1719 間組 東証1部

四季報2013年新春号によると、ダム、トンネルに定評の土木名門。2013年4月安藤建設を吸収合併。単体受注は土木順調、建築も海外が伸びるが国内採算重視で1700億円(前期比3.8%減)と抑制。建築採算改善進む。会社増額の営業益は慎重。増配。2014年3月期は吸収合併する安藤建設が上乗せ。

チャートをみると、2010年10月27日の57円を安値に上昇トレンド(A)を形成。この中で今年の2月22日に275円の高値をつけ小さな三尊天井を形成し、3月23日に243円で売転換が出現し、上昇トレンド(A)を下に切って5月29日の150円まで下落。そこから、6月29日の223円まで上昇後再下落となり、10月15日の152円をつけダブル底となって10月19日に168円で買転換し、11月15日には186円でろく買出現となって急騰、今年の1月7日には287円まで上昇しました。目先は買われ過ぎから反落となり、1月17日に246円で短期の売転換出現となって押し目買いチャンスと考えられます。

間組

1720 東急建設 東証1部

四季報2013年新春号によると、受注は学校や大型生産拠点など2,100億円(前期比0.6%増)に向け順調。上期の工事発注遅れは後半挽回。ただ、建築人手不足と労務費上昇が圧迫。配当は単独1株利益の30%メドで減配か。14年3月期も労務費高水準痛いが採算管理徹底。

足元の業績は冴えないが、この決算予想は自民党が圧倒的勝利をし安倍政権による大型公共投資などの政策が出る前のもの。

チャートをみると、2009年6月15日の320円を高値に下降トレンド(A)を形成し、このトレンドを少し切ったところの大底圏で、2012年6月4日の134円、8月10日の131円、11月14日の133円と3点底を作り、11月29日に156円で買転換となりました。さらに12月19日に237円でストップ高となってろく買が出現し、1月10日には284円まであって調整後、1月17日に236円で短期の売転換が出現しています。1月31日には柴田罫線の1つ目の下値抵抗ライン231円まで下げてもみあっていますが、この水準は昨年11月14日の133円から1月10日の284円までの上昇幅の1/3押し(234円)水準にあたりますので、ここから下は押し目買い有利と考えられます。

東急建設

1352 ホウスイ 東証1部

四季報2013年新春号によると、水産卸は販売数量伸び悩み、単価も低迷。が、食品調達・加工事業は新規顧客向けが通期で貢献。鮮魚小売りも新店が好調で出店費を吸収。冷蔵倉庫も順調。物流費の削減など徹底、営業増益。14年3月期は販売数量横ばいだが、単価回復へ。

長期のチャートでは、2006年5月9日の314円を高値に長い調整となり、2008年10月10日の74円、12月4日の75円とダブル底をつけて急反発し、2009年の6月29日に188円の戻り高値をつけました。ここからの調整で2009年11月19日の94円まで下げて、2010年3月11日の142円まで上昇後再下落となって2011年の東日本大震災の直後の3月15日に80円(ザラ場58円)で底打ちとなりました。現在は、80円からは下値切り上げの形となり、上値は、終値では132円、ザラ場では140円台が上値抵抗ラインとなっています。

最近では、昨年6月4日の93円、10月12日の96円と2点底を作って1月7日に118円で買転換し、押し目を入れて1月22日に122円でろく買出現となっています。業績は今ひとつですので、相場の方向性がない時に突然物色される仕手系の材料株です。1~2年の間に1~2回急騰するという特徴をもっていますので、動く可能性があります。但し、急伸し大商いとなったら必ず利益確定する必要があると思われます。

ホウスイ

8830 住友不動産 東証1部

四季報2013年新春号によると、仲介は大型物件減少が響く。ただ既存ビル賃料に下げ止まりの兆し。新規稼働ビルも寄与。マンション分譲が4,500戸と前期比12%増。利益順調増。14年3月期はビル市況改善見込み増益基調続く。

チャートをみると、1,300~2,300円の大きなボックス圏の中で2012年6月4日の1,500円を安値に緩やかな上昇トレンド(A)を形成し、11月19日には2,345円の高値をつけて大きなボックス圏を上に抜けました。ここで小さな三角保ち合い(B)を形成したあと安倍新政権によるデフレ克服のための金融緩和策を受け、先行して急上昇となり、1月4日に2,987円まで上昇しました。現在買われ過ぎから調整となって、1月21日には2,650円で売転換(ろく売)出現となっています。押し目買いの形ですが、日経平均の目先の底の確認と同時に反発する可能性がありますので、日経平均に合わせた買い方がいいかもしれません。

住友不動産

5201 旭硝子 東証1部

四季報2013年新春号によると、北米とアジアは健闘するが、西欧不振が深刻化。TFT液晶用ガラスの価格軟調も響き続落。13年12月期は自動車向け低調。ただ、TFT悪化に歯止め。携帯向けも続伸。欧州等の生産合理化効き底入れ。

2011年3月1日の1,163円を高値に3月9日に1,091円で売転換が出現、直後の3月11日に東日本大震災が発生し、下降トレンド(A)を形成しました。この中で11月10日の595円、2012年2月2日の594円とダブル底をつけて2月27日の755円まで反発するものの、下降トレンド(A)の上値斜線にアタマを押さえられて再下落となり、7月26日の415円まで下げて底打ちとなりました。ここから緩やかな短期の上昇トレンド(B)を形成して10月19日に579円で下降トレンド(A)を抜け、押し目を入れたあと一段高となって上昇トレンド(B)を上に抜け、12月20日に656円まで上昇。目先のピークとなってもみあい、1月16日に603円で短期の売転換出現となりました。押し目買い有利の形と思われます。

旭硝子