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先週末の時点で、相場の大転換の兆しを示唆する現象が続々登場-今週は高値に挑戦。「節分天井、彼岸底」の格言に注目-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

先週末の時点で、相場の大転換の兆しを示唆する現象が続々登場-今週は高値に挑戦。「節分天井、彼岸底」の格言に注目-

2013/2/5
先週の予測では、1月28日(月)に11,000円に到達し利益確定売りで反落となったことで、ここからの上昇は決算発表の結果に左右され主力の輸出企業が現時点(1月28日は91円前後)までの円安をどこまで織り込んでの上昇なのかによるとしました。
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先週は、さらに円安進行で一時11200円台回復

先週の予測では、1月28日(月)に11,000円に到達し利益確定売りで反落となったことで、ここからの上昇は決算発表の結果に左右され主力の輸出企業が現時点(1月28日は91円前後)までの円安をどこまで織り込んでの上昇なのかによるとしました。しかし、結果的には、欧米株式の上昇と為替の円安がさらに進行したことで、週末の2月1日(金)は△52の11,191円と4日続伸となりました。

1月30日(水)は、前日のNYダウが13,969ドルまで上昇し14,000ドル台接近となったことや、為替が1ドル=92円接近となったことで△247の11,113円となり、終値で11,000円台を回復し、柴田罫線では再度の買転換となりました。そして週末の2月1日(金)は、1ドル=92円台後半まで円安が進行し、日経平均は一時11,237円まで上昇して、終値は△52の11,191円で引けました。

大相場の予兆といえる記録更新

結局、日経平均は週間で264円高の11,191円となって54年ぶりに12週連続上昇となり、2年9カ月ぶりに11,000円台回復となりました。記録を更新するものが多く、1月第4週(21~25日)時点の外国人投資家の買い越しは11週連続となり、買い越し額も2兆9,500億円となっています。さらに、出遅れている外国人投資家の待機資金があり、押し目を待っている状況ですので、下げても下値は限定的といえます。

先週発表の(1月25日までの)三市場信用取引状況は、信用買いが6週連続で増加し、1兆6,678億円と1年7カ月ぶりの高水準となっています。そして「信用評価損率」がプラスになるという歴史的な出来事となっており、この現象は2005年以来となっています。この現象は、信用で買っている人がすべて儲かっているということになりますが、ふつうはマイナス状態であり、天井圏を示すものとしてこの「評価損率」が▼3%を超えて0%に接近したものとして使われます。そう考えると、今の上昇はスピード違反状況といえます。ただし短期のスピード調整はあっても、2005年の「評価損率」がプラスになった時は上昇相場が続いたという経験則があります。

長期のテクニカル分析(移動平均線)でみても相場の大転換を示唆しているといえます。1月の日経平均の月足が6週連続陽線となり、12カ月移動平均線が上昇中の24カ月移動平均線を下から上に突き抜けるゴールデンクロスを形成し、このパターンは2004年3月以来約9年ぶりの現象となっています。昨年は、ドル/円相場でも7年ぶりに同様のパターンが出現し、中長期の「円安・株高」を示唆する現象だと注目されています。

今週は、目標達成すればいったんの下落も。「節分天井、彼岸底」に注意

今週は、NYダウが2007年10月11日の14,198ドルという史上最高値に挑戦する可能性が高く、そうなると日経平均も2010年4月5日の11,408円に挑戦することになります。その場合は、目先の目標達成感が出て利益確定売りになる可能性があります。季節要因としても「節分天井、彼岸底」という相場格言があります。これは2月上旬の節分の頃に高値をつけて3月中旬の彼岸の頃に安値をつけるという意味ですが、需給関係からきているといわれています。例えば、アメリカではファンドの決算が12月に終わり、1月になると新規の資金で株を買うために1月は上昇する確率が高く、2月になると利益確定売りから相場が下がるということです。日本株式は、アメリカ株式に基本的に連動してきましたから、同じような動きになるということになります。今週は、その2月上旬の週ですので、目先の目標に到達するか、何か悪材料が出るときっかけで利益確定売りが出るということも考えられます。

本日は、海外株高と円安進行を受けて続伸してスタートとなり、上昇スピードの早さから利益確定売りが出るものの、売り方の買い戻しや出遅れている投資家の押し目買いで堅調な地合いとなり、△69の11,260円で引けました。

(指標)日経平均

先週の分析では、円安基調は変わらずと思われるが、さらに大きな円安(92円台)とならない限り高値圏でのもみあいが想定されるとしました。結果的にはさらなる円安の動きとなって、日経平均は高値更新を続けました。1月30日(水)は為替が一時92円台をつけて91円台後半の動きとなったことで△247の11,113円と再度の買転換となって11,000円台を回復し、31日(木)は△24の11,138円となり、さらに2月1日(金)は円の一段安が進行(1ドル=92円台、1ユーロ=125円台)となって△52の11,191円で引けました。この日のチャート分析では、日本市場の引け後のアメリカの雇用統計の結果が良ければさらに円安が進み、NYダウも14,000ドルを試して、来週の日経平均は2010年4月5日の11,408円を試す可能性があるとしています。

今週は、円安基調が維持されていれば、2010年4月5日の11,408円の高値を試す動きとなりそうです。アメリカをはじめとする世界景気の回復期待を背景に株式への資金の流れが広がっており、短期的な調整を挟みながらも上値を試すことになりそうです。4日(月)は海外株高と円安を受けて続伸スタートとなり利益確定売りを吸収して△69の11,260円となりました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の分析では、経済指標の改善と好決算を受けて急ピッチな上昇が続いているため、悪材料に注意とし、13,500~14,000ドルのレンジを想定しました。結局、週末の2月1日(金)の雇用統計を前に高値圏でのもみあいとなり、1月29日(火)は主要企業の好決算を受けて13,969ドルまで上昇して14,000ドルに接近するものの、30日(水)は▼44の13,910ドル、31日(木)は▼49の13,860ドルと2日連続安となりました。しかし、1日(金)は週末の雇用統計発表で過去2カ月の非農業雇用者数が大幅に上方修正されたことを受け、さらに経済指標も予想を上回ったことで△149の14,009ドルと14,000ドル台を回復し、為替も1ドル=93円へ接近する円安進行となりました。先週末2月1日(金)の分析で、引け後の雇用統計が予想を上回れば14,000ドルを試す動きになるとしましたが、その通りの動きとなりました。

NYダウは、1月の上昇率が△5.8%と堅調な動きとなっており、この背景は米国債など安全資産に逃げ込んでいた投資マネーが株式に向かい始めているためです。この流れは当分変わらず、今週は史上最高値を試す動きとなりそうです。達成すれば目先目標達成感からの下落も考えられるところですが、下値は限定的といえます。

NYダウ

(指標)ドル/円

2008年8月15日のドルの高値110.5円からの下降トレンド(A)の中で、この年の12月18日に87.3円の安値をつけ、直角三角形の保ち合いを形成。この保ち合いを下放れし、2011年10月31日の75.6円まで下落。ここを安値に底値圏でのもみあいとなり、2012年2月1日の76.1円、9月13日の77.1円と順上げの三点底(逆三尊)となって、10月19日に79.4円で買転換出現。ここから自民党の圧倒的勝利と安倍首相のデフレ対策のための金融緩和への期待が高まり、2008年8月15日の110.5円からの下降トレンド(A)を一気に抜け出し、2011年4月6日の85.5円を突破し、1月11日(金)は89円台を回復。

先週の分析では、92円は上値抵抗ラインになるところですが、国内外の株式市場が堅調であればさらなる円安も想定され、2月1日(金)の雇用統計にも注目としました。レンジを88~92円と想定しましたが、円安基調は変わらず90円台を割る円高はありませんでした。1月30日(水)には91円台後半の円安となって日経平均は△247の11,113円と11,000円台を回復、週末の2月1日(金)は1ドル=92円台前半の円安進行となりました。さらに引け後のアメリカ市場では雇用統計で過去2カ月の非農業雇用者数が大幅に上方修正されたことでドルが買われ1ドル=93円接近の円安進行となりました。93円台は上値は重たいところですが、アメリカ経済に好材料が出るとドル買いとなって円安がさらに進むことになります。今週以降は日銀総裁の後任人事に関する調整が本格化する見通しで、次期総裁下での金融緩和への思惑からさらなる円売りの動きも考えられます。91~94円のレンジを想定。

ドル/円

 

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