1,750円まで下落したあと2月14日の2,760円まで反発し、再下落となって6月4日の1,392円で底打ちとなり、7月31日に1,605円で2番底をつけて上昇トレンド(A)を形成しています。この中で、今年の1月15日に3,430円、2月8日の3,260円と2山を形成して3月7日の2,356円まで調整し、3月22日に2,558円で買転換出現となって反発に転じています。現在は、外需株と内需株が循環で買われてきていますので、内需株に重点が移れば更に買い直されてきます。押し目買い有利の形と考えられます。但し、チャートの形からは3月7日の2,356円を終値で切ると損切りとなります。

ディー・エヌ・エー

8140 リョーサン 東証1部

四季報2013年春号によると、車載用やFA、家電向け半導体が総じて苦しい。技術サポート加えた営業増やし利益率改善するも会社想定下振れ。14年3月期は下期に産機関連が上向く。車載用半導体の引き合い活発で、新規案件も上乗せ。スマホ周りの堅調続き営業増益。

中期のチャートでは、2011年1月25日の2,295円を高値に3月11日の東日本大震災を受けて8月9日の1,506円まで下落。その後は安値圏のもみあいとなって2012年2月20日に1,803円まで上昇後再下落となり、下向きの先細三角形(A)を形成しました。この中の煮詰まりの過程で、6月4日の1,364円、7月25日の1,356円、10月26日の1,368円と順下げの三点底を作り、11月2日に1,413円で買転換が出現し、上放れとなって2月6日に2,041円まで上昇しました。2月22日に2,031円と2番天井となって下落に転じ、2月27日に1,858円で短期の売転換が出現し、3月8日に1,777円まで下げて1,800円台でもみあっているところです。10月26日の1,368円から2月6日に2,041円までの上昇幅の1/3押しが1,800円ですから、ここを少し切ったところからの反発となっています。押し目買い有利の形と考えられます。

リョーサン

3104 富士紡ホールディングス 東証1部

四季報2013年春号によると、スマホ需要で半導体向け研磨材が絶好調、新規用途も増加。利益上振れ、最高純益圏へ。増配。14年3月期は化学品で東洋紡の武生工場取得が寄与。が、利益柱の研磨材が需要一服。利益小幅反落に。

2010年8月25日の102円を安値に緩やかな上昇トレンド(A)を形成していましたが、この中で2012年5月15日の145円を安値に反発となり、7月31日に190円で買転換が出現、上昇トレンド(A)を上放れし、急角度の上昇トレンド(B)へ移行して11月8日の394円で当面のピークとなりました。大きな相場となっただけに調整が続いていましたが、今年の2月15日の259円、2月27日の265円と2点底をつけて3月25日に293円で買転換出現となりました。当面は好業績を織り込んだ後の調整ですので、リバウンド狙いとなります。

富士紡ホールディングス

1518 三井松島産業 東証1部

四季報2013年春号によると、主柱の豪州炭生産は数量微減。豪ドル安等の換算益あるが、炭価下落大きく営業減益。事業縮小、有証関係特損も。14年3月期は保養所受託が通期寄与。ただ石炭の国内需要停滞、豪州生産も能力限度続く。市況復調遅れそうで営業益横ばい圏。

石炭火力発電の新増設に関する政府発言を受けて急騰し、1月31日に256円まで急騰。その後の調整が続いていますが、クリーンな石炭火力発電の増設という材料は息の長いテーマになりますので、相場が行き詰まれば買われてくることが考えられます。

2009年3月10日の69円で底打ち後、上昇トレンド(A)を形成しましたが、2010年4月12日の227円まで上昇後、再下落となりました。その後は100円水準を下値に上値を切り下げる直角三角形の保ち合い(B)を形成しました。この中で2012年9月6日の102円を安値に反発となり、12月27日に147円で買転換が出現して1月31日には256円まで上昇しました。その後、急騰後の大幅調整となっていますので、じっくり買い下がって調整完了を待つところと考えられます。

三井松島産業

7267 本田技研工業 東証1部

四季報2013年春号によると、主力の4輪は震災、タイ洪水影響が消え、北米中心に好伸。円安で為替ヘッジ差損。最終増益幅は若干縮む。増配。14年3月期は4輪は国内で弱含むが、収益源の北米で高水準持続。アジア続伸。2輪が堅調。円安カサ上げ効果も。連続増配。

2011年2月17日の3,745円を高値に3月11日の東日本大震災と円高を受けて、11月22日の2,127円までの大きな調整となりました。その後は3,745円を高値の基点、2,127円を安値の基点とする三角保ち合い(A)を形成することになりました。この中で2012年6月4日の2,354円、7月25日の2,339円、10月11日の2,294円と順下げの3点底(逆3尊天井)となって反発し、11月16日に2,591円で買転換が出現してそのまま急騰、三角保ち合い(A)を上放れし、今年の2月12日に3,620円まで上昇しました。ここを目先のピークに短期の売転換が出現して2月27日の3,330円までの浅い押し目を入れ、すぐに再上昇となって3月15日には3,830円の高値更新となり、2011年2月17日の3,745円を突破しました。再びこの3,830円をピークに反落となり、3月22日に3,670円で短期の売転換出現となって押し目を形成しているところです。押し目の程度は、為替のドル/円がどこまでの円高進行(柴田罫線の短期トレンドでは円高へ)にかかっていますが、一時的な円高が止まって円安基調になれば真っ先に買われる銘柄と思われます。

本田技研工業