7004 日立造船 東証1部

四季報2013年新春号によると、インフラ事業の赤字続く。精密機械も低迷。が、ゴミ焼却発電設備の工事進捗、サービス漸増。機械も自動車向けプレス機好調。営業益反発増。造船など持分益見込まない。税務上繰損抱え税負担小。14年3月期はゴミ焼却発電設備が増勢。機械も着実。

天然ガスから軽油などの石油製品を生産する中核設備を米国で販売予定。ガスを液体燃料にする「GTL」と呼ばれる大型事業で世界でも4社程度しか製造できない。設備受注が実現すれば収益急拡大の期待。

2008年10月10日の66円で底打ちし、3点底の形となって反発し、上昇トレンド(B)となりました。この中で2010年1月8日の144円で当面のピークをつけて再下落となり、2011年7月22日の138円を高値に下向きの先細三角形(C)の下落となりました。煮詰まったところの2012年10月15日の85円を安値に10月23日に99円で買転換が出現し、2013年2月4日に152円まで上昇しました。ここで2月15日の128円まで押し目を入れ、3月4日に160円で「ろく買」という更なる上昇の形となっています。基本的には190円水準までフシらしいフシはありませんので、押し目買い有利と考えられます。

日立造船

 

6807 日本航空電子工業 東証1部

四季報2013年新春号によると、コネクターは産機向けが振るわず。が、スマホ用が大口契約テコに下期大幅増。自動車向けも増勢。営業益急回復。14年3月期もスマホや自動車向けが牽引。設備拡張に伴う減価償却費の増加こなす。

2008年6月8日の1063円の高値からの下落でリーマンショックも絡んで暴落となり、10月28日の291円で底打ちとなり、大底圏のボックス相場(A)を形成しました。そこから上放れしたあと2010年4月27日の748円まで上昇し、再び450~750円のボックス圏(B)の形成となりました。このボックス圏(B)の中で2011年10月5日の458円を安値に下値を切り上げる展開(C)となり、今年の1月23日の600円の安値をつけたあとボックスの上限750円を試す動きとなって、3月11日に756円で買転換が出現してきました。より確実には、2012年5月1日の759円を終値で突破すると上放れの形となってきます。ここを抜けると、中期的には2008年6月8日の1063円を目指す形となります。日経平均の上昇からみると、いつ調整してもおかしくありませんので、リスクをとる場合とリスクを少なくする場合に分けて投資する必要があると思われます。

日本航空電子工業

 

6444 サンデン 東証1部

四季報2013年新春号によると、柱の自動車用部品は欧州向け軟調だが需要旺盛なアジア、米州伸びる。内製化や現地調達効果も下期発現。ただ上期の先行投資が想定超え利益減額。14年3月期は原価低減策がフル寄与。最高益更新へ。

2011年に2月9日の423円、8月1日の419円と2山形成後、8月3日に売転換が出現し急落となって、11月22日の205円まで下落しました。ここから2012年2月27日の313円まで反発するものの三角保ち合い(A)の動きとなりつつありました。この中で8月7日に199円まで下げて250円水準を上値にもみあい、11月6日の258円で買転換となって三角保ち合い(A)を上放れし、今年の1月4日には379円まで上昇しました。ここから1月9日の338円まで押し目を入れて再上昇となり、2月6日に2011年の2山を突破する433円まであっていったんの下落となり、2月27日に355円まで押し目を入れて反発しているところです。

サンデン

 

6762 TDK 東証1部

四季報2013年新春号によると、高周波部品はスマホ向け下期増勢。が、磁気ヘッドがPC向け減速で想定ほど回復せず。構造改革の効果発現、洪水保険金上乗せでも営業増益幅縮小。14年3月期は磁気ヘッドなど強含み。小幅増益。

2012年4月2日の4840円を高値に急激な円高を受けて本格調整入りとなり、7月25日の2719円で当面の底打ちとなりました。その後も3000円を挟んだ安値圏のもみあいとなっていましたが、11月8日の2746円を安値にもみあいを放れ、今年の1月11日の3490円まで上昇しました。しかし、業績がもう1つというところもあり、1月24日の3050円を安値とする三角保ち合い(A)を形成していましたが、3月12日に3415円で買転換が出現して三角保ち合いを上放れる形となりました。

TDK

 

6752 パナソニック 東証1部

四季報2013年新春号によると、テレビ・携帯・民生リチウム電池など想定以下。パネル不振。白モノも中国影響必至。のれん減損や繰延税金資産取り崩しで最終大赤字。無配。14年3月期は白モノ底入れ。開発費・人件費抑制、採算改善。

1000円台を大きな下値のフシとする三角保ち合い(A)の中で、2010年11月19日の1272円を高値に下放れとなり、2011年4月1日の1070円まで戻したあと円高と業績悪化を受けて下降トレンド(B)を形成し、2012年11月6日の376円で底打ちとなりました。12月12日の446円で買転換出現となって下降トレンド(B)を上に抜け、2013年2月7日には781円まであって、ここを目先のピークに押し目を形成しています。基本的には、今後の円安基調を考えると、376円から781円までの上昇幅の1/3押し(646円)水準が1つ目の買いポイントとなりますが、業績の方向がはっきりしないようだと1/2押し(580円)水準までの押しも考えられます。

パナソニック